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【図解】コレ1枚で分かるPC誕生の歴史

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1970年代、コンピューターは企業や研究室の一室を占有するほど巨大で、大変高価なものであり、それを個人が所有し占有して使用することは困難な時代でした。このような時代の1974年、Intelの8ビットマイコンIntel8080が登場、1975年、これを搭載して個人向けに販売されたコンピューターが、Altair8800です。ただ、Altair8800は、CRTモニタやキーボードは使えず、パネルについているスイッチをON/OFFして二進数でメモリを操作し、結果をLEDに表示させるといった単純な計算しかできない原始的なコンピューターでした。

1976年、AppleⅠが発売されます。この製品は、購入者が組立てる必要はありましたが、Altair8800とは異なり、キーボードやCRTモニタ、記憶用のカセットテープ・ドライブも別途購入し追加すれば、様々な操作やプログラミングを楽しめるものでした。

AppleⅠは一定の成功を収め、翌年の1977年、世界で初めてキーボードや周辺機器も含め個人向けの完成品として作られたのがApple Ⅱです。現在の「パーソナル・コンピューター(PC :Personal Computer)」の直接の先祖と言えるこのコンピューターは、ホビー用途だけではなく、確定申告が必要だった米国において、表計算ソフトVisiCalcが使えることから、家庭やビジネスでも使われるようになり、AppleⅡの販売を後押しし大きな成功につながりました。

同年、CommodoreのPET2001、RadioShackのTRS-80といった製品も登場しています。我が国では、1979年、NECがPC-8001の販売をはじめています。

1981年、IBM Personal Computer 5150、略称「IBM PC」が登場します。それまで主流であった8ビット・マイクロプロセッサーよりも高性能な16ビットのIntel 8088を、さらにマイクロソフトのOSであるMS-DOSを社外から調達することで開発期間を短縮し市場参入を早めました。

IBMはビジネス用途の大型コンピューターでは圧倒的なシェアを持っていたことから、ビジネス分野に広く受け入れられることとなり、大成功を収めました。しかし、その後、IBM PC同様、IntelのマイクロプロセッサーとMS-DOSを採用した「IBM PC互換機」が登場し、その価格の安さもあってシェアを拡大、利益を確保できないIBMは2005年にPC事業をレノボに売却しています。

IBM PCおよびその互換機は、日本語対応という点においては課題も多く、NECが独自に日本語機能を強化したPC-9801を1982年に発売しました。マイクロソフトのMicrosoft BASICをベースにした時代の終盤から、MS-DOS時代を経て、Microsoft Windowsの本格的な普及期まで約15年間、PC-98シリーズは販売が続けられ、全盛期には日本国内シェア90%以上を獲得するほどの大成功を収めました。しかし、日本語に対応したIBM PCおよび互換機のためのMS-DOSとその製品仕様「DOS/V」が登場し、PC-98シリーズの差別化は難しくなり、NECもそちらに移行してゆきます。

AppleはAppleⅡ以降、大きな成功を収めるには至らなかったのですが、1984年に発売したMacintoshが成功しました。その後、Appleから離れたジョブスが立ち上げたNeXT社(後にNext Software社)を1996年に買収、そのOSであるNeXTSTEP(後に、OPENSTEP)をMac OS に統合し機能を強化したMac OS Xをベースに品揃えを拡大、利用者を増やしてゆくことになります。

【募集中】ITソリューション塾・第23期

10月5日(水)より、次期「ITソリューション塾・第23期」が開講します。

「知ってるつもりの知識から実戦で使える知識へ」

をモットーに、ITに関わる皆さんにとって知っておくべきテクノロジーやビジネスのトレンド、これからのビジネス戦略を考えてゆこうと思います。

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基本の講義以外にも特別な講義を用意しています。

【特別講師】

情報セキュリティとDevOpsについては、その分野の実践者を講師に迎え「実践ノウハウ」を伺います。

【特別補講】

参加された皆様のご要望にお応えするかたちで行う特別補講では、特にホットなテーマに関わる当事者をお招きし貴重なお話を伺います。これまでは、「クラウド4社・エバンジェリストによる各社の戦略紹介」、「IoT時代のセキュリティ対策」、「最新・SAPまるわかり」などをテーマに取り上げ、オープンな講演では先ず訊くことのできない生々しいお話を聞く機会を設けるなど、「実践」につながる講義を行いました。

【その他】

「実践でそのまま使えるロイヤリティ・フリーのプレゼン500枚」の提供も皆さんの実践をサポートするための一環です。

直近の参加実績は、以下の通りです。

  • 第20期 88名
  • 第21期 81名
  • 第22期 84名

【事前連絡のお願い】

募集開始後、比較的早い段階で定員に達することが予想されます。まだ正式に決定できない場合は、まずはメールで構いませんの参加のご意向をお知らせください。参加枠を確保させて頂きます。

詳しくはこちらをご覧下さい。

ITソリューション塾・福岡を開催します

既に東京・大阪で多くの皆さんにご参加頂いております「ITソリューション塾」をいよいよ福岡で開催させて頂くこととなりました。

「知っているつもりの知識から、実戦で使える知識へ」

ITビジネスに関わる皆さんや情報システム部門の皆さんが、知っておくべき「ITのいまと未来の常識」をできるだけわかりやすく体系的にお伝え仕様という取り組みで。詳しい資料はこちらからダウンロード頂けます。是非、ご検討下さい。

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【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2016年8月版】

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*** 全て無償にて閲覧頂けます ***

最新版【2016年8月】をリリースいたしました。

【インフラ&プラットフォーム編】(295ページ)

フラッシュストレージの記述を新たに追加いたしました。

【新規】ストレージアレイの違い p.275
【新規】フラッシュストレージが注目される理由 p.277

【アプリケーション&サービス編】(250ページ)

解説(文章)付きスライドを増やしています。また、全体のストーリーを一部見直し、内容の古いチャートは削除しました。

【新規】なぜ今人工知能なのか p.147
【新規】人工知能と機械学習 p.148
【新規】人工知能と機械学習/全体の位置付け p.149
【新規】技術的失業と労働人口の移動 p.180
【更新】ウォーターフォール開発とアジャイル開発 p.220
【更新】DevOpsの目的 p.223
【新規】不確実性のコーン p.227
【新規】システム開発の理想と現実 p.228
【新規】ARとVRの違い p.248

【ビジネス戦略編】(92ページ)

記載内容が古いチャートを削除し、解説文付きのチャートを増やしました。

【新規】UberとTaxi p.4
【更新】ハブ型社会からメッシュ型社会へ p.5
【更新】これからのITビジネスの方程式 p.57
【補足】解説文を追加したチャートを増やしました。

新入社員研修教材「最新のITトレンド」 (119ページ)
【更新】原本の改訂に合わせ、内容を刷新いたしました。

閲覧は無料です。ダウンロード頂く場合は会員登録(500円/月)が必要となります。
http://libra.netcommerce.co.jp/

まずは、どのような内容かご覧頂ければ幸いです。

「ポストSIビジネスのシナリオをどう描けば良いのか」

これまでと同じやり方では、収益を維持・拡大することは難しくなるでしょう。しかし、工夫次第では、SIを魅力的なビジネスに再生させることができます。

その戦略とシナリオを一冊の本にまとめました。

「システムインテグレーション再生の戦略」

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  • 歴史的事実や数字的裏付けに基づき現状を整理し、その具体的な対策を示すこと。
  • 身の丈に合った事例を紹介し、具体的なビジネスのイメージを描きやすくすること。
  • 新規事業を立ち上げるための課題や成功させるための実践的なノウハウを解説すること。

また、本書に掲載している全60枚の図表は、ロイヤリティ・フリーのパワーポイントでダウンロードできます。経営会議や企画書の資料として、ご使用下さい。

こんな方に読んでいただきたい内容です。

SIビジネスに関わる方々で、

  • 経営者や管理者、事業責任者
  • 新規事業開発の責任者や担当者
  • お客様に新たな提案を仕掛けようとしている営業
  • 人材育成の責任者や担当者
  • 新しいビジネスのマーケティングやプロモーション関係者
  • プロジェクトのリーダーやマネージャー
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