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紹介された人全員に会いなさい!

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「紹介された人全員に会いなさい!」

1995年1月に日本IBMを退職し独立することにした。いま思えば、よくも無謀なことをしたものだと思うのだが、それから23年、何とか生き延びている。

当時、そんな無謀な私の転職を快く後押ししてくれる人など誰もいなかった。ただ、唯一サラリーマンをやめて自ら起業した方だけが、背中を押してくれた。

たぶんこの方は、分かっていたのだろうと思うが、「やめたい、独立したい」はもはや私の決心であり、それを変えることなどできない。だから、背中を押してくれる人を探しているのだろうと。だから、彼も留めるような言葉をひと言も言わなかったのだろう。そして、とても大切なことを教えて頂いた。それがこの言葉だった。

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私は、忠実にこの教えに従った。コンピュータとはまったく無縁の仕事を始めようとしていたので、とにかくいろいろなことを教えてもらい、学ばなくてはいけないとの想いも強かった。そこで、持ち前の図々しさを発揮して、その分野での専門家や成功者に、紹介を頼りに次々に会いに行った。

いま考えると、相手にとっては迷惑な話だったかもしれない。しかし、そんなことはお構いなしに会うことを続けた。そして、多くのことを教えていだいた。中には、会う必要のなかった人もいる。しかし、その人が紹介してくれた人が、いまの仕事につながるきっかけを与えてくれたこともある。そして、何よりも大きかったのは、多様な価値観や生き方、ロールモデルを知ることができたことだろう。

サラリーマン時代に合う人たちと言えば、会社の同僚かお客様といった仕事関係がほとんど。学生時代からの友人もいたが、つき合っている連中は限られていた。それでも営業という仕事柄、いろいろな人たちと会ってはいたので、それなりに広い視野を持っているつもりでいたのだが、そんな思い込みが、打ち砕かれてしまう経験だった。

例えば、店を作るために看板屋に仕事を頼んだ。こぢんまりとした店で、従業員が数人働いていた。作業着姿の社長はペンキにまみれ、どこにでもいそうな個人商店のオヤジといった雰囲気だった。それでも、いい仕事をしてくれるからと紹介されて、仕事を依頼した。軽トラで店にやって来てできあがった看板を取り付けてくれた。確かにすばらしい出来映えで、本当にこの金額でいいのですかと聞いたくらいだ。

しばらくして、「景気はどう?」と遊びに来てくれた。その時彼が乗ってきた車は、メルセデスのSクラスだった。話しを聞けば、他にも手広く仕事をしているのだそうで、なるほど、世の中にはいろいろあるのだなぁと驚いた記憶がある。

また、あるアウトドア関係の出版社に出入りするようになっていたのだが、そこの編集部にはアウトドアの達人たちが集まっていた。中には、年の半分働いて、あとはカヌーで世界中を旅しているという人もいた。サラリーマンの常識化すれば、そんなことで生活できるのだろうか心配になるわけだが、かれは普通に生きている。いや、むしろ活き活きと人生を楽しんでいる。これには大いに驚き、そしてうらやましくもあった。

ここで紹介した話しは、ほんの一例にすぎないが、実に多くの人たちの生き様に接し、自分の世界がいかに狭かったのかを思い知らされた。そして、その気付きは、私にとって大きな人生の財産になった。

100年人生の時代になり、マルチスキルやマルチステージの生き方が求められている。そんな時代にどんな生き方をすればいいかを自ら問い、実行に移してゆかなければならない。その時の選択肢はできるだけ沢山ある方がいい。そして、その選択肢を与えてくれるのは、様々な人と会うことだ。多様な生き方やロールモデルを知ることが選択肢を拡げ、そこで生まれた人のつながりが、さらにチャンスを与えてくれる。

今年もまた、そんな人のつながりを大切にしてゆきたい。そして、新たなチャレンジを通じて、そのつながりをさらに拡げてゆきたいと思っている。

2月14日(水)よりスタートする次期「ITソリューション塾・第27期」の受付を開始致しました。

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日程 2018年2月14日(水)~4月25日(水) 18:30~20:30
回数 全11回
定員 80名
会場 アシスト本社/東京・市ヶ谷
料金 ¥90,000- (税込み¥97,200) 全期間の参加費と資料・教材を含む
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【お願い】早期に定員を超えると思われますので、まだ最終のご決定や参加者が確定していない場合でも、ご意向があれば、まずはメールにてご一報ください。優先的に参加枠を確保させて頂きます。
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第27期は、これまでの内容を一部変更し、AIやIoTなどのITの最新トレンドについての解説と共に、そんなテクノロジーを武器にして、どうやって稼げばいいのかについて、これまで以上に踏み込んで考えてゆこうと思います。また、働き方改革やこれからのビジネス戦略についても、皆さんに考えて頂こうと思っています。

SI事業者の皆さんには、これからのビジネス戦略やお客様への魅力的な提案を考える材料を提供します。
情報システム部門の皆さんには、自分たちのこれからの役割やどのようなスキルを磨いてゆく必要があるのかを考えるきっかけをご提供します。

講義で使用する500ページを超える最新のプレゼンテーションは、オリジナルのままロイヤリティ・フリーで提供させて頂きます。お客様への提案、社内の企画資料、イベントでの解説資料、勉強会や研修の教材として、どうぞ自由に活用してください。

古い常識をそのままにお客様の良き相談相手にはなれません。
「知っているつもりの知識」から「実践で使える知識」に変えてゆく。そんなお手伝いをしたいと思っています。

ビジネス・エグゼクティブのためのIT戦略講座

来年2月より、事業会社の経営者や経営幹部、事業部門の責任者や幹部といったエグゼクティブを対象に「ビジネス・エグゼクティブのためのIT戦略塾をスタートさせることに致しました。
ITに詳しくない経営者や事業部門のトップが、ITのトレンドや価値、それをビジネスに活かす方法について理解を深めてもらおうという内容です。
講師には、私だけではなく、デジタル・ビジネスの実践を支援し、グローバルに活躍している方やデザイン思考のプロを招き、単なる知識ではなく、実践的なノウハウも合わせて提供しようと準備しています。
先般承りましたご要望を全て満たすものではありませんが、事業会社の経営の現場で役立てていただける実践的な知識やノウハウを身につけて頂けるものと確信しています。

内容:全3回の講義と演習/受講者と講師のコミュニケーション

  • 2月26日(月)第1回 最新のITトレンドとこれからのビジネス戦略
  • 4月27日(金)第2回 デジタル戦略を実践するための手法とノウハウ
  • 5月29日(火)第3回 未来創造デザインによる新規事業の創出

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

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2018年1月版・改訂/追加リリース

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  • 開発と運用について大幅に追加改訂しました。
  • デジタル・トランスフォーメーションについての解説を増やしました。
  • 量子コンピュータについての記述を追加しました。

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追加・更新の詳細は以下の通りです。

ビジネス戦略編
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの意味 p.5
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは p.11
【改訂】デジタル・トランスフォーメーション実践のステップ p.12
【新規】デジタル・トランスフォーメーション時代に求められる能力 p.14
【改訂】SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション p.15
【改訂】共創の3つのタイプ p.82

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】深層学習が前提となったシステム構造 p.68

開発と運用編
【新規】開発と運用:従来の方式とこれからの方式 p.15
【新規】アジャイル開発の基本構造 p.16
【新規】アジャイル開発の目的・理念・手法 p.23
【新規】スクラム:特徴・三本柱・基本的考え方 p.25
【新規】スクラム:スクラム・プロセス p.26
【新規】スクラム:プロダクト・オーナー p.27
【新規】スクラム:スクラム・マスター p.28
【新規】スクラム:開発チーム p.29
【新規】エクストリーム・プログラミング p.30
【新規】これまでのソフトウェア開発 p.58
【新規】これからのソフトウェア開発 p.59
【新規】Microsoft Azureによる予測モデルの開発方法 p.60

インフラ編
【新規】ストレージ・コストの推移 p.215

テクノロジー・トピックス編
【改訂】ソーシャル・グラフ 解説文・追加&改訂 p.4
【改訂】CSIRT解説文・追加&改訂 p.6
【改訂】3Dプリンター 解説文・追加&改訂 p.7
【改訂】RPA 解説文・追加&改訂 p.17
【新規】量子コンピュータがいま注目される理由 p.73
【新規】D-Waveとは
【新規】量子ゲート方式の限界と可能性 p.82

ITの歴史と最新トレンド
*追加・変更はありません。

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
*追加・変更はありません。

サービス&アプリケーション・基本編
*追加・変更はありません。

クラウド・コンピュータ編
*追加・変更はありません。

【講演資料】量子コンピュータ 
【新規】量子コンピュータがいま注目される理由 p.73
【新規】D-Waveとは
【新規】量子ゲート方式の限界と可能性 p.82

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