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仕事に絡んだ四方山話などを徒然にと思いつつも、読んで興味深かった本ネタが多くなりそうでもあります。

【情報サービス】ここ最近の“Google”の動きが興味深く。

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 先日、「Google アナリティクスサミット2013」が開催され、興味深いトピックが様々に出ていたようです。今回のコンセプトは「Access, Empower, Act」とのことしたが、、

 Access:正確なデータを必要な人に提供できるように収集・集約
 Empower:収集した情報を正しく解析し、適切な判断材料とする
Act:解析結果をもとに、最適な行動につなげていく

といった感じでしょうか。

 いろいろと気になる機能が追加・改修されていくようですが、ソレと前後していくつか出ていたトピックを見ると、、「外部のSEOに無闇に投資するよりも、内部の“コンテンツ”にしっかりと自分事として注力していきましょう」との方向性がより濃くなっていくのかなぁ、と感じています。

1) 新しい検索アルゴリズム“Hummingbird”が実装されるそうで

 “Hummingbird”が来た(TechCrunch Japan)

 “自然言語の質問文(単語を並べた検索ではなく)を高速に解析し、
  それに応じた適切なコンテンツとランクを判断して
  回答を提供するアルゴリズムが実装されている”

 ここ1年ほど、Webマスターが戦々恐々としていたペンギンやパンダアップデートは、あくまで既存の検索アルゴリズムに対する調整だったそうです。今回の“Hummingbird(ハチドリ)”は、旧来のモノを捨て去るわけではないですが、概念としては全く新しいものがベースになっているとのこと。

 個人的には、「適切な回答」を言語に関わらずどこまで実現できるのか、非常に興味があります。ちなみに既に実装済みとのことですが、、これ、日本まで来ているんですかね、今の所はそんなに変わったと感じる事はありません、私が鈍いだけかもですが(汗

2) 不用意な「相互リンク=スパム」となるようで

 きっかけはこちらの記事ですが、Google・ウェブマスターの「リンクプログラム」のガイドライまで追いかけてみました。そちらを見ると「過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナーページを作成することは検索結果に悪影響を与える」と記載されています。

 「目的が無い過剰なリンク交換」に対するペナルティは以前から行われていますが、もう一歩踏み込んできたということでしょうか。そのためか、有料広告用のリンクには「rel="nofollow"」をつけるのが望ましいとの告知も同じページで出されています。

 この「nofollow属性」は検索クローラーに「リンク先を辿らないように指示する」ので、「スパム扱いされるリスク」は回避できますが、相互リンクによるページランク評価からも外されてしまいます。相互リンクによる効果を出したいのであれば、例え有料広告であろうとも、相互に関連性の高いリンクとコンテンツを作成しないといけなくなった、ということでしょう。

3) 検索キーワードが拾いにくくなりそうで

 広告クリック以外の全ての検索が、(not provided)に(アユダンテ・コラム)

 2年ほど前から目につくようになった、検索キーワードでの「(not provided)」との表記。サインイン状態のユーザによる検索キーワードを、プライバシー保護を理由に見せないようにしていた仕様ですが、これがサインインしていないユーザにも適用範囲を広げた(る?)とのことです。現時点ではどこまで適用されているのかはわかりませんが、近いうちに世界規模に広がるのでしょうか。

 範囲を広げた理由としては、NSAによるスパイ活動のブロックのためとも、広告販売を促進するためとも言われていますが、、ちなみに“Google AdWords”を利用する場合は、キーワードの蓄積・確認ができるとの話も流れていて、この辺りは続報を待ちたいところ。

 いずれにせよ、Webサイトのコンテンツを充実させるのは大前提としても、それをフックさせるためのキーワードの効果測定を精査していくのにも、一手間二手間増えそうな気がしています、、うーん。。

 “高品質で関連性の高いリンクを作成してもらう最善の方法は、
  インターネットコミュニティで自然に人気を獲得する、
  関連性の高い独自のコンテンツを作成することです。”

 こちら、Googleが昔からずっと言い続けていることですが、ここに来てますます厳正化されているとのことでしょうか。この「“情報”を必要としている人に届ける」との想いは、大いに共感を感じる部分ですので、納得できる流れでもあります。

 金銭で刹那的に検索順位を買う時代は終焉をむかえ、“コンテンツ”の内容にしっかりと遡及・注力していきましょう、との時代に入ったのかな。そしてそれを育てていくのは“ソーシャルメディア(SNS)”という人々の共感をつなげていく場であって、その底上げを受けて、本当に力があるコンテンツとして昇華されていく、のでしょうか。

 “検索”はあくまで必要とする“情報”に行きつくための“手段(ツール)”に過ぎないな、ということをあらためて感じました。“Google+”も、もうちょっとちゃんといじってみないとなぁ、、とも。そしてGoogleの次の戦略がどうなるのか楽しみだな、と徒然に。

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