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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

関西の電力会社での給料と待遇

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昨日は関西の電力会社での私の勤務実態を書きましたので、今日は給料や待遇について書いてみたいと思います。

大企業の中でも超大企業ですので、バリバリのガチガチの年功序列でした。

給料は平均よりも少し高い程度でしたが、ボーナスはきっちりもらえましたので、同年代で年収は多い方だったと思います。

給料に差がつくのは早くて6年目以降で、それまでは一律に昇給していきます。

6年目からは社内の資格制度があり、それに合格していけば、少しずつ給料が上がる程度です。

はっきり言って、やってもやらなくても4月になれば勝手に昇給しますので、私にとってはとてもありがたいことでした。(笑)

というよりも、実は一番仕事を適当にしている私が、実は同年代では一番給料が良かったのです。

私は早く結婚しましたので、それだけで基本給が上がりました。
確か配偶者手当のような名目だったと思います。

4万円弱が結婚するだけで毎月もらえますので、非常にありがたいことです!
金額まで覚えていませんが、ボーナスも同僚の独身者より良かったですね。

結婚と同時に家を建てましたので、会社関連の金利の低い住宅融資を受けることもできました。

二十歳すぎの若造が土地付きの一戸建てを新築できるのですから、この会社に勤務していることは、信用面で大きくプラスにもなりました。

このように、適当な仕事しかしていない割には、早くから会社の恩恵をたっぷり受けていたのです!

また、業務改善提案の制度があり、1件(1名)出すごとに500円の商品券がもらえました。

最大10名まで連名で出すことができましたので、どんな提案でも職場の名前を連ねるのが当たり前となっていました。

つまり、提案を1件出すごとに5000円もらえるということです。

大きな営業所では、その報酬を部署ごとにプールしておき、レクレーションとかの費用に充当していました。

そのため、ほとんどの職場では最低限のノルマ程度の提案件数となっていました。

でも、小さな営業所は提案者が丸ごともらえることになっていて、その営業所に転勤になった途端、私の目の色は変わりました!(笑)

その商品券が使えるのは普段の買い物で使うスーパーだったため、お金をもらっているのと同じことになります。

紙切れ1枚で5000円になるわけですから、こんな美味しい商売はありません!

ということで、毎月20件以上提案して生活費をその商品券でまかなっていました。

内容はともかく、提案件数は全社トップだろうと言われていました。

異常とも言える提案件数ですが、当然ながらザルのように通るわけではありません。
提案担当や上司のチェックを通らねばなりませんので、そこそこちゃんとした提案が必要になります。

そのため、ほとんどの人は5000円が魅力的でも実際にはほとんど出せなくて、本当に自信がある提案を何ヶ月かに1件出すのがやっとです。

それでも、大きなお子さんがいる人などは、月に何件かでも提案すれば生活の足しになると思うのですが、実際はほとんど誰も出していませんでした。

その答えは簡単で、どの年代でも普通に生活して貯金できるくらいの十分な給料をもらっていたからです。

私の場合は改善点が山のように目につき、それを1点ずつサッと書くだけですので、「紙切れ1枚で5000円丸儲けだぜ~!」でした。

とにかく、仕事は手抜きでも提案はきっちりしていました。(笑)

普通の企業なら考えられませんが、腐るほど資金がある大企業ならではの超あま~い制度ですね!

辞めるまでの1年ちょっとの間だけですが、このように会社の恩恵をフルに授かっていたのです。

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