組織を超えてテクノロジーの発展、社会活用を推進しよう、というグループの中の人です。

取材原稿を「ファクトチェック」する前に

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テクノロジー分野の企業PR支援を生業に、プロボノで「テクノロジー・ネットワーク」を運営する中の人です。

デジタルマーケティング情報サイトMarketingBase等で取材執筆する大下文輔氏とともに、今回を含む3編で、取材を受ける立場として押さえるべきポイントをまとめます。

ここでは、あなたが「話し手」として行った講演、プレゼンテーションや、個別に受けたインタビューについて、あなた以外の「書き手」である媒体の取材者が書いた原稿を、公開前に「ファクトチェック」つまり事実確認するよう依頼されたときに、なにを理解し、どう対応したらよいかをまとめます。あなたおよび所属する組織が書き手に報酬を払うことなく、書き手の編集判断で書かれた、いわゆる広報記事が対象です。

なお、明確に「ファクトチェックをお願いします」という形ではなく、「ご確認お願いします」などの表現で送られてきたものも、基本的にはファクトチェックを前提としています。

■ファクトチェックできる場合、そうでない場合とは?

媒体があなたの話を聞き、記事原稿を書いたとしても、必ずしも公開前に見せてくれるわけではありません。

取材者が大手報道機関に属する場合、原稿は公開前に閲読できないのが一般的です。公開前に修正圧力がかかると、報道の自由を侵害しかねないからです。

一方で、企業が運営するオウンドメディアや、特定業界の専門媒体などでは、話し手に原稿内容の事実確認を依頼するのが一般的です。

また、講演の主催者および登壇者や企業広報が、原稿の事前確認を取材条件にする場合もあります。

■そもそも話し手と書き手は立場が違う

記事をめぐってまず理解しておきたいのは、話し手が述べた内容に対し、書き手が強調するポイントや意見が、完全に一致することはない、という点です。話し手、書き手それぞれの立場を整理してみます。

・書き手

書き手つまり取材者は、媒体が抱える読者に向けて書きます。その目的は、話し手の内容をそのまま伝えることではなく、読者にとって価値がある内容を伝えることです。読者との関係性を優先するために、話し手に対して第三者的立場をとります。事実を正しく伝える上で、話し手に原稿確認を依頼することがありますが、事実以外は参考と受け止めるにとどまります。

・話し手

聞き手に対して話します。例えばプレゼンテーションではその場の聴衆に対して、インタビューでは取材者およびその向こうにいる読者、世間一般に向けて話をします。自分の話が記事になり、読まれて伝わることを期待します。このため、原稿確認を申し出ることがあります。

次回は実際のファクトチェックのポイントです。

コウタキ考の転載です。
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