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デジタル・リテラシーが高い人ほどリアルなコミュニティや勉強会に参加したがるのはなぜか

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先週の土曜日(12/19)に八子クラウド座談会「クラウドが拓いたデジタライゼーション!」に参加する機会を得た。詳しくはこちら「IoT news」の記事をご覧いだきたい。

その中で、あらゆるモノやコトがデジタル化されようとしているいま、何がデジタル化されないのか、あるいは、逆にアナログにシフトしているのかと言った議論が交わされた。その議論の中で、ソーシャルメディアなどで人との関係がデジタル化されるようになり、逆にリアルなコミュニティや勉強会への参加が増えているのではないかという話が出て、会場にいる人たちの大半が自分もそうだと手を上げていた。

この「八子クラウド座談会」には70名ほどの人が休日にもかかわらず参加していた。こういう勉強会に来る人たちなのでデジタル・リテラシーは高い。ITに関わる仕事をして、FacebookやTwitterを使いこなしている人たちばかりだ。そういう人たちが、実際に人と人とが顔を合わせる、勉強会やセミナー、パーティやディスカッション・イベントに頻繁に参加している。そして、その頻度が増えているという。自分もまた同じ傾向にある。

ネットで簡単に情報が得られるようになり、コミュニケーションもネットの中で成り立っている。久しぶりに会っても「久しぶり感」を感じない人も多いのではないか。それほどまでにデジタルは、人と人との関係をこれまでに無く頻繁で広範、密度の濃いものにした。それなのに人と直接会うことを欲し、こうやってイベントに参加している。それは、なぜなのだろうか。

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たぶん、人間はデジタルでは埋められない連続的な時間の流れや対話を、その本性として求めているからではないだろうか。

デジタルはその言葉の通り離散的だ。ソーシャルメディアへの投稿、ニュースサイトの記事、そして、いま自分がブログとして書いているこの記事も、それを受け取る人たちにとっては、それぞれに独立した話題であり、自分の連続した時間の中では離散的な出来事だ。また、動画サイトも連続した時間の中での表現であるとは言え、対話的ではない。オンライン講義なども、それが録画されたものであれば、そこに対話はない。このような「離散的×一方的」な関係というのは、人の本性に枯渇感を与えてしまうのかもしれない。

大学時代、言語障害児教育を専攻していた。講義の中で、聴覚障がい者の夫婦が子どもに言葉を覚えさせようとしてテレビをつけっぱなしにしていたが、結局は言葉を話せるようにはならなかったという話を聞いたことを覚えている。これなどもまさにこの人間の本性を示しているようように思う。つまり、言葉を覚えるというのは、まず親が子どもをあやし、話しかけ、それに子どもが反応し、また親はそれに反応し行動を変化させる。そういう双方の関係と話しかける言葉が結びついて、まずは人間関係を知り、その土台の上で言葉を覚えるのだという。育児放棄され親とのコミュニケーションが乏しい子どもも言語の発達が遅れ、コミュニケーション能力も劣る傾向があるという話も聞いたが、これも本質は同じことだという。

つまり、「連続的×対話的」な関係の中で人は共感を知り、社会性を養い、言葉を覚えてゆく。そして、その言葉を使って、さらに社会性を高めようとする。そうやって人は自らの存在を第三者との対話を通じて相対化し、自分の行動を変化させながら社会への適応の度合いを高め、社会的存在して個としての人を成長させてゆこうとする。そういう人の本性が生まれながら備わっているということなのだろう。

人と人とのつながりがデジタルになればなるほど、こういう人は、本性を満たすことのできない欠乏感を無意識のうちに感じているのかもしれない。だから、実際に人に会うことを求め、直接人と人が接し、話を聞き、対話する場を求めようとするのかもしれない。デジタル・リテラシーが高い人ほど、そういう自分の本性からくる欠乏感を感じるのかもしれない。

人には、新しい気付きや知識を得たいという欲求がある。しかし、それだけなら本でもネットでもことは足りる。そうではない何かを求めているからこそ、人は直接人と人が接する場を求めるのかもしれない

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今月の目玉は、「オンプレからパブリッククラウドへの移行」について、ドキュメントを追加しています。移行をご検討のユーザー企業・情報システム部門の方は企画書や経営会議の資料として、SIerの方はお客様の提案資料としてご利用頂けると思います。

なお、今月より「テクノロジー編」を「インフラ&プラットフォーム編」と「サービス&アプリケーション編」の2つに分割致しました。(全438ページとなり資料探しに手間がかかるようになったため)

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  • PaaSについての解説をわかりやすく修正しました。p.55-56
  • 「パブリッククラウドへの移行の勘所」と「パブリッククラウド移行の企画書・提案書の作り方」の章を新しく追加しました。SIerにとっては顧客提案資料として、また、ユーザー企業の方は経営会議や企画会議の資料としてご利用頂けると思います。p.77-94

【アプリケーション&サービス編】(192ページ)

  • 誤字・脱字等を修正しました。内容に大きな変更はありません。

【ビジネス戦略編】(74ページ)

  • 「SI事業者の成功要因の変化」を追加致しました。
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  • 「事業再構築の逆Cカーブ」と「SIビジネスへの適用」を追加しました。
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