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和田裕美『新・陽転思考』と勝間和代「三毒追放」、ポジティブシンキングは何が違うのか

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三毒追放とは?

プラス思考とポジティブシンキングの違い」の続きです。

勝間和代さんの著書に自然なポジティブシンキングをするためのものとして「三毒追放」という言葉が登場します。

私が実行してきて、最も簡単でお薦めなのは、「妬まない、怒らない、愚痴らない」を心がける、仏教の三毒追放です。これを行うだけでツキは少なくとも今の倍は良くなることを保証します。
※勝間和代『成功を呼ぶ7つの法則』マガジンハウス 4ページより引用

と記載されていました。

参考:

仏教用語ということで仏教辞典で確認したところ、

さんどく[三毒] 善根に害毒を与える3つの煩悩、貪(とん)・ 瞋(じん)・痴(ち)のこと
※中村元 監修『新・佛教辞典 増補』誠信書房』209ページより引用

ということがわかりました。三毒は煩悩のことのようです。貪(とん)はgoo辞書によると「たん【貪】」「どん【貪】」と同じ事を指し、「むやみに欲しがる」「欲が深い」ということのようです。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/161937/m0u/ 参照。

そして煩悩とは「貪る(むさぼる)こと、瞋る(いかる)こと、愚痴をいうこと」という意味であることが確認できました。ポジティブシンキングをするためには煩悩を滅する必要が出てくるようです。

参考:

私はと言うとなかなか煩悩をなくすことは難しいのが現状です。怒りの感情が湧いたときは心のなかで怒りつつもいきなり相手に感情をぶつけないように心がけています。怒らないと思っても怒りの感情が湧くときはどうしてもあるのです。

そこで、怒りの感情が湧いたときは以下のようなことを考えるようにしています。

「怒りの感情が湧くのは仕方がない。」「一息置いて、本当に怒りの感情を相手にぶつけるのが正しいか考えてみよう。」「怒りを相手にぶつける前に、解決策はないのか? 」

こんなふうにすればお互いに嫌な気持ちを抱えたままではなく、気が楽になるのでは?すぐに怒らず間を置くようにしています。私は凡人なので怒りの感情をわかないようにできないのです。

和田裕美さん流「陽転思考」

そんな時、和田裕美さんの著書に出逢いました。

参考:

和田裕美さん流の陽転思考が紹介されていました。

無理に明るくしない。

泣いたっていい。

心配して不安になっていい。

たまには愚痴ってもいい。

落ち込んで暗くなってもいい。

嫉妬して怒ってもいい。

けれど、暗いままの自分ではいたくない。

(中略)

いったんネガティブな面を受け入れて、その中からプラスを探して切り替える--。

それなら、できそう。

きっと私にもできる。

そう決めて行動するようになったら、いつのまにか、目の前にある事実から良い事柄を自然に探せることに気がついたのです。

※和田裕美『人生を好転させる「新・陽転思考」』(ポプラ社) 18~19ページより引用

勝間和代さんも和田裕美さんも目指しているゴールは同じではないかと考えられます。しかしゴールに至るまでのプロセスがまるで違うことに驚きました。

まとめ

勝間和代さんが三毒追放として「妬まない、怒らない、愚痴らない」を心がけているのに対し、和田裕美さんは「いったんネガティブな面を受け入れて、その中からプラスを探して切り替える。」と言っているわけです。

和田さんの文章から推察するに「ネガティブな面」とは「愚痴」とか「妬み」などの感情と言えるのではないでしょうか。

勝間和代さんも和田裕美さんも世の中で実績をあげられて快活に仕事をされている印象を持っていましたが、物事を肯定的な面に目を向けてとらえるさいにネガティブな感情の受け入れ方が正反対だということに興味がわきました。

この記事を書くまでは似ているけど何か違うというレベルでしか認識していませんでした。似ているなあと感じたときは、何が違うのか調べてみるとこんなに興味深いことがわかるのですね。

ロジカルシンキングをする際にも「似ているけど何かが違う」という感覚は持ってみると、普段とは違う発見ができるかもしれません。「あれ? 」と思った時の違和感を大事にして検証してみるのはおもしろいかもしれません。

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  1. 和田裕美『新・陽転思考』と勝間和代「三毒追放」、ポジティブシンキングは何が違うのか(前編)
  2. 和田裕美『新・陽転思考』と勝間和代「三毒追放」、ポジティブシンキングは何が違うのか(後編)

編集履歴:2013.12.17 14:02 記事を前編と後編に分けました。同日 16:18 本文から「ポジティブシンキングを深く追求していくと宗教的な高い精神性に到達するのかもしれません。」を削除しました。見出し「まとめ」を追加しました。2013.12.18 19:28 題名から(後編)を取りました。2015.12.14 23:35 太字を追加。見出し「おわりに」、本文から「--」を削除。

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