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Palo Altoで泥棒による被害が増加している・・・

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シリコンバレーの中核を成す街の一つとしてPalo Altoがある。
人口64,000人ほどの市だが、スタンフォード大学があり、またスタンドフォード大学の卒業生Bill HewlettとDave Packardが1939年に駐車場でHewlett-Packardを創業したことでも有名である。つい最近まで、FacebookやPinterestの本社もPalo Altoにあった。

シリコンバレーの発展に大きく貢献してきているPalo Altoは、公立学校のレベルも高く、それに伴って家の価格も高い。
家を売りに出しても1週間以内で売れてしまい、また売り出し価格よりも高値で売れることの方が多い。
中には、不動産屋同士の事前やり取りで、売りが一般公開されずに売買が成立するケースも多々ある。
2008年のリーマンショックの際は、さすがに家の価格も下降し、売却期間も数ヶ月と長くなったが、最近はまた以前のように戻っている。FacebookやLinkedInなどの株式公開で、リッチになった人たちが底値を上げているとも言われている。
家の売買を見ていると経済が戻ってきている感も強いが、困ったことに実は泥棒による被害が増加している。

元来、Palo Altoでは犯罪は少ないほうなのだが、今年になってからその頻度が目立つ。
家に侵入して家財などが盗難される件数が、2012年1月から4月までの4ヶ月間で81件もあった。同じ4ヶ月間で見てみると、2010年が34件、2011年が43件だったので、いかに今年は突出しているかがよくわかる。
5月、6月のデータはないが、7月は12件、8月も14日までで10件もある。
なんと、Steve Jobsの家も7月に盗難にあったそうである。
改装中で人が住んでいなかったが、Apple製品やTiffanyの宝石など66,000ドル相当の被害があった。
犯人は既に捕まっているが、Steve Jobsの家と知らずに盗難に入ったらしい。

失業率は徐々に低くなっているとはいえ、シリコンバレーの大半を占めるSan Jose-Sunnyvale-Santa Claraでは9%前後とまだまだ高い。
さらなる景気の回復を心から望む。


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San Mateo/Redwood CityからSan Jose一帯までの約60km位がシリコンバレー。
最近は北の方まで伸びて、San Franciscoまで含んで言うことも多くなってきた。

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