プログラミングでメシが食えるか!?

回線遅延シミュレータ:Ethdelay2Ex

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ブロガー仲間の坂本さんに、当社の回線遅延シミュレータ:Ethdelay2Exのレビューをアップいただきました。自社製品が役立つのはとても嬉しいことです!

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Ethdelay2Exは3機種ある回線遅延シミュレータのミドルグレードの製品です。上位機種のEthdelay2Proに近い処理性能と、コンパクトな筐体が特徴です。

回線遅延シミュレータは、2006年頃にソフトウェア製品としてホームページで公開していましたが、もともとはそのちょっと前にVoIPシステムを請負で開発した際に、遅延の大きい回線を経由して問題ない動きであることを確認せよ、と言われ、自作したものでした。ほとんど問い合わせもなかったのですが、2006年末に問い合わせをいただき、慌ててソースを探したら見当たらず、1日で作り直したものが今のベースです。最初のバージョンは1パケットごとにスレッドを生成して遅延処理を行っていたので、実に効率が悪いものでしたが、作り直したものは今でも基本的なところは変わらず使っているものです。

ところが、ソフトウェア製品でしたので、導入を検討したいと言われても、「ネットワークインターフェースが3個以上あるLinuxマシンを用意して下さい」とお返事した時点で「そんなものありません」と言われ、これでは使ってもらえないねぇ・・・ということで、アプライアンスにしたのでした。

最初はコンパクトで安価なEthdelayをリリースしたところ、「10Mbpsでは物足りない」あるいは「遅延にバラツキがある」と言われ、自分たちの目的としては、悪い回線をシミュレートできれば良いと思っていたのですが、システムや製品のテストに使うお客様が多く、バラツキすぎるのではテストにならない、と言われたので、高性能なハードを使ったEthdelayProをリリースしました。すると、「大きすぎる」「ファンの音がうるさい」と言われて、高性能だけれどもコンパクトなEthdelayExもリリースしました。その後、ハードの世代交代で、Ethdelay2Pro、Ethdelay2Exとなり、性能も一段と向上したのでした。

回線遅延シミュレータという技術系の専用製品は、数がそれほど出ないものなので、普通は単価を高く販売しないと元が取れません。それでも、当社の場合は、

・自分たちでも買おうと思える価格で
・数が出るIntraGuardianシリーズと同じようなハードを流用(現在は異なるハードになっていますが)
・Linuxで稼働するソフトウェアとして開発することで、開発コストの削減

などにより、この手の製品としては珍しく安価で提供してきたものです。それに、実は意外と数も売れていて、お客様によっては開発者一人1台という感じで導入いただいているケースもあります。

評価・購入後に多いお問い合わせが、「シミュレーションの精度が低い」「希にパケットがロスする」などという性能の問題です。回線測定装置として販売されているものは数百万円から数千万円しますが、それらはソフトウェアで制御を行っているのではなく、ハードウェア制御です。Ethdelayシリーズは安価に提供するために、ハードウェアは汎用品で、普通のLinuxをOSとして使い、ソフトウェアで制御していますので、どうしてもハードウェアで制御している専用機のような精度では動きません。この点はご了承いただいた上でお使いいただきたいと思います。

なお、坂本さんのブログでは、当社から評価用にEthdelay2Exをお貸ししたと書かれていますが、通常は当社が直接販促に関わることは行っておらず、販売店からの対応となります。親しい知り合いということと、良かったらレビューを書いてとお願いしたりした関係で、評価用のみ当社から直接お渡ししました。直販は現状しておりませんのでご注意下さい。

大規模に展開している不正接続検知・排除システム:IntraGuardian2+シリーズや、高性能DHCPサーバ:ProDHCPなどで忙しく、なかなかEthdelayシリーズの機能追加に手が回っていませんが、珍しく自社から生まれた製品(他の製品は社外からこんな製品があれば欲しいというのがきっかけ)であり、当社の得意分野のひとつであるネットワーク自体を対象とした製品ですので、今後も長く開発販売を続けていきたいと考えています。

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