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デジタル教科書・教材を議論する ~デジ教研Open Meeting08 in Kyoto ~みんなで、デジタル教科書の資料を読み込もう!より~

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デジ教研ミーティング08 in Kyoto

2013年5月3日に京都で「みんなで、デジタル教科書について既にまとめられた資料を事前に読み込み、ディスカッションするイベントが行われました。http://kokucheese.com/event/index/85078/を参照。)

Digiopenmeeting_kyoto_20130503

この時参加された皆様の議論のやり取りがデジ教研Wiki「08 in Kyoto」(http://musication.net/eTextBookWiki/index.php?title=08_in_Kyoto)で公開されました。イベントの録画動画、議事録のまとめです。

各グループの議論のテーマは

  • グループ1.「教育現場発のデジタル教材について、現状と課題、そして提言」
  • グループ2.「情報教育について」

の2つです。

参加者は

  1. こくちーずで資料として事前に紹介された関連資料を読む。
  2. 議論(情報交換)する

という段取りを踏んでいます。

関連資料に関しては

グループ1.「教育現場発のデジタル教材について、現状と課題、そして提言」
【主資料】教育現場発のデジタル教材についてのヒアリング内容
http://musication.net/eTextBookWiki/index.php?title=教育現場発のデジタル教材についてのヒアリングまとめ
(デジ教研の会員の方が、2013年1月から2月にかけて、デジ教研にて独自教材を作成・Web公開されている先生方を中心にヒアリングくださり、まとめていただいた内容になります。)

など、10個程度が紹介されていました。

デジタル教科書、著作権、電子黒板、ePub、素材集とツール、副教材、学校のインフラ、デジタル教科書の互換性、DAISY、電子書籍フォーマット、ITCEコーディネーター、ICT支援員、メディア、紙との違い、校務、多様性、情報教育、などのキーワードがやりとりされていました。

電子書籍フォーマットや著作権、コミュニケーションの問題

筆者が特に気になったポイントは

  • デジタル教科書は国の認定対象ではないので、教科書に準拠していても副教材でしかない。
  • 教員が教育目的でデジタル教材や素材を使用する際、常に気になるのが著作権。
  • 学校のインフラが十分整っていないのは根本的な問題。
  • 本来は国策として注力されるべき分野であるが、国はXMDFや.bookなどメーカー依存電子書籍フォーマットの統合仕様作成に予算を投下し、 半端なものを作ったまま業界に採用されずおざなりになっているという経緯がある。
  • デジタル教科書・教材やICT機器の作り手側と使い手側のコミュニケーションがとられる仕組みを作る必要がある。

でした。(http://musication.net/eTextBookWiki/index.php?title=08_in_Kyotoより引用。)

電子書籍フォーマットについてはEPUB3が国際的にも認知され使用されているのではないかと私見では思います。ですがiPhoneやiPadで読書するたびに国内メーカーの電子書籍はXMDFや.bookなどメーカー依存電子書籍フォーマットがまだ多いのではないか、と私見ですが感じていました。

議論のまとめでは

実際には著作憲法35条によれば、授業内での使用目的であれば著作物の複製・利用の権利が認められている。
 しかし授業に使用するのはOKだが、授業後のためにそれを保存する時点でかなりグレーになる。これらを理解していない教員は多く、 OKかNGかわからないままにネットなどからの素材を授業で使用している例が多い模様。
http://musication.net/eTextBookWiki/index.php?title=08_in_Kyotoより引用。)

と紹介されていました。筆者は非教員ですが、教材に著作物を使う難しさを感じました。

議論の中で特に気になったのは以下の点です。

 コンテンツメーカーや学校向け機器メーカーが現場を十分熟知せずにものを作って現場に持ってくることが多く、現場では使えないものだったり、不便だったりすることが多い。
 現場とメーカーが意思疎通をとりながら進める仕組みを構築しないと双方にとって不幸である。
http://musication.net/eTextBookWiki/index.php?title=08_in_Kyoto より引用

コンテンツメーカーや学校向け機器メーカーが学校現場に行って実際に先生方がどのように使われるのかリサーチし、先生方とフォードバックしあうとなるとなかなかできていないのが現実のようです。外部の人間が学校の中で現状を確認することは難しいということなのでしょうか。

ITmediaなどのITニュースで「教育とICT」の取り組みを知ることはできます。しかし筆者は非教員かつ子供がいないため学校の内部の様子を知る機会はありません。今後は教員の皆様にお願いをして、差支えがない範囲で現場のことを取材させていただこうと考えました。

>>議論の詳細は「デジ教研Wiki「08 in Kyoto」」をご覧ください。

参考資料:議論の動画

グループ1ーデジタル教科書・教材のあるべき姿

テーマ

  ↓

  • ディスカッションテーマ(討議目標);「デジタル教科書・デジタル教材のあるべき姿とは?」

グループ2ー情報教育について

テーマ

  • ディスカッション素材:堀田龍也「メディアとのつきあい方学習—「情報」と共に生きる子どもたちのために」(ジャストシステム情報教育シリーズ)

 ↓

  • ディスカッションテーマ(討議目標);「情報教育について」

注:「グループ2-情報教育について」は後半(7:50から)をご参照ください。

>>情報教育について(後半)のディスカッション動画は「デジ教研Wiki「08 in Kyoto」」からご覧ください。

参考資料:グループ2のディスカッション素材

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追記:2013.5.30 12:40 冒頭部分のイベントの目的の箇条書きを削除しました。
2013.5.30 19:20 題名を「デジタル教科書・教材のあるべき姿を議論する ~デジ教研Open Meeting08 in Kyoto ~みんなで、デジタル教科書の資料を読み込もう!より~」から「デジタル教科書・教材を議論する ~デジ教研Open Meeting08 in Kyoto ~みんなで、デジタル教科書の資料を読み込もう!より~」に改めました。著作権のついて一部削除しました。

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