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世の中にはまだ知られていないスポーツがたくさんあります。日本では知られていないけど海外では有名だったり、いまこの瞬間に生まれているスポーツや、障害者の方が楽しめるスポーツなどなど。このブログでひとつでも新しいスポーツを知っていただき、ぜひ楽しんでもらえればと思います。

スポーツと共に進む UTホールディングス株式会社

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スポーツと共に進む」第二回、今回はUTホールディングス株式会社 若山陽一社長にお話を伺いました。現在、UTチャレンジプロジェクトを開催し、スポーツなど様々なチャレンジを応援したり、登山家の竹内洋岳さんのサポートも行っています。UTホールディングス株式会社がなぜスポーツを支援するのか、ご覧ください。


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-まずは若山社長の自己紹介をお願いいたします。


 昭和46年生まれ、愛媛県松山市の出身で、18歳までは松山で過ごしました。スポーツは小学3年生から中学1年生までは剣道、その後は高校3年生までボクシングに明けくれていました。1995年24歳の時にUTホールディングスの前身となる日本エイムを創業し、2003年に製造派遣・請負業界で初めて上場しました。


-UTホールディングスの事業内容を教えてください


 まずUTホールディングスには「働く力でイキイキを作る。」という事業コンセプトがあります。働くことは自己表現の場であると同時に、生活の基盤であり、自分の成長を促し、仲間を作る場であると考えています。そして働くことはチャレンジの連続でもあります。このような働く力を集合させて、日本に沢山の「イキイキ」とした職場を作っていくことが事業のコンセプトです。


そして日本の地方の雇用に貢献していきたいと考えています。日本の製造業は全国の地方都市にまたがって工場や事業所がありますが、日本の製造業は「イキイキ」した職場がないと成り立たないものです。先ほどのコンセプトのように沢山のイキイキした職場を作っていきます。そのために職場で働く人たちにとって自己成長、キャリアアップのできる職場を提供していきます。顧客に対しては専門技能を提供し、製造業全体の生産性に貢献していくことがUTホールディングスの事業です。


-若山社長が起業しようと思ったきっかけを教えてください


 小さな頃は、父が厳格だった影響で剣道や勉強などを言われるとおりにやっていました。自分に選択の余地がないスパルタ教育でしたね。しかし、剣道でも勉強でも一番にはなれませんでした。自分が努力しても敵わない相手がいる、子どもながらに自分の限界を感じていました。


 しかし、中学2年生から始めたボクシングは初めて自分の意思で選択して始めたものでした。そのために非常に楽しくいきいきとボクシングに打ち込むことができ、その時間が青春時代の全てでした。しかし、17歳の時にバイクに乗って交通事故に遭いました。肝臓と胆嚢が破裂し、まさに生死を分けるような事故で、手術により肝臓の4分の3、そして胆嚢の全てを摘出し、友人26人からも輸血をもらい、4日間意識不明の状態から生還しました。


 この事故の影響でボクシングを続けることができなくなり、一時は続けられなくなったことに憤りを感じたり、自分の不幸を恨むようになっていました。しかし、ボクシングを続けられなくなって感じたことは、今まではボクシングが人生のすべてだと思っていたことが、それは生き方の一つの手段であり自分で選択したことに一生懸命打ち込むことこそが大事なんだと気付かされました。


 そして自分で主体性を持って取り組めることを自分の職業人生にしようと思ったときに、会社経営こそが主体性を持ち、自分自身の責任において全てを決められるのではないか、と考えたときから、ボクシングで生計を立てるのではなく起業し経営することが目標になりました。


-UTホールディングスでは登山家の竹内洋岳さんと支援していますが、どのような経緯で支援することになったのでしょうか


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 登山に興味があったと言うこともありますが、あるスポーツ雑誌で「メンタルを鍛える」という特集がありました。私は常日頃スポーツは精神社会に繋がっていると考えていて、体力も精神力で支えられている、大げさに言うと精神の向上が人間の成長だと思っています。そこでその特集に興味を持ち、手に取ってみたところ野球、サッカー、プロ棋士など様々な方が載っていましたが、一番目を引いたのが竹内さんでした。そこにはこのようなことが書かれていました。


登山をするときに死にそうになることは日常的にある。それは普段の生活を変わりなく訪れる。8000m級の登山のため、頭が痛くなったり、吐いてしまったり、手足が凍傷になりもげてしまうリスクもある。しかし、そのリスクを冒してまで登る理由について彼は、「自分で決めた目標だから。登りたいから登るんだ」言っていた。凍傷になったりするリスクは登らない理由にはならない。痛いのは痛い以上のものでもなく、辛いのも辛い以上のものではない。自分が登ると言うことに対しての妨げにはならない。


 それを見て竹内さんは目標に対する意識が相当高いと感じました。痛いとか辛いとか普通の人なら辞めてしまう理由を理由にすらしていない。目標は目標を達成するためにあるので、困難はやめる理由にはならない。そこに感動して一度お会いさせてもらったのがきっかけです。


-竹内さんを支援することで訴えたいことを教えてください


 登山と言うスポーツは正直に言って認知度も低いし、華やかなものでもありません。地道な作業の繰り返しです。だからこそ人生に通ずるものがあるのではないかと感じています。地道ではあるが、8000m級の山々を登るその一歩一歩には確かな責任が生じます。常に判断が伴いながら一歩一歩上り詰めて行くのが登山家としての竹内さんの仕事。それを見ていると感動します。


 竹内さんの活動を間接的ではありますがまざまざと見せてもらうことによって、人間の生き様、挑戦することの美しさ、困難に立ち向かう人間の潔さ、そう言ったものを多くの人に感じて頂き、人生に影響がでればと思っています。


-UTチャレンジプロジェクトの概要について教えてください


 皆さん、子どものころに描いた夢があると思います。例えばエベレストに登りたいとか、マラソンで地球一周してみたい、ヨットで太平洋を横断したいとか。ですが普通の人は全ての仕事を投げ打って地球一周したり、太平洋を横断したりするのは難しいです。しかし、仕事や今やらなければいけないことなどの制約を取り払ったとき、人はどんなチャレンジをするのだろう、そしてどういうことを欲して、どう向かっていくのだろう。そのチャレンジを応援し、共感することで日々の仕事、日常生活にも活力がわいてくるのでないかと考えています。


 チャレンジプロジェクトはネイチャー、カルチャー、スポーツの3部門からなり、それぞれの部門に応じたチャレンジを無条件に応援し、チャレンジスピリットを具現化していきたいと言うのがプロジェクトの概要です。


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-UTチャレンジプロジェクトにどんな人に応募してもらいたいですか?


 様々なことに挑戦することは日常でもできると思います。しかし中にはどうしても資金や時間の関係でチャレンジできないこともあるはずです。そう言った制約条件を取り払ってチャレンジしたいと言う意欲あふれる人、または子どものころにチャレンジしたいことがあったけど、振り返ってみて今はチャレンジできてない自分がいるなと、ふつふつと意欲がわき上がってきた人などにチャレンジしてもらいたいですね。


-若山社長に取ってスポーツとはどのような存在ですか?


 スポーツは結果が出るものです。そして種目にもよりますが、スポーツは比較対象になる相手がいます。その相手に勝る努力をしなければ負けてしまいますし、相手のことを敬うことも大切です。それは人生においても同じことが言えますが、集約し短期間で体感することができるのがスポーツではないでしょうか。そしてスポーツを通じて仲間ができ、先輩後輩と言った関係も構築される。いわゆる人間社会を凝縮した縮図を体験できるのがスポーツの良さです。スポーツを通じてビジネスや人生を感じ、スポーツを楽しむように人生も楽しんでもらいたいですね。


-最後に若山社長の夢を聞かせてください


 常に人生は挑戦だと思っています。自分の挑戦心が向かう先が時には仕事、時にはスポーツ、時には社会貢献とどこに向かうかは都度違いますが、重要なのは自分自身が常に自分自身のことを見つめながらチャレンジしていくことが重要だと思っています。生涯をかけてチャレンジしていく姿が模範になるような生き方をしたいですね。


 そして私一人の夢と言うよりも皆の夢になってきますが、事業をすることのよさはたくさんの人たちと同じ夢を見れると言うこと。今、UTホールディングスが見ている夢は日本一の請負会社になることです。日本中に「イキイキ」とした職場をたくさん作り、多くの社員が「イキイキ」と働くことができる。それが私を含め、UTグループの夢なのでしっかりと皆さんとともに実現していきたいと思っています。


-若山社長ありがとうございました!


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UTチャレンジプロジェクトは2012年5月31日まで応募を受け付けています。
あまり時間はありませんが、何かにチャレンジしたい人は是非応募してみてください!


また、UTホールディングス株式会社がサポートする登山家の竹内洋岳さんが14座の登頂に成功し、本日ベースキャンプに戻られたとのニュースがありました。おめでとうございます!

竹内さんのブログもぜひご覧ください。


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