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プログラミングでメシが食えるか!?

製品・サービスを愛しているか?

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毎週定例のミーティングで、メンバーの行動に関して議論になりました。例えば、営業がなぜうまくいかないのか、なぜ勉強しないのか、なぜ同じミスを繰り返すのか、など、技術的な問題というよりも心の問題です。

「営業・勉強」

当社のビジネスはシステムの開発販売が中心です。請負仕事もあります。こういう仕事の営業をしに行く際に大切なことは、「信用できるかどうか」だと思います。数百円で買えるものではなく、それなりのお金で買うもの、依頼するものですから、お客さんにとって、失敗はあり得ないのです。

そんな営業では、単にカタログを渡せばよいというものではなく、きちんと良さを伝えなければなりません。さらに、お客さんの疑問に的確に答える必要があります。そのためには日頃から製品やサービスの勉強をしなければなりません。他にも世の中のことやプレゼンのやり方など、様々な勉強をしなければうまくいかないものです。

「ミスの繰り返し」

システムの納品では、納品物の準備や、組み立て・設置など、細かなチェックポイントがたくさんあります。いい加減なことをすると、後でお客さんに迷惑がかかり、自社の評価を下げることになりますから、当然ミスをなくすようにしなければなりません。

ミスを減らすためにはチェックリストや手順の標準化など様々な取り組みがありますが、それでも人によってミスの量はかなり違うものではないでしょうか。

はじめてミスをするのはまあ、仕方ないとしても、何度も繰り返すのはどう考えてもやる気の問題と取られるでしょう。

「問題は心」

結局のところ、製品やサービスに思い入れがあるか、自分の仕事を愛しているかどうかがポイントということになります。思い入れがあれば、良さを分かってもらうために熱い思いを語れるようになりますし、勉強もします。つまらないミスを繰り返さないように工夫もします。

では、どうすれば仕事に愛着を持てるようになるのでしょうか。

一番確実に言えることは、その事業・製品・サービスの立ち上げから関わった人は、愛着を持ちやすいものです。立ち上げの苦労を知っていますから、それを無駄にしないように努力します。

しかし、そういうメンバーだけで事業が回るとも限らず、どうしても途中から参加するメンバーにも活躍してもらわなければならないものです。それが難しいのです。

ガチガチにルール化して、誰がやっても同じクオリティでできる仕組みを作るということもありますが、システムの場合はそんなに単純でないものも多いものです。やはり「心」が欲しいのです。

まあ、結局のところ、これが正解と言うことは難しいのですが、少なくとも強制してもうまくいくものではありません。リーダーが明るい未来を示して、そこに向かう気持ちを盛り上げていけるかどうかが、まず重要なのではないでしょうか。

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