大量消費をボイコットしはじめた生活者視点からのインサイトメモ

柄谷行人氏「世界史の構造」における「交換様式」を日常の生活感覚でどう捉えるか。

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柄谷行人氏(文芸評論家、最近は「哲学者」と紹介される事が多い)は、社会構成体の歴史すなわち「世界史の構造」を「交換様式」という独自の切り口から読み直す試みを続けておられます。

これを日常の生活感覚において捉えるとすると、どう考えれば良いか。それを以下のように「生活の糧をどこからどのようにして得るか」という観点に置き換えてみてはどうか、という考えが浮かんだので、備忘録的に書き留めておきたいと思います。

[交換様式の4つの象限]

交換様式A:贈与と返礼という互酬交換
ドミナントな社会構成体=共同体(平等で不自由)
生活の糧は共同体の内部における互酬的な分配によってもたらされる

交換様式B:略取と再分配または服従と安堵
ドミナントな社会構成体=国家(不平等で不自由)
生活の糧は国家権力に対する貢納とその再分配によってもたらされる

交換様式C:商品交換(貨幣と商品)
ドミナントな社会構成体=資本(不平等で自由)
生活の糧は貨幣経済における賃労働・配当・利息等によってもたらされる

交換様式D:定住によって失われた遊動性の高次元での回復
交換様式A/B/Cが高度に発達した段階で
普遍宗教が可能性を開示(平等で自由)
生活の糧は上記A/B/Cを含む経済活動を前提にしつつも、それらが孕む拘束力(呪力・権力・経済格差等)を揚棄し、自由かつ平等な互酬的分配を高次元で回復することによってもたらされる(贈与の連鎖)

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