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人と人の水脈を掘り起こす!

応札してきました。

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先日、ある団体の入札案件に応札してきました。「応札」って公共系の仕事にかかわっている人には、馴染みの言葉ですが、普段の生活にはあまり出てこない言葉ですね。
基本的には、複数の契約希望者の中から一番安い金額をつけた人に仕事をお願いするってことでしょうか。投函用の箱があり、そこに落札したい金額札(ふだ)を入れて、面前で開封し、「はい、あなたが一番低い金額なので、あなたに仕事をお願いします」って感じです。当然、参加資格は有ります。

今回、自社で対応するには、人的リソースが足りない、けれども折角入札資格があるならと考えてLBIメンバーと一緒に入札にトライすることにしました。LBI(Linux Business Initiative)とは、先輩ブロガーの小俣さんと一緒に活動を行っている団体ですが、なかなか「B」の部分が表面化してこないので、LBIの活動として公共系の案件への応札があってもいいのではと考えトライすることにしました。ちょうどいい機会なのでビジネス活動もしているぞってところを少しでも出せるのではないかと考えてのことです。

案件としては、現行環境のハードウェアリニューアルに伴う現環境の移植作業ってことなのですが、プロプライエタリにオープンの要素が若干絡んでいたのでLBI案件としても良いのではないかと考えました。まあプロプライアタリは外せない、でもオープンな雰囲気も入れるってところは、私見ですがe-Japanの名残を感じました。

内容としては、技術的視点からすれば、今の構築手法ならもっと上位レイヤーで対応できるので、トータルコストが大幅に削減できると思いましたが、恐らく「資産継承」重視ってことなのでしょう。案件の仕様に従うしかありません。

ちなみに「入札」って当たり前の話ですが、「落札or駄目」の「100 or 0」で、落札者以外は全員「何も無し」ということになるので、応札するだけでも企業の体力が必要だと思います。さらにこの時期、どうしても仕事を取りたければ、下値で突っ込まないと落札できないとなれば、いざ落札できたとしても結構大変な気がします。しかし納税者の視点からすれば、競争入札を行い適正な積算価格(この積算は難しいかも)以下で落札されて、さらにきちんとした費用効果を出すことが、税金の有効活用と言うことなのでしょう。

そう言えば、「税金」と「入札」で思い出したのですが、以前税務署員が、最近署内の清掃が入札になったら前よりも綺麗じゃ無くなったってこぼしていたことを思い出しました(苦笑)。

ちなみに結果は、LBI成約案件とはなりませんでした。しかしこれからも機会があれば、LBIのビジネス活動の一環としてもトライして行きたいと考えています。 Yさん、色々とありがとう。

最近の小堀書庫:『無縁・公界・楽(網野 善彦)』

CKENARI

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