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何も意識しないでそれをただ仮想化と呼んでいたときよりも、いっそう注意深くそれについて考えるようになった

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「何か分かるとゆうことは、何かについて定義できたり記述できたりすることでは無い。むしろ知っていたはずのものを未知なるものとして、そのリアリティーにおののいてみることが、何かもう少し深く認識することにつながる。たとえば、ここにコップがひとつあるとしよう。あなたはこのコップについてわかっているかもしれない。しかしひとたび「コップをデザインしてください」と言われたらどうだろう。デザインすべき対象としてコップがあなたに示された途端、どんなコップにしようかと、あなたはコップについて少しわからなくなる。さらにここから皿まで、微妙に深さの異なるガラスの入れ物が何十もあなたの目の前に何十もあなたの目の前に一列に並べられる。グラデーションをなすその容器の中で、どこからがコップでどこからが皿であるか、その境界線を示すように言われたらどうだろうか。様々な深さの異なる容器の前であなたは戸惑ってしまうだろう。こうしてあなたはコップについてまた少し分からなくなる。しかしコップについてわからなくなるあなたは、以前よりコップに対する認識が後退したわけではない。むしろその逆である。何も意識しないでそれをただコップと呼んでいたときよりも、いっそう注意深くそれについて考えるようになった。よりリアルに、感じ取ることができるようになった。」

原研哉の著書「デザインのデザイン」の冒頭の一節だ。

私が主宰する「ITソリューション塾」も、そんな機会を提供できることに意味があるのかも知れない。例えば、IT業界にいて「クラウド」や「仮想化」という言葉を知らない人はいない。私たちはもはやそれを当たり前と受け入れている。しかし、AWS、Google、Azureなどを並べられたとき、それぞれにどのような違いや特徴があるのか問われてそれを答えることができるだろうか。各社はそれぞれに機械学習やIoT、FaaSなどのサービスを提供しているが、その違いや使い分けをどのように説明すればいいのだろう。IaaS、CaaS、PaaS、FaaS、SaaSの境界線をどのように引けばいいのだろうか。

また、仮想化の数多くのカタチや役割にはどのような境目があるのだろう。IoTやAIがひとつの大きな仕組みの一部として機能しているとすれば、それはどのようにしてお互いの役割を果たしているのだろうか。それを結びつける概念であるCyber-Physical Systemとは何だろうか。いまや話題のキーワードとなった「デジタル・トランスフォーメーション」とどのようにつながってゆくのだろう。

あなたはこういう問いかけに答えることができるだろうか。完全に答えられないかもしれない。しかし、そんなことを考えていなかったとすれば、この問いかけの意味さえ理解できないだろう。たぶんそれは、「コップ」への十分な関心がないままに、それを深く考えてこなかったのと同じことなのかも知れない。

しかし、ひとたび「仮想(Virtual)」ということばの本来の意味が「本物ではないが、ほとんど本物に近い」と知れば、「仮想化(Virtualization)」の役割や価値が見えてくる。例え詳細な技術や製品の説明ができなくても、お客様のビジネスにどのような役割や貢献を果たせるが見えてくるはずだ。

ITソリューション塾は、「何も意識しないでそれをただ仮想化と呼んでいたときよりも、いっそう注意深くそれについて考えるようになった。よりリアルに、感じ取ることができるようになった。」と言って頂けるようになることを目指している。

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来期で30期の節目となる。思えば、2008年からはじめて10年を数え、来期より11年目に入る。この間、2000名を超える人たちが参加してくれたが、その多くの人たちとは、未だ様々な形でつながっている。共に考え、本質を求め、そして議論した人たちとの絆は、時にしてビジネスや人生にいろいろな化学反応を引き起こすようだ。それもまた、この塾の醍醐味だ。

まだ、定員には若干の余裕はある。よろしければ、ぜひそんな機会をご一緒できればと願っている。

【募集中】ITソリューション塾・第30期/2019年2月開講
リアルタイム・録画によるオンライン受講も可能になりました!

次期・第30期で11年目を迎えるITソリューション塾が、2019年2月7日(木)より始まります。

リアルタイムでのオンライン受講や録画での受講も可能となります。地方からのご参加や出張先、会場に間に合わない、あるいは、どうしてもその日だけは参加できないといった方々も講義を受けて頂くことができるようになりました。

デジタル・トランスフォーメーションが叫ばれるいま、変革を進めようとするお客様は、変革への意志や問題意識はあっても、「どこに向かって変革し、どのようにイノベーションを起こせばいいのか」分かりません。そんなお客様に「課題は何ですか、何をすればいいでしょうか」と尋ねても答えようがありません。そんなお客様に私たちが果たすべき役割は、お客様の「あるべき姿」を提言し、お客様を未来に導いてゆくことです。

お客様との人間関係を作ること、手配や調達に長けていることだけでは、役割を果たせない時代になろうとしています。ITソリューション塾は、こんな時代を生き抜くために、お客様の「あるべき姿」を提言できるようになるために必要な知識とスキルを磨くプログラムです。

  • 期間:2019年2月7日(木)開講・毎週1回18:30-20:30・全11回
  • 会場:東京・市ヶ谷/オンラインでの受講(リアルタイムと録画)
  • 費用:9万円(+消費税)

詳しくは、こちらをご覧下さい。

ITソリューション塾

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

LiBRA 12月度版アップデート====================
・「動画セミナー」をご覧頂けるようになりました。12月時点では、ITソリューション塾・第29期・第6回までの10講義をご覧頂けます。今月は6つの講義を新たに掲載しました。
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