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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

小さな会社での仕事がスタート

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保険外交員から怪しいおっさんを紹介してもらい、事務所で話を聞いたものの、何をやっているのかがよくわかりませんでした。

別の事務所があるということで後日行ってみると、日本道路公団の敷地の端っこに事務所がありました。

正確には、日本道路公団の元請け会社の敷地内の一角です。

車やトラックは道路公団のカラーですが、「株式会社○○」とペイントしてありますので、別会社ということがわかりました。

2階建ての小さな事務所に入ってみると、1階に机と電話があるだけで、2階は畳の部屋になっていました。

どうやら、日本道路公団の元請けの下請けをしているようです。

しばらく話をしていると、真新しいトラックが入ってきました。

そのトラックは、おっさんの会社名が入っていました。

トラック1台と従業員4人くらいで、元請けの下請けとして入り込んでいたわけです。

私に「一緒に仕事をやらないか?」という話になり、ちょうどメインの仕事が決まっていない状態でしたので、とりあえずやってみることにしました。

ずーっとやるつもりはありませんので、日雇いのアルバイトのような形です。

日本道路公団は大きな組織ですので、以前にいた大企業と同じようなイメージで、特に興味はありませんでした。

でも、その元請けの下請けの小さな会社にはとても興味がわいたのです。

仕事は何でも良く、そのポジションで仕事を体験してみると、何か勉強になることもあると考えたのです。

仕事をやり始めてすぐ、どうやって元請け会社に入り込んだのかを聞きました。

その話は簡単で、その元請け会社の所長がおっさんの高校か何かの同期だったのです。

以前から公団の元請け会社にいるのは知っていて、管理職になる頃には付き合いを濃くしていき、所長になってしばらくしてから契約できたということでした。

それがまだ最近で、少し前に敷地の端っこに事務所を建てさせてもらい、ようやくトラックを1台入れ、これから事業を拡大していこうというところだったのです。

それを聞いて、また面白いタイミングだと思いました!

伸びる会社の社長は何をして、会社が伸びると何が起こるのかが間近で見られるわけですから、これは願ってもない話です。

道路公団の仕事は、はっきり言ってのんびりしていましたね。(笑)

扱う物は違っていても、絶対に潰れることがない会社ですので、そういう意味で前にいた電力会社と同じ空気を感じました。

道路公団の元請け会社の人たちは、元請けという感覚がないように見えました。

その下請けの私たち数人は、元請けの人に混じって緊張感のない仕事をしていました。

こうして、大企業の一角のような、数人の会社での仕事が始まったのです。

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