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プログラミングでメシが食えるか!?

部下から見て相談しにくい上司なのかなぁ・・・

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今日はメンバーから相談があるということで、少し時間を取ってじっくり話をできました。年度末で明日までに納品しなければならない仕事があり、ちょうどソースを大幅にいじっていたときだったので少々不機嫌だったかもしれませんが。。

私自身が当社会長に相談があるときに、まずは会長の虫の居所を見てから相談に行くことが多かったので(最近はとても穏やかになりましたが)、私はそうならないように、と思っていたのですが、やっぱり気軽に相談しにくいのか、結構いろいろと悩みを抱えた状態だったようです。種田君のように「そんなことまでいちいち相談しなくてもいいよ」と言いたくなるくらいすぐに声を掛けてくる人もいるのですが(悪いことではありません)、人によっては私に相談しにくい人もいるのでしょうね。

私が大ざっぱすぎるのを補ってくれているためか、当社メンバーは割とマメな人が多く、私としてはとても助かっているのですが、マメな人ほど細かいこと一つ一つで悩み続けたり、抱え込みがちだったりするようで、実は話してみればすぐに解決することだったりするので、私ももっと会社でのんびりニコニコしていなければと思うのでした。

とはいえ、私の性格では、のんびりしていると飽きるので、結局何かを作り始めたり、社外の人を巻き込んで油を売りに行ったりしてしまうのです。しかも、定時を過ぎると大抵とっとと帰宅してしまい、仕事の続きは自宅で熱中することが多いので、余計相談しにくいのでしょう。私自身は会長でもお客さんでも、まずはメールでやりとりして、それから会話する、というのが好きなのですが、意外とメールで相談してくれるメンバーは少ない感じですね。

さて、今日話した内容に、「小俣さんがスーパーマン過ぎるから、自分を不甲斐なく感じる」「自分ももっと幅広く技術を勉強しないと・・・」というようなことがありました。親分が頼りない方が子分が頑張るというパターンもあると思いますが・・・。私は結構自分でも仕事が好きなのでバリバリやってしまうタイプなのは事実ですが、何でも完璧にやり遂げていそうに見えているだけで、実は相当割り切っているのです。

たとえば、プログラミングで言えば、「UNIX系OSでC言語を使ったネットワークもの以外は手を出さない」ですし、「ドキュメントは最大限書かない」という感じで、全然完璧ではなく、むしろ我が儘なのです。結果的に「好きで得意なことしかしないので、成功しているものが多い」というだけなのです。

私は基本的に「他の人ができることに、あえて手を出すことはしない」という性格で、要するに「敵が多いところで戦いたくない」のです。それは技術的なことに限らず、仕事全般でも、さらに普段の生活でもそうかもしれません。「人にはそれぞれ好きで得意なことがあるもので、それを最大限生かすのが一番であり、そういう人たちが集まるからこそ組織の価値がある」と考えています。

そんな私が、プログラマーの仕事をしていて、自分の一番の武器だと思っているのは「交渉力」です。交渉できるので、苦手な仕事は避けても仕事にできるのだと思っていますし、苦手なことをやらないので失敗が少ないのでしょう。交渉力があると言っても大したものではないのですが、「プログラマーは交渉下手な人がほとんどなので、その中ではかなりマシ」ということでしょう。

いずれにしても、メンバー達には、「人並みの力を幅広く身につけるのもいいけれど、それより、社内で自分が一番だと思うことこそ活かして欲しい」と思っています。なにも勉強する必要はないということではありません。知っていることが多くて損することはありませんから。でも、それに力を注ぎすぎて、肝心の自分が一番得意なことが疎かになるようでは本末転倒、ということですね。

大忙しだった今年度もまもなく終わります。少し落ち着いて、メンバー達と飲みに行ったりして、もっとたくさん会話をしなければ・・・。

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