プログラミングでメシが食えるか!?

自作カスタムIEM:オリジナル構成(1)

»

自作カスタムIEMは既に7個(一つは他人用)作りましたが、一番気に入っているのはUltimateEarsのUE11Proを自分でリシェルしたものです。それでは自作したのは外側だけということで、あまり自慢もできないので(自慢したいわけではありませんけど)、これと同じような音を自分なりに再現させてみることを計画してみました。

UE11Proでは、knowlesとsonionのドライバが使われていて、knowlesのものは比較的簡単に入手できるものの、sonionのものはまとまった数で発注しないと購入できず、個人ではなかなか手が出せません。そこで、すべてknowlesで似た音を出してみることを目標とすることにしました。

knowlesのドライバは国内でもわずかに個人向けに販売されていますが、海外通販の方がいろいろな種類を選べます。今回は価格が安くて購入も簡単なAliExpressにしてみました。

order.jpg

2個単位で販売されています。EDだけ2セット買っていますが、それは他でも使ってみようと考えての分です。

スクリーンショット 2016-11-07 16.50.40.jpg

さて、AliExpressは何度も使っているのですが、今回は深圳からマレーシアを経由し、ほぼ1か月かかってようやく届きました。

スクリーンショット 2016-11-04 20.53.14.jpg

深圳から日本に発送されたと言うより、深圳からマレーシアに行き、マレーシアから日本に発送された、という感じですね。マレーシアから発送されるまでにも時間がかかっていますが、マレーシアを出たと言ってから日本に届くまで15日というのは、いったいどこを飛んできたのか?という感じです。まあ、送料無料を選択した私が悪いということでしょう。送料無料でも早いときは早いのですけどね。

P1002548.jpg

中国からのものは価格からして偽物ではないか?という意見もありますが、見た感じは本物と区別がつきませんでした。

P1002550.jpg

まずはドライバごとに動作を確認しながら周波数特性を見てみます。無理矢理油粘土で密閉度を確保していますが、実は結構抜けがあり、低音はかなりあてになりません。

P1002551.jpg

ED-3.jpg

ED-29689です。EDはフルレンジですが、今回は高音用に使います。UE11Proではsonionが使われていますが、おそらくこれが似たものだろう選択しました。このドライバにはTAP端子があり、TAP接続にすると高音以外のパワーが少し落ちます。155とあるのは1.5μFのタンタルコンデンサでローカット。whiteとあるのは音響フィルターの白を入れたものです。

P1002552.jpg

DTEC.jpg

DTEC-30265です。日本ではDTEC-30008の方が売られているようですが、インピーダンス違いみたいです。中低音用です。UE11Proではここもsonion製を使っています。まあまあ似たようなものを選択してみました。本当はグラフよりもっと低音が出ていると思いますが、油粘土の隙間のためだと見ておいてください。DTECは2ドライバが1個のユニットになっていますので、並列つなぎ・直列つなぎができますが、当然音圧がかなり変わります。元々は並列つなぎができるように2個のドライバの間が結線されています。と、ここで気がついたのですが、直列つなぎは片方が逆相につないでしまっていました。このグラフの赤いラインは間違えたグラフです。。

P1002553.jpg

CI.jpg

CI-22955です。ここだけはUE11Proも同じものだと思います。低音用です。これもグラフよりもっと低音が出ていると見てください。UE11Proでは10Ωの抵抗が入っていたので、同じように入れてみましたが、ほとんど違いは分からないですね。とはいえ、実際は4つのドライバが並列つなぎになり、バランスは10Ωの有無で変わるはずですね。

P1002557.jpgP1002555.jpg

さて、3つのユニットを合体して測定しようと思ったのですが、油粘土ではどうしても隙間ができてしまい、あまり意味のあるグラフになりませんでした・・・。

P1002558.jpg

仕方ないので、見切り発車でシェルに組み込みます。

build2.jpg

青い線が組み込んだままの状態で、赤い線はUE11Proに近づけるために低音側チューブにオレンジフィルターも追加したものです。こうやって見ると2kHz~5kHzくらいが盛り上がりすぎなのですが、実はEDはTAP接続にするところを、何となく高音が弱く感じたのでTAPではなくフルの接続にしていたからではないかと気がつき、、

tap-filter.jpg

EDをTAP接続にしたところ嫌な盛り上がりはなくなりました。上のグラフの赤い線が元々想定していたとおりの構成で、とてもフラットなのですが、個人的にはUE11Proのように500Hz~2kHzあたりは少し凹んで欲しいので、オレンジフィルターやブラウンフィルターを入れてみたグラフも作ってみました。グラフとしてはオレンジフィルターを入れたものがUE11Proに似たグラフになるのですが、さすがに元々グリーンフィルターが入っていて、さらにオレンジフィルターでは歯切れが悪くなる気もします。

ue11pro-3way.jpg

UE11Proとブラウンフィルターを入れた状態のグラフを重ねてみると、なかなか似ているのですが・・・実際に聴き比べると低音がかなり違います。私の測定環境では低音がやっぱりあまり正しく測定できていないのでしょう。マイクの問題ですかねぇ・・・。

と、ここで上にも書きましたが、DTECの直列つなぎが間違えていたのに気がつき、あらためて並列つなぎから直列つなぎに変更!

dtec-serial-fix.jpg

青い線が並列つなぎの状態、赤い線が直列つなぎです。直列の方が低音が強いというのは変だと思うかもしれませんが、直列の方がCIが鳴るのでしょう。そもそもDTECをつながない方が低音はよく出ていましたので。DTECはあくまでも中音用に使う目的の構成なのかもしれません。

dtec-serial-fix-red.jpg

ここで赤フィルターを低音側チューブに挿入すると、良い感じに中音が凹んでくれて、

fix-3way-ue11pro.jpg

UE11Proにも似てきます。さらに強いフィルターを入れるともっと似るのですが・・・それでもやっぱり低音の迫力がUE11Proとはだいぶ違います。

とはいえ、UE11Proに比べると低音がおとなしい(別の言い方をすれば中高音が強い)ものの、全体としては綺麗にまとまった音だとも感じます。高音の繊細さも良い感じです。もう少し低音が出ないものか・・・といろいろ考えていたら、思い出しました!

UE11Proのミッドのデュアルドライバはベント穴が空いているのです。DTECは空いていません。これが低音の豊かさの差かもしれません。うーん、、ピンバイスで無理矢理DTECにベント穴を開けてみるかどうするか・・・。

というところで、未だにこのままの状態で悩んでいますので、とりあえずここまでで公開しておきます。。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する