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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

AKIBAX2006でHTC S620に出会う

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 今日は都心方面へ行く用事があったので、ついでに途中の秋葉原で開催されていたAKIBAX2006に立ち寄った。AKIBAXは以前は秋葉原駅前で夏に開催されていたが、場所を秋葉原UDXに変更して行われた今年はWindowsVistaのプロモーション的なイベントになっていた。UDXのアキバ・スクエアには13社のブースが設置されており、ひととおり廻ってみて面白そうな出展者に話を聞いてみた。

 電子書籍のソリューションを展示していたのがイーブック・システムズ。電子書籍や電子雑誌というコンセプトはもう登場してからかなりの時間が経つと思うのだが、なかなか普及していないなぁと思って話を聞いてみると、やはり規格の標準化とキラーコンテンツがなかなか電子化されないことが壁になっているとのこと。今の電子雑誌はほとんどがフリーペーパの形態をとっているそうだ。話を聞きながら、いい年をした大人が分厚い漫画を手に持ちたくないとか週刊誌の中でも半分程度の作品だけ読みたいという友人の話を思い出して漫画週刊誌あたりがコンテンツを提供してくれるとブレイクスルーしそうですね、と思って聞いてみたが、今はまだ出版社や作者の抵抗感が強く、時期尚早だという回答。家に戻って調べてみると『携帯電話の漫画配信サービス、「利用する予定ない 」66.1%』という記事もあり確かにもうちょっと時間がかかりそうな気配。

 ロジクールも出展していた。私もここのマウス製品のユーザである。WindowsVistaがでるとロジクール製品の何が変わるのか率直に質問してみた。Vistaの売りであるフリップ3Dに対応したボタンがマウスとキーボードに追加されてアプリケーションの切り替えが簡単できるようになるとのこと。個人的にはフリップ3Dという機能自体にあまり魅力を感じていなかったのだが、言われたとおり操作をしてみるとなかなかに快適、なるほど。

 さてこの日一番面白ろかったのはHTCのブース。最近携帯を買い換えようと思って、年末に出るというNOKIAのE61とHTCのH01XTとhTcZを比較検討していたので吸い込まれるようにブースに。ところがHTCの展示ブースには、国内向けだけではなく海外で出している他のスマートフォンもいくつか展示してあったのだ。それらに興味をそそられるままにしばらくいじくりまわしてしまった。中で一番良かったのはHTC S620という端末。Black Berry的な外観のWindowsMobile5.0端末だそうだが非常に薄くて軽い。フルキーボードもかなりすらすらと入力できて快適。毎日の電車通勤中に携帯端末(PDA)でメルマガを読みながら気づきをメモ書きしていくという、最近の私の使い方にはまさにぴったりの端末で、これにはかなり物欲をそそられた。
 米国のBlack Berryの普及やビジネスマンの活用方法を聞いている限り、仕事上の簡易なメッセージ交換ツールとしてのフルキーボード搭載スマートフォンは日本でもメールで仕事の大半を進めるIT系の企業のビジネスマンを中心に潜在ニーズは高いと思うのだ。
 残念ながら現時点ではHTC S620の日本国内への投入予定は無いそうだが、今後他の端末ともども日本のユーザの声を聞いていって要望が高いものから優先的に投入することを検討中とのこと。そういえば先週のイベントでマイクロソフトがWindows Mobile端末出荷台数を3倍ずつ引き上げる目標で「2007年は最低でも10機種を投入する」と言っていた。2007年が楽しみだ。

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