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【図解】コレ1枚で分かるサーバー仮想化の3つのメリット

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物理マシンの集約

物理マシン、つまり機械の台数を減らせることができる。仮想化されていないサーバーは、その機械が持っている能力最大に使われることはあまりなく、また使用率にばらつきがあるのが一般的だ。こういうサーバーを束ねて集約することで、一台の機械の能力を無駄なく使えば、使用率は高まり、機械の台数を減らすことができる。

使用率が高く性能が低い旧式機械を使っている場合、その機械の何台分もの能力を持つ新しい機械に集約することで、台数を減らすことができる。

使用する機械の台数が減れば、購入費用の抑制、電気代やCO2の削減、データセンターを借用している場合は、その使用料を削減できる。

ソフトウェア定義

機械の設置や配線とった物理的な作業を伴わずにサーバー機能や性能の調達、構成の変更ができる。運用管理者は、画面のメニューやコマンドを使って設定するだけだ。もちろん仮想サーバーとして使用しようとしている能力の合計が、物理マシンの能力の上限を超えないことが前提だが、その範囲内であれば、仮想サーバーの調達や複製、構成変更は、ソフトウエア設定だけでできる。

これにより、仮想サーバーの調達や構成変更が柔軟、迅速に、しかも稼働中にできるようになり、運用管理業務の作業効率を向上できる。

ライブマイグレーション

仮想サーバーの実体は「設定ファイル」だ。この設定ファイルにはプロセッサーの能力、メモリーの容量、ネットワークのアドレス番号などの仮想サーバーの設定に関わる情報が書き込まれている。この設定ファイルを、サーバー仮想化を実現するソフトウェア(Microsoft Hyper-VやLinuxのKVMなど)に読み込ませると、物理マシンから必要な機能や性能を取り出し、仮想サーバーを実行してくれる。

この設定ファイルを2台の物理マシンで共有する構成にしておく。そして、その物理マシンで稼働する仮想化ソフトウェアがお互いの物理マシンの稼働状況を監視させる。もし一方が障害を起こし停止したら、一方の動いている物理マシンがこれを検知し、その仮想サーバーの設定情報を読み出し、動いている方で仮想サーバーを立ち上げてくれる。これにより利用者は物理マシンの障害の影響を受けることなく、仮想サーバーを利用し続けることができる。

障害時ばかりではなく、保守点検で機械を停止させなければならないときなどは、この方法を利用して予め仮想サーバーを別の物理マシンに移動させておき、保守点検が終わったら元に戻すことで、利用者に影響を与えないで物理マシンを停めることができる。

さらに、ある物理マシンの使用率が高まったとき、能力に余裕のある物理マシン仮想サーバーを移動させれば、システム全体としての負荷の平準化ができる。

このように、仮想サーバーを停めることなく移動させることもサーバーの仮想化によって実現できる。

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