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駅構内に設けられたバーチャルショップ

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これだけEコマースが成長する中で、実は食料品のオンラインショッピングがそれほど普及していない。
2011年4月の調査では、食料品関連では全体のわずか2%しかオンラインで購入されていないと言う。
食料品、特に生鮮品は見て買いたいというのも理解できるが、店舗での購入に要する時間や購入した物の持ち運びを考えると、オンラインショップでの購入がもう少し普及してもいいように見える。

いわゆるインターネットバブルの2000年ころには、Webvanという食料品を中心としたオンラインショップがシリコンバレー一帯で流行ったが、倉庫やシステムへの過剰投資によりOut of Businessになって以降、実はそれに続くものがほとんどない。


このような環境の中で、"駅構内のバーチャルショップ"というおもしろい発想が評判を呼んでいる。
すでに韓国ソウルのTesco Home Plusの駅構内バーチャルショップは有名だが、アメリカでも同様のサービスの展開が始まっている。
オンラインで食料品を販売しているPeapodは、フィラデルフィアの鉄道プラットフォーム15ヶ所でスマートフォンを用いて食料品等を購入できるバーチャルストアを2012年2月にスタートした。Peapodのappをダウンロードしたスマートフォンで、壁に展開されたバナナやミルクなどの商品写真から欲しい商品をスキャンして注文、 Peapodが自宅に配達するという仕組みである。

電車を待つ間を利用して買い物ができ、さらに家まで配達してくれる便利さから、サービス利用者の90%は再購入しているということで、かなりの人気となっている。


YouTube: TITAN and Peapod by Giant

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