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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

企業のホームページやソーシャルメディアの営業活用余地はまだまだ大きい

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 昨日の続きになるが、シャノンの『国内BtoBマーケティングの現状と課題~「BtoBマーケティング活動状況に関するアンケート調査」レポート~』(2011年6月)}の8ページにはBtoB企業が現在実施しているマーケティング施策について聞いた設問がある。以下に結果のグラフを引用する。

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 ちょっと驚くべきことだが、このインターネット時代にもかかわらずBtoB企業は展示会とセミナーを第1・第2のマーケティングチャネルとしている。ただし、13ページの今後実施したい施策についても「ソーシャルメディア」の活用が首位となっている。
 別の調査を見てみよう。パワー・インタラクティブが8月22日に発表した「BtoB営業におけるWebサイト活用状況に関するアンケート調査」のレポート(※レポートは翔泳社のselectboxというサイトに会員登録すればダウンロード可能)によると、営業のうち自社Webサイトの情報量やそこからの引き合いに満足しているのは2~3割と低く(調査レポートの12ページ、13ページ)7割が自社Webサイトをもっと充実して欲しいと思っている(調査レポートの15ページ)

 2つの調査結果を見る限り企業のホームページやソーシャルメディアの営業活用余地はまだまだ大きいといえるだろう。昨日書いたSFA/CRMブームにあわせて営業用ホームページの見直しリニューアルを行うことがポイントになるだろう。

 ただちょっと気になる話もひとつ。パワー・インタラクティブの調査結果の17ページに自社Webで不足している情報を問うた結果があるのだが1位が「事例・ノウハウ・実績・データ」なのだ(以下スライドを引用)

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 こうした情報を日々使っているはずの営業担当者自身がこれらの情報が不足していると感じ、それを自社Webページに求めるというのはどういう状況なのか。各営業が個人的に持っている「事例・ノウハウ・実績・データ」をWebページに公開して共有することをイメージしているのなら良しだが、もしかすると営業すら事例や実績を持ち合わせていないようなケースでないものねだりしている可能性もありそうだ。

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