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【図解】コレ1枚でわかるエンタープライズ・アプリケーション(3)SCMシステム

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原材料や部品の調達から生産、流通、販売という過程を経て最終的にお客様に買って頂くまでの商品供給の流れを「供給の鎖」(サプライチェーン)といいます。このサプライチェーに関わる部門や企業の間で、情報をお互いに共有することで、不足や無駄のないモノの流れを実現しようというのが、「SCMシステム」です。

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企業は、納期をできるだけ短くし、欠品がでないようにすることで、お客様の満足の向上を目指さなくてはなりません。そのためには、店舗や倉庫にできるだけ沢山の商品を置いておけばいいわけです。しかし、商品を山積みにしておくことには相当の経費がかかってしまいますし、もし売れ残ってしまえば大損です。そうなると、倉庫に置いておく商品はできるだけ少なくして、無駄な費用を使わないようにしなくてはなりません。この矛盾する両方の目的を同時に達成しようというのがSCMシステムがやろうとしていることです。

SCMシステムの目指していることは、需要と供給のバランスをサプライチェーン全体で最適な状態になるように調整することです。

例えば、製品の需要が少なく、あるいは販売力が弱いのに、製造単価を下げるためといって生産量を増やしても不良在庫(売れない在庫)を増やすことになります。また、逆に広告宣伝を積極的に行ない、販売する店舗の数を増やし需要を拡大しても、部品不足や生産計画の不備により製品供給ができなければ商品は売れ残ってしまいます。この無駄を無くそうというのです。

SCMシステムは、店舗のレジに取り付けられた販売データを収集しする装置(POS:Point of Sales/商品個別の売上データ)や取引先からの注文などから販売の実績を収集し、「これからどれだけ売れそうか」の需要予測を行います。これをベースに生産計画・在庫計画・販売計画を行い、材料や部品の供給から販売に至る全行程の最適な計画を作成します。そして、部品や材料を提供する会社、商品を作る会社、商品を仲介する卸売会社、商品を売る小売店に至る在庫やモノの全ての動きをデータとして捉えます。そのデータから計画通りにできたかを管理し、その差異ができるだけ小さくなるように在庫数量や生産量について各社に指示し調整します。

「売る側と供給する側双方にとって最適なモノの流れを実現する」

SCMシステムとはそのためのアプリケーションなのです

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【アプリケーション&サービス編】(199ページ)
*IoTと人工知能について、大幅に資料を刷新致しました。


IoT
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・モノのサービス化について新たなチャートを追加しました。p.28
・IoTに関する事例動画を刷新しました。p.49-52

人工知能
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【ビジネス戦略編】(84ページ)
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・「ビジネスの変革を牽引するテクノロジートレンド」を2016年版に差し替えました。p.4
・「ポストSI時代に求められるスキル」を追加しました。p.5
・社会構造の変革に関する記述を追加しました。p.6-8
・「顧客価値と共創優位」を追加しました。p.9-10

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