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Windowsの話題を中心に「知っているつもり」のお話を書いてみます。

第38回 Windows 8はニュータイプ専用OSなのか!?

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 Windows 8の事実上のベータ版であるコンシューマプレビューがリリースされてから二ヶ月が経とうとしています。かなり多くの方がインストールされていると思います。私もリリース当日に平日の夜でしたが夜更かししてインストールしました。

 まず、使い方に関するドキュメントが公式には出ていないので、私も含めいろいろな方が使い方を模索しています。模索すると言ってもかなり直感的に使えるところがあるので大抵は問題ないのですが、やはり分からないことは多くまだまだ”探検”は続きそうです。

 さて、あのいきなり出てくるメトロインターフェースの画面と今までWindows 95から17年間慣れ親しんだ”スタート”メニューから始まるWindowsの画面のギャップに面食らった方も多いと思います。Windows 8を非常に期待しているし、これからどんどんお話ししていきたいと思う私も正直面食らいました。「Windows XPのようにWindows 7は超ロングベストセラー商品になるのかも」と思いました。

 しかし、これは「Windows 95の重力の井戸に魂を引かれたオールドタイプ」の発想なのかも、と思ったことがあります。

 私の娘はこの春小学二年生になりました。目が悪くなるからと家内に注意されつつも私がパソコンを使っていると自分も使いたがって来ます。WindowsはVista、7と使っているので8では三世代のWindowsを使い続けていることになります。「Windowsを使いこなす最強の小学二年生」の一人と言えるでしょう。(^_^;)(いや、親バカなのを加味して読んでいただけると・・・)その娘になんの説明もなくWindows 8を使って貰いました。正確に言うとWindows 8を試していたら、横取りされてという感じですが。

 娘の感想です。「うわー、スマートフォンみたい!!」「おもしろーい!!」と感激して使っています。メトロインターフェースも違和感なく使います。メトロアプリですが、終了させるときは画面の上でマウスをクリックして画面下に向けてドラッグ&ドロップすればいいのですが(これは後ほど記事で書きたいと思います)、これだけ教えてあげると自由自在に使い始め、さらには画面の左右にドラッグ&ドロップすればアプリを隠して切り替えられることも自分で発見してしまいました。

 メトロのIE10には追加機能をアドインすることができません。よってフラッシュを使うWebサイトを参照するときは”デスクトップ”のIE10を起動させなければなりません。(この場合、ドラえもんのサイトだったのですが)ここはメトロインターフェースからデスクトップの画面に切り替えてIE10を起動します。この切り替えが私には煩わしいと思ったのですが、娘は一度教えてしまえば自由自在に行き来します。面倒くさくないか?との問に面倒でないどころかなんでそんなこと聞くのか?と言う顔をします。娘には「お父さん、これからは”ういんどーずえいと”にして」と言われています。まあ、Cut the ropeが遊びたいからなのかもしれませんが。

 とここまで親バカ話ととられるかもしれませんが、時代が確実に変わっているなという感じがしました。CUIからGUIそしてNUI(といい切ってしまっていいか分かりませんが)とコンピュータと人が接するところに変化が生じています。これからの世代はこれが普通のコンピュータとの接し方になるのではないかと思います。娘が自由自在にWindows8でWebサイトを見たりゲームをやったり写真を見たり絵を描いたりしているのを見て、冒頭でお話しした「面食らった」と感じる私は間違いなくオールドタイプなのかもしれません。Windows 8をニュータイプ専用OSとみるか、自分もこの革新にのるかですね。

 システムやソフトウェアを開発する我々も「今までと違う」と文句を言う前に、これからはどうあるべきかと考え方を変えなければいけないのかもしれません。その為に技術的にも学ばなければならないことは沢山あります。

 Windows 8については、今後も記事を書いていきたいと思います。

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