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世の中にはまだ知られていないスポーツがたくさんあります。日本では知られていないけど海外では有名だったり、いまこの瞬間に生まれているスポーツや、障害者の方が楽しめるスポーツなどなど。このブログでひとつでも新しいスポーツを知っていただき、ぜひ楽しんでもらえればと思います。

「むぅ、このスポーツは・・・」「知っているのか、雷電!」-マイナースポーツにおける解説役の必要性

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 皆さん、突然ですがバトル漫画を読まれたことはあるでしょうか?キン肉マンやドラゴンボール、北斗の拳、魁!!男塾、グラップラー刃牙などなど。そのバトル漫画の中で、主役ではないけれど非常に重要な役を担うキャラクターがいます。そう!実在もしない、わけのわからない流派や必殺技にしっかりとその背景から成り立ちまでを解説してくれる「解説役」です。

 ちなみにブログの題名に登場する雷電とは「魁!!男塾」に登場する男塾三面拳のリーダーである雷電さんです。この雷電さん、解説役界ではその博識ぶりで非常に人気が高く、魁!!男塾の連載が終了してかなりの年月が経ちますが、今なお多くのネタ元となっていたりします。そして雷電さんと共に忘れてはならないのが、解説の中に参考文献として出てくる出版社の「民明書房」。この雷電さんと民明書房の組み合わせは実に鬼畜で、何も知らない小学生だった私はまんまとこの解説に踊らされていたのでした。

 中でも秀逸だったのが雷電さんと同じ三面拳の一人、月光が使う「纏劾狙振弾(てんがいそしんだん)」という技。この技、見てみるとゴルフのようなクラブで鉄の球を打ち、それを敵に当てる技なのです。ここで民明書房が参考文献として出してきた「スポーツ起源異聞」という書籍の中に、「チャク家二代目の呉 竜府(ご りゅうふ)が考案した技、云々。ゴルフは英国発祥が定説であるが、呉 竜府の名前からもわかるとおり、中国が起源だというのが支配的、云々」と書かれています。子供だった私は素直にゴルフが中国起源だと思ってしまいました。

 なんだか訳のわからない話になってきましたが、この解説役と言うのはバトル漫画にとって必要な存在なのです。なぜ必要かと言えば「纏劾狙振弾(てんがいそしんだん)」とか言われたって何のことやらわかりません。そこを優しく読者のために解説することによって、その技がどういう特性があって、敵とどうやって戦っていくのか、そしてどうやって勝つのか、という材料になってくるわけです。

 つまり解説役がいて、しっかりと説明をしてくれるキャラクターがいるからこそバトル漫画も盛り上がってきます。

 で、ここでいきなりマイナースポーツの話になります。私は良くマイナースポーツを観戦に行くのですが、初めて見るとどうしてもルールがよくわかりません。で、そのあと話を聞かせてもらってもう一度見るとほんの少しですが、「あー、なるほど」とプレーの意味がわかったりしてきます。そうするとまた疑問が出てきて、改めて聞いたりします。

 こうやってルールを聞ければいいのですが、なかなか聞く勇気が出ない人もいるでしょう。そうするとせっかく観戦に来た人も面白さが分からず離れて行ってしまいます。そこで、マイナースポーツの試合には各団体がしっかりと競技ルールや試合の流れを教えてくれる人を配置すべきだと考えます。

 もちろん少ない人数で試合の運営を行っているので人手不足だとは思います。ですが、なんとか1人だけ確保してもらってルール解説をする人を作ってもらいたいと思います。試合前に興味のある人にルール説明を行い、試合中には気軽に質問に応じて解説もしてあげる。そうすることで観戦に来てくれた人もそのスポーツを理解して、飲み会などでちょっとしたネタとして話してくれるかもしれません。

 ちょっと前にあるスポーツを見に行ったら日本代表の監督さんが小学生に向けたスポーツの解説をしていました。私はそれを横から聞いてなるほどねーと、そのスポーツを少しだけ理解することができました。

 そんなわけでぜひマイナースポーツにこそ解説役をおいていただけるようお願いいたします!

 

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