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「社内ブログ/社内SNS失敗学」に新しいLotusコラボレーション製品として何が支援できるか

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 Business Blog&SNS Worldの小林さん のセッションはバックに研究会がついているだけあり、非常に興味深かった。 整理されているが泥臭い例などが語られ、セッションを聴きに来た甲斐があったというものだ。

 さて、小林さんのセッションで紹介された「失敗のノウハウ」の中で、Lotus製品(Lotus Connections, Lotus Quickr)が貢献できるものがないか考えてみた。 製品だけではどうにもならない事は十分に承知しているのだが、様々な運営アイディアが凝縮されたのもまた、ソフトウエア製品の良さである。 少し強引であるが、支援できる内容を考えてみた。

 (まだ、未出荷製品であり、製品が出たときに期待に添えない可能性があります。)

1.ブログ・SNSに関するトップや管理職からの理解

①ブログ・SNS=遊び、というトップの根強いイメージの払拭

・ IBMの社内で効果をあげている機能をベースに製品化されており、IBM社内での活用方法などをみていただくことで、ただの遊びではないことを理解していただける。
Lotus Connectionsは社員台帳(プロファイル)を中心にブログ、コミュニティ、ソーシャルブックマークで構成されており、社員の知識管理という名目からスタートできる。
Lotus ConnectionsはActivity Explorerという個人・プロジェクトのタスク管理とコラボレーションを連携させた機能が提供されており、遊びというイメージにならない。
・ Lotus NotesユーザーならLotus ConnectionsまたはQuickrをNotesの補完ツールとして導入することが出来る。
・ IBMという、お堅い会社が出している商品であり、遊びはイメージされにくい(同時に導入が大変そうに感じる)。
・ 社内の業務用イントラなどに組み込みやすく、単なるコミュニケーションツールに終わらない。

②これまでにない、新しい情報発信に対するトップの不安の解消

・ Lotus Quickrなら、まず、課長グループ、経営者内のみ、営業部門内という横断クローズなチームでのコミュニティ・情報共有から開始して、徐々に広げていける。
・ Lotus Quickrなら文書ライブラリとブログ、Wikiが自律しながらも連携している。 ブログに添付ファイルを張るような場合に不安を感じるだろうが、ブログの記事は皆が読めても、添付ファイルはアクセス管理された文書管理に蓄積できる(ブログにはリンクのみ)。

2.議論の活性化と継続

 社内ブログ・SNSはいざ書こうとすると意外と敷居が高く、積極的な利用は一部、書き込まれる情報は表層的、書込み側も飽きる事への対応として以下が考えられる。

①書きやすい雰囲気

・ Lotus Quickrなら、Explorer(ファイルフォルダ)やマイクロソフトオフィスなどからも書けるので手軽。
・ Lotus Quickrなら現場でプロジェクトや委員会が出来たときに、そのチームだけで利用できるブログ、Wiki、文書ライブラリ、プロジェクトカレンダーが数分で用意できる。 リアルからスタートすれば敷居も低く、現場業務だから書く。
・ Lotus Connectionsであれば、Activity (TODO管理)からスタートすれば、日常業務の効率化に直結しているので入りやすい。
・ Lotus Connectionsであれば、社員名簿で相手の電話番号や上司を調べたときに、その人の入っているコミュニティやブログの内容、その人が利用しているブックマークが表示されているので、ブログやコミュニティの活用文化が自然に身につく。

②リアルにも注目

・ Lotus ConnectionsやQuickrはリアルタイムコラボレーション(小林さんが言ったリアルとは違うが、、、)と連携しているので、チャットや電話と同じ感覚で活用が進む。

③キラーコンテンツ

・ 社員名簿(プロファイル)で社内の有名人や社長などを見ると、その人のブログ、コミュニティ、良く利用しているサイトを見ることが出来るので、人の隠れた知識を知るようで楽しい。

3.荒れる/問題発言への対応

・ Lotusコラボレーション製品は全て実名であり常識を外れた中傷は書き込まれにくい。
・ Lotus Quickrなら気心知れた人とのチームだけでルールを決めて開始できる。
・ Lotus Quickrならアクセス権などガバナンスを効かせたり、ガイドラインをライブラリに入れておくことも出来る。

4.情報の洪水の回避

Notesなどもよく言われるものである。 しかし、情報が蓄積されないよりはいいだろう。

・RSS/ATOMフィードに対応(ブログだけではない)。
・Lotus Connectionsは自由な情報交換と暗黙知の活用であり、文書管理・グループウエアと組み合わせて利用するものだとポジションが明確。 情報の洪水は成功の証と考えられる。
・Lotus Quickrなら横断検索やポータルが用意されており、ファイルフォルダー感覚で情報の整理が可能。 また、文章やWebコンテンツのワークフローもあるので、正式な情報との住み分けもできる。
・NotesやWiki、文書ライブラリなどとの連携ができるので、蓄積活用情報はそこで行える。
・ソーシャルブックマークによる情報探索が便利。

 かなり、強引な展開となってしまった。 やはりツールはツールであるが、IBMが築き上げてきた来たブランド名や先進企業のニーズに答えるために用意してきた機能は、立ち上げや、事務局などの運営を何らかの形で支援するだろう。


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