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講演で"ウケ"を狙うために心がけておくべき3つのこと

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講演のご依頼を頂いても"ウケ"がなければ、依頼主の面目は保てない。聴衆はつまらない話しだとガッカリし、私のレピュテーションも下がってしまう。これでは、次の仕事が回ってこない。何とか"ウケ"を採ろうと、いつも必至だ。だから、講演のご依頼を頂くとどうすれば"ウケ"をとれるかを真剣に考える。

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"ウケ"を採るためには次の3つのことをおさえておくといい。それは、「集合的無意識」、「ユニークな解釈」、「新しい話し」だ。

「集合的無意識」とは、心理学者ユングが提唱した概念で、人間の意識の深層に自分でもはっきりとは説明できないけれども、共通に持っている意識を意味する言葉だ。

分かりやすく説明すれば、私が話したことに、それを聞いている人たちを次のように反応させることだ。

「そうそう、まさにその通りだよ!」

「そこなんですよ、私が言いたかったことは。」

「まったくその通りだよ、よくぞ言ってくれました。」

つまり、誰もが共通に持っている意識ではあるが、それを説明できるようには整理できていない、あるいは、何らかの"言ってはいけない雰囲気"のようなものが存在し、心の内に押しつけてしまっていることを、無関係な第三者である講演者が話してしまうことで、彼らの心を解き放つことでもある。

もちろん聴衆にどのような「集合的無意識」があるかを突き詰めてゆくことであり、それをどのように言葉にすればいいのかを考える必要がある。そのためには、事前の情報収集が大切だ。

少し補足しておきたいのだが、これは「過激な発言」をすることではない。このような集合的無意識を持つに至った過去に対して共感し、そのことを承認した上で、言葉にすることだ。例えば、「これは仕方がないことだと思いますが」や「皆さんがこれまで成果をあげてきたことは、時代のニーズに即していたからです。しかし、そろそろ、考えかを変えなければいけない時期にさしかかっています。」といったメッセージを添えることだろう。

けなしたり、馬鹿にしたり、糾弾してはいけない。共感と承認を伝えたうえで、集合的無意識に触れ、それを浮き彫りにする礼儀を欠かしてはいけない。

「ユニークな解釈」とは、誰もが知っている言葉やその理解に、新しい解釈を与えることだ。例えば、「クラウドはセキュリティが心配だから使えない」という思い込みを持つ人が未だ少なからずいる。そういう人たちに対して、「クラウドは普通にはできない高度なセキュリティをアウトソーシングするサービスだ」と話せば、心がザワザワする。エッ、それはどういうこと、なんでそんなことになるの、とその先の話を聞きたくなるだろう。こういう問いかけが、「ユニークな解釈」ということになる。

発明家や科学者でもなければ、新しい技術や言葉を生みだすことは容易ではない。私もまたそういう発想力は持ち合わせていない。だから、既に存在している技術や言葉、サービスを新しいカタチで解釈できないかとない知恵を絞る。もちろん、私の発想ばかりではない。いろいろな識者や専門家の言葉やニュースなどにも目配せし、お知恵を拝借することも少なくない。いわば、他人のふんどしである。そうやって、「なるほど、そういう解釈があったのか」や「面白い見方だなぁ」と聴衆に思わせることだ。

「新しい話し」とは、最新のニュースのこと。新しい製品が登場した、新しいサービスがスタートすると言った類だ。先日もトヨタが自動車乗り放題の定額制のサービスをはじめるというニュースが流れたその日に、このネタを講演で使った。もちろん知っている人もいたが、そういう人でも、ちゃんと「おっと、あの話しを持ってきたな」と、ニヤッとする。知らない人にしてみれば、ハッとさせる威力を持っている。もちろん、どんな話しでもいいと言うことにはならない。ある方が講演会で前日におこなわれたAKB48の話題を出したところ、まったくうけずにしらけてしまったという話しを聞いた。聴衆はAKB48についてのコンテクストを持っていない50代半ば以上の経営者や幹部の方だったのだから仕方がない。聴衆やテーマ、関心事にふさわしい「新しい話し」を用意することも心がけておきたいところだ。

「新しい話し」の旬の期間は短い。だからこそ、常に新しい情報を手に入れる時間を持たなくてはならないし、そのアンテナを高く上げておく必要がある。

「集合的無意識」、「ユニークな解釈」、「新しい話し」は、"ウケ"を狙いたい人は是非とも心がけておくといいだろう。

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