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【図解】コレ1枚でわかるブロックチェーンで使われる暗号技術

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ハッシュ関数

「ハッシュ関数」とは、あるデータからそのデータを要約する固定長の数列を生成する演算手法のことで、「要約関数」ともよばれています。

得られた数列は「ハッシュ値」と言います。「ハッシュ値」は元のデータが同じであれば、同じ数列となります。しかし、その数列から元のデータを復元することができません。また、大きや内容の異なるデータでも同じ長さ(固定長)の数列になります。このような特性を利用して、データ内容の比較を高速に実行することができます。

異なるデータから異なるハッシュ値が必ず生成されることが「ハッシュ関数」の理想ではありますが、現実的には難しく、似ている2つのデータから似ているハッシュ値が生成されないことやハッシュ値から元データが復元できないなどの要件を満たすことで、実用面での信頼性や安全性などを保っています。

公開鍵暗号

一対の暗号鍵によって、片方の鍵を暗号化に、もう片方を復号(暗号化されたデータを元のデータに戻す)に使う暗号方式のことです。

例えば、ある相手と暗号化されたデータをやり取りしたい場合、そのデータの受け手は、片方の鍵を相手に渡すか、どこかネットワーク上の公開の場にその鍵を置いておきます。この鍵を「公開鍵」と呼びます。

受け手の「公開鍵」を手に入れた送り手は、それを使ってデータを暗号化し、それを相手に送ります。暗号化されたデータを復号化するためには、「公開鍵」と対になったもう片方の鍵でなければできません。ですから、一度「公開鍵」で暗号化してしまえば、対の鍵がない限りだれもデータを元に戻すことができませんので、暗号化のための鍵を公開してしまっても問題はないのです。

受け手は、対の鍵を公開しなければ、自分以外は復号できませんから安全にデータの受け渡しができるのです。この対になる鍵を「秘密鍵」と呼びます。

この「秘密鍵」は、暗号化にも使えます。例えば、送り手が自分の「秘密鍵」でデータを暗号化します。そのデータは、送り手の「公開鍵」でしか復号できません。ですから、受け取った側は、送り手の「公開鍵」で復号できれば、これはその送り手のデータであることが証明されることになります。このやり方を使うことで、明日解説する「電子署名」を実現しています。

<参考>【図解】これ4枚でわかるブロックチェーン

【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 増強改訂版

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