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技術、動向、製品、その他いろいろなことについて(脈絡無く)話題を振ろうと思います。

ITmediaの担当の方からご招待を受けて、IBM東京基礎研究所に行ってきました。アスキー時代に何度かお邪魔したときには行かなかった場所が今回のコースです。

個人的な感覚ですが、研究所といっても、その企業風土によって雰囲気はさまざまです。今回、久しぶりに訪れた東京基礎研では、皆さん、遊び心がいっぱいでとても良かったと思います。遊び心があったほうが、柔軟な発想ができますからね。(^^)

さて、今回まわったコースについての紹介は他のブロガーの皆さんがいろいろお書きになっていると思いますので、私は半無響室と残響試験室での音の経験を通して感じたことを書くことにします。では、まず最初にそれぞれの部屋の意味を簡単にご説明しましょう。

半無響室。この部屋は、床面以外からの音の反射の無い部屋で、外壁が約1メートルの長さを持つグラスウール素材でできた吸音機で覆われています。この部屋を使って測定されるものは、音圧レベル、音響パワーレベル、インパルシブノイズ分析、ディスクリートトーン分析、音響インテンシティだそうです。

残響試験室。この部屋は、反射性の強い壁、床、天井から成る部屋で、試験室内の音の大きさ(音圧レベル)が一様に分布するように造られています。定在波による音場の不均一さを解消するため、日本で初めて実用化され導入されたという回転拡散装置と呼ばれる巨大な傘がその存在感を示していますが、この部屋で測定されるものは、音響パワーレベルと高周波純音分析だそうです。

半無響室と残響試験室。前者は音の反射が無い世界であり、後者は音源から発せられる騒音の総量がはっきりと分かる世界です。いずれの部屋も違和感を感じますが、その性格が違います。

まず、音の反射が無いということは、話さなければ音が無いということでもあります。少しでも長い間があると、本当にシーンとします。自分の鼓動が体の中から聞こえてくるぐらいに。たぶん、一人でこの部屋に長時間居たら、多くの人が不安を感じるようになるのではないでしょうか。

逆に、音が何度も反射して来る世界は音が強調される世界です。当日は大勢の人が入ってしゃべっていたために強くは感じませんでしたが、きっとこの中に一人で居たら、自分の息づかいとかが周りから押し寄せて不快に感じるようになるでしょう。

で、この両方の部屋に入ったとき感じたことは、普段は耳で聞いていると思っていた音が、実は体全体で音に対して反応しているのではないかということです。たとえば声を出すとき、わずかですが胸で共鳴が起きている感じがしました。

専門家ではないので不確実なことを言いますが、実は、人間の(感覚器官としての)耳はそれほど優秀ではない。音というと、すぐに耳という感覚器の問題として考えてしまいますが、それは固定観念であって、それだけで完結するものではない、と(当たり前のことなのかもしれませんが、いままであまり意識したことはなかったのです)。実際、音楽を聴くときに音場空間の中に身を置くのと、耳だけで聞くイヤホンタイプの小型スピーカーで聞くのでは音の質がまったく違った印象となりますよね。それを現実として理解する機会になりました。

ちょっとまとまりが欠けましたが、要は、自分は普段からなんと固定観念に縛られているかということをあらためて実感した日となったということです。この企画をしたITmediaさん、快く引き受けてくれた日本IBMさんに感謝! (^^)

渡辺 俊雄

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コンピュータサイエンスやネットワーク、UNIX本を好んで企画していた元アスキーの書籍編集者。現在は広報屋ですけど、いまでも企画は大好きです。

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