Web 2.0、SNS、ソーシャルメディアの話題を中心に、既存の考え方に代わる新しい思考を模索する。
「お薦めのサービス」カテゴリーの投稿 |
最近、新聞社やテレビ局などのメディアが動画を配信する事例が増えているが、ビムーブも日本農業新聞様に採用いただいた。有難うございます。
今日紹介するのは、撮れたてホヤホヤの映像。内容は、石破茂農相が今日(16日)の閣議後会見で、農政の抜本改革に政府を挙げて取り組む体制をつくり、1月中にも検討を始める考えを表明した非常に重要なもの。会見によれば、麻生太郎首相を本部長とする「食料・農業・農村政策推進本部」の下に、関係閣僚でつくる「農政改革6大臣会合」を設置する方向で最終調整しているんだそうだ。
この映像は、4日後くらいに農林水産省がYouTubeにも投稿するらしい。それを日本農業新聞様がビムーブVIDEOを利用して一足お先に配信しているわけで、動画の即時性をフルに活用した最高の事例である。
この動画、約22分もある長尺の映像なのだが、ビムーブVIDEOならこんな長尺な動画配信も難なくできてしまう。結構お客様に評価してもらっている機能の一つだ。
■「農政改革へ6大臣会合~政府挙げて見直し検討、石破農相が表明」
下記からどうぞ。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/tinyd/index.php?id=318
今後も撮れたての映像をリアルタイムで配信して行く予定だそうです。
幼稚園・託児所における動画配信の事例です。JR津田沼駅から徒歩1分のところにある託児所「りりぱっと」様のサービスが無事リリースしました。「託児所で動画?」と思われるかもしれませんが、これがお母さんたちにも大好評だという話を聞いて、是非紹介したくなったわけです。
りりぱっとさんが動画で配信しているのは、園児たちの普段の何気ない様子です。お遊戯をしたり、友達と遊んだり、給食を食べているお母さんたちが普段見ることができない映像を動画で配信しています。先生たちがハンディカムで撮影し、それをそのままアップロードしているだけなのですが、お母さんたちからすれば、自分の子供の園内での普段の様子が見れるというのがこの上なく嬉しいらしいのです。
お母さんたちのコメントは、下記のりりぱっとさんのブログで見ることができます。
http://lilliput.typepad.jp/blog/2008/06/post-6c35.html#comments
ところで、このりりぱっとさんのブログを見て気づかれたと思うのですが、動画はパスワードを入力しなければ見れないようになっています。実はこれがビムーブVIDEOならではの機能で、幼稚園・託児所のように動画を見ることができるユーザーを限定したい時のために、ユーザー認証機能が標準でついています。セキュリティが気になる動画配信サービスの場合は非常に有効な機能で、わざわざSNSサイトなどの会員管理機能を開発する必要がありません。
幼稚園・託児所が動画配信を使うなど考えもしていなかった私に、「これは使える!」と言って積極的に導入を検討をしてくれたりりぱっと様は、ビムーブVIDEOの大切なファースト・ユーザーです。一生忘れることができないお客様です。開業してすぐに受注をいただきながら、いろいろな事情によりリリースが6月になってしまいました。この間、弊社の事情を理解して、今までお待ちいただいたことに対して、このブログでお礼を言いたいと思います。「本当に有難うございました!」
幼稚園・託児所をはじめ、セキュアーな機能が必要な動画配信サービスには是非ビムーブVIDEOを。価格も驚くほど安いですよ。
すっかり報告が遅くなってしまったのですが、今日ビムーブVIDEOβ版がリリースしました。去年の10月頃から開発に着手し、やっとβ版まで漕ぎ着けることができました。少しほっとしています。開発に携わってきたメンバー全員に改めてお礼が言いたい気持ちです。
ビムーブVIDEOは、企業や学校などの法人組織が、自社のコーポレートサイトやECサイト、またはブログなどのページに簡単に動画配信機能を加えることができる動画配信ASPサービスです。ASPサービスと名乗っているからには、ソフトウェアもサーバもネットワークも、一切合切ビムーブVIDEOが用意するわけで、利用する側が負担するコストはビムーブVIDEOに支払うASP費用5万円だけです。
ビムーブVIDEO最大の特長は、H.264/MPEG-4で動画を配信することができる点です。このH.264/MPEG-4、コンシューマー相手の動画共有サイトでは別に珍しくも何ともないのですが、法人向けの動画配信サービスでは実現しているところはまだそれほどありません。
H.264/MPEG-4はやはり画質がキレイです。320×240くらいのサイズではあまり違いがわからないかもしれませんが、フルスクリーンにした時に差が歴然とします。ほとんどDVDと遜色ありません。オリジナルがハイビジョンで撮影したファイルで、エンコードにも気を配れば、DVD以上の画質も可能です。
用途としては、IRなどの企業情報の配信、商品やサービスのCM、動画マニュアル、教育・研修コンテンツの配信など、いろんな使い方ができるのではと考えています。
決して多機能ではないのですが、その分シンプルで使いやすい操作性にも自信があります。スライス機能、動画のアップロードをメールで知らせる機能、一度に複数の動画をアップロードする機能などは、これから実装予定です。
現時点では、キレイな画質の動画を簡単な操作で配信することにこだわったサービスです。実用性を第一に考えて開発してきたので、この2点には自信があります。使ってみれば、良さが必ずわかるはずです。
ビムーブVIDEOβ版をどうぞよろしくお願いします!
■ H.264/MPEG-の動画はこちらでどうぞ(最新版のFlash Playerが必要です)
http://video.bemoove.jp/
4月にいよいよ「ビムーブVIDEO」(β版)という法人向けの動画配信ASPサービスがローンチします。開発チーム(と言っても、あっと驚く少人数体制ですが。。。)はまさにいま最後の追い込みに入っていて、祭日もありません。こうやってのんびりとブログを更新しているのは、たぶん社長くらいのものです。
「ビムーブVIDEO」は法人向けのASPサービスで、ホームページやECサイト上で動画を配信したいというニーズに応えるために考えたサービスです。SEO対策としても効果が高いと言われている、動画広告を配信するのにもうってつけです。携帯電話からのアップロードと再生も、もちろん可能です。
類似のサービスがたくさん出ていますが、「ビムーブVIDEO」ならではの特長もいくつかあります。その一つは、動画を配信したいと考えている企業の実は一番の悩みでもある、動画の撮影・編集にも対応していることです。
すでに動画を持っている企業には必要がないのですが、これから動画を用意しようと考えている企業は、動画を撮影・編集しなければなりません。そんな時、どこに頼んだらいいかわからないという悩みをよく持ちかけられます。
そこで、「ビムーブVIDEO」は、作成したい動画の内容や予算に応じて、最適な動画の撮影・編集ができる会社を紹介します。ビムーブが包括契約しているので、個別に発注するよりも低コストで動画の撮影・編集をしてもらえます。30秒程度の商品説明用の動画CMでも、やはりプロに頼んだ方がいいものが出来上がります。
それと、ASPサービスとして提供しているので、価格にも自信があります。いま、みんなでサービスのコンセプトを考え中なのですが、裏コンセプトだけは決まっています。「課長決裁で利用できる動画配信ASPサービス」。課長決裁で利用できる法人向けのサービスって、意外と少ないんですよね。
課長決裁で利用できる動画配信ASPサービス「ビムーブVIDEO」、まもなく公開。
「mu-moフレンズ」という、エイベックス・マーケティングが運営するソーシャルネットワーキング・サービス(SNS)があります。このmu-moフレンズは、もともとはエイベックスが運営する音楽配信サービス「mu-mo」にちなんで、2006年10月にPC向けのSNSとしてリリースしたサービスです。
このmu-moフレンズが他の音楽系SNSとちょっと違うのは、今年に入ってから急速に携帯電話対応を進めて行ったことです。しかも、キャリアの公式コンテンツを目指すという明確な戦略を打ち出しているのが特徴的です。
2007年4月16日にNTTドコモの公式コンテンツに登録されたのを皮切りに、7月26日にはKDDI、そして8月15日にはソフトバンクモバイルと、たった5ヶ月の間に携帯電話キャリア3社すべての公式サイトに登録されたことになります。
実は他の大手SNSサイトを中心に、mu-moフレンズのようにキャリアの公式コンテンツ化を目指す動きが目立っています。今回ソフトバンクモバイルは、「mu-moフレンズ以外にも「MySpaceモバイル」「mixi モバイル」「GREE」をそれぞれ公式コンテンツとして登録しています。
こうした大手SNSサイトの動きを見ていると、結局携帯SNSの場合は、キャリアの公式コンテンツに登録することが手っ取り早く収益を確保するための近道だということのようです。
ただちょっと気になるのは、いずれも大手のSNSサイトばかりで面白味に欠けるということです。これでは、新しい発見も驚きもありません。もっと個性的なSNSサイトも選んで欲しかったというのが本音です。
たとえば、まだ携帯対応されていませんが、「かわるナビ」というダイエットSNSサイトがあります。もし携帯対応されたら、真っ先に公式コンテンツに登録して欲しいと思っているSNSサイトの一つです。大手SNSサイトにはない面白さが特長で、特に女性にお薦めしたいサイトです。
今回の公式コンテンツ化の動きは、モバゲータウンの一人勝ちを食い止めたいという大手SNSサイトの思惑があるのでしょうが、実際どれくらいユーザーを集めることができるのか、今からちょっと楽しみです。
米国では、無名のアーティストがMy Spaceから火が点いてデビューしたという成功例がたくさんありますが、日本でも同じような成功事例が少しずつ出始めてきました。
たとえば、矢野顕子とレイ・ハラカミのユニットバンドとして知られるyanokamiが8月8日にデビューアルバム「yanokami」をリリースしたのですが、事の発端はMy Spaceだということです。My Space上に音源を公開したところ、それがいつの間にかMy Spaceに登録していた日本の音楽ファンの間に口コミで広がり、今回のCDリリースに繋がったということです。
もっとスケールが大きいのは、マレーシア出身のヒップホップ歌手シャネルです。彼女は、オーストラリアの音楽大学に在学中の2005年8月に、オリジナルの楽曲「ラブ・ウィズ・DJ」をMy Space上に公開したのがそもそもの始まりです。
そしてMy Spaceで少しずつ口コミで人気が広がり、日本で楽曲を先行配信したところ異例のヒットを記録することとなり、8月22日に日本での先行デビューが決まったということです。また、9月25日にはキャピトルから全米デビューも決まっています。
メジャーだけではありません。インディーズでも同じような現象が起き始めているようです。たとえば、沖縄出身のインディーズバンド耳切坊主(ミミチリボウズ)は、My Spaceに登録して楽曲を発表したところ数ヶ月でファンを1万人も獲得して話題になっています。
耳切坊主同様「たむらぱん」というアーティストも、インディーズ出身のアーティストながらMy Space登録後わずか4カ月で1万人以上のファンを獲得し、ウェブ上で発売したアルバムが初版1000枚を完売したことで知られています。
この4つの成功事例から、SNSの口コミ効果がいかに絶大なパワーを持っているかということがわかります。膨大な費用をかけなくても、口コミが波及すれば効果的なプロモーションが可能だという良い見本です。
ただし、この口コミ効果を生むためには、かなりのまとまった規模のユーザー数が必要になります。なんでも良いというわけではありません。そういう意味では、mixiとMy Spaceには社会を大きく動かすような潜在的なパワーが備わっているのかもしれません。
何となくこの現象が、日本でも主流になってきそうな気がしています。
最近ソーシャル・ミュージックにはまっています。ほとんどのサイトに登録しては試しているので、不定期ですが私の感想と使用感を簡単にレポートしたいと思っています。
それにしても、ソーシャル・ミュージック業界がいま熱いです。特にLast.fmがCBSに$280M(2億8千万ドル)で買収されたあたりから、俄然業界の注目が集まりだしてきたように感じています。本家Last.fmに負けじと、Pandora、MOG 、iLikeなどの新興勢力ももの凄い勢いでユーザー数を伸ばしています。
ソーシャル・ミュージック業界でいま最も注目を集めているのは、何と言ってもAppleのソーシャル・ミュージック・サービスMy ITunesではないでしょうか。このAppleのサービス、本当につい最近リリースしたばかりのサービスのようです。
現在は3種類のウィジェットが提供されていて、1つはiTunesで購入した商品を表示する機能。2つ目はiTunesでレビューした音楽を表示する機能。3つ目はiTunesで購入した楽曲を集計してアーティストのタグクラウドを表示する機能です。
ただ、正直な感想を言えば「たったこれだけ?」といったところでしょうか。Appleが満を持して発表した割には、目玉になる機能がないように感じました。先行する他のソーシャル・ミュージックのサイトと比較してもちょっと見劣りがしてしまいます。
たとえば今日紹介するiLike。最近私が一番利用する機会が多いソーシャル・ミュージックです。iLikeの使い方は簡単です。基本的にはiTunesと組み合わせて使います。iTunesのデータを自動で読み込んできて、自分のiLike上にプロファイルデータを作成してくれます。このプロファイルされた楽曲は30秒間だけ再生することが可能なのですが、ここでiLikeはとても面白い機能を提供してくれています。
なんと、自分と同じ曲を再生している他のiLikeユーザーを顔写真付で紹介してくれるのです。たとえば、リトル・フィートの「Dixie Chicken」を再生すると、他の「Dixie Chicken」を再生しているiLikeユーザーが画面上に表示されるのです。
この機能、最初に知った時は本当に感動しました。自分と同じ音楽を好きな世界中のユーザーと繋がっているという感覚は、ちょっと他のサービスでは体験できないものです。音楽が好きな人は是非試してみてください。
また、iLikeはソーシャル・ネットワーク・サービスFacebookの中に組み込まれて提供されており、Facebookのユーザーがかなり流れ込んできているそうです。実際、iLikeはFacebookの中で最もユーザーに支持されている外部サービスになっているとか。
iLike、お薦めです!
今さらなのですが、最近mixiよりもGREEにはまっています。はまっていると言っても、しょっちゅうサイトにログインしているということではなく、サイトで知り合いになった友人とメッセージのやり取りをするくらいですが。
ただ、そんなメッセージのやり取りが縁で、来週はGREEで友人関係にある方からのお誘いを受けていよいよオフ会デビューです。ジャズがテーマの集まりだということと、参加者のほとんどが30~40歳代と聞いているので少し気が楽です。
mixiとGREEの違いは、この大人度合いにあると私は思っています。mixiを積極的に使用しているユーザー層は圧倒的に若年層が多く、実際に私がmixiで知り合う友人のほとんどは20歳代が中心です。若い年代の友人が増えるといことは、刺激的だしもちろん歓迎すべきことなのですが、オフ会などの深い交流までにはなかなか発展しません。
その点、GREEはヘビーユーザーの平均年齢がmixiよりもかなり高いような気がします(もしかしたら私の周囲だけに起きている現象なのかもしれませんが)。メッセージのやり取りをしていても、年代が近いと気を使わなくてもいい分なんとなく楽です。
GREEもmixiも同時期(2004年)にサービスを開始していながら、GREEは2007年3月時点で会員数が約100万人、一方mixiは約1,000万人と、会員数だけでみると大きく水を開けられてしまっています。ただ、会員数だけでみれば勝負はついてしまった印象がありますが、こと大人度合いに関していえばGREEの方がmixiよりもはるかに上です。
以前のGREEはmixiに比べてヘルプ機能が貧弱で初心者に優しくないなどという不評が聞こえてきましたが、最近はそれも改善されてきているように思います。今後、老舗のSNSサイトとしてどこまでmixiに迫ることができるのか、それともmixiとはまったく別の方向を目指すのか、戦略に注目したいところです。
最近のSNSは、RSSで外部のブログを取り込めるようになっています。おそらく、すでに外部のサービスを使ってブログを書いているユーザーに対する配慮なのでしょう。確かに、ブログをいくつか書いている人間にしてみれば、外部のブログをSNSの日記の中に取り込めるのは助かります。
実際私の場合も、mixiをはじめ登録しているSNSの日記のいくつかに、ITmediaオルタナティブ・ブログの記事をそのまま取り込んでいます。SNSの日記はほとんど使っていません。
ところが、最近SNSの日記にあると便利だなと思っている機能があります。絶対に欲しいわけではないのですが、あれば絶対に使う機能です。
それは、RSSで外部のブログを取り込む以外に、SNSの日記でも記事が投稿できるという機能です。この機能はmixiにもGREEにも残念ながらありません。RSSで外部のブログを取り込む設定をしてしまうと、SNSに用意されている日記を使って記事を投稿することができないのです。
たまにですが、SNSの日記に直接記事を書きたくなる時があります。大した内容ではないのですが、SNSで付き合いのあるごく一部の友達だけに宛て、何かを伝えたくなる時があります。ITmediaオルタナティブ・ブログではちょっと大袈裟すぎるような記事を書きたくなることが時々あるのです。
もし、外部のブログを取り込んでいながら、自由に記事の投稿もできる日記の機能が実装されているSNSを知っている人がいたら教えてください。
ちなみにGREEの良いところは、記事は投稿できなくても外部のブログの記事に対してGREEの機能を使ってコメントが投稿できる点です。この機能は結構重宝しています。派手ではありませんが、役に立っている機能の一つです。
残念ながらこの機能もmixiにはありません。mixiの場合、記事の投稿はもちろんコメントの投稿さえも直接できません。外部のブログに移動してからでないと、コメントを投稿することができないのです。参考までに、いろんなSNSに登録していますができないサイトの方が一般的なようです。
記事単位で外部のブログを取り込めて、さらに投稿もコメントも自由にできる日記が実装されたSNSを知りませんか?
最近B2C向けのウェブサイトを運営している企業から、SNSを導入したいのだが何か良い提案はないかという相談を受けることが増えてきました。そうした背景には、どの企業も読むウェブから使うウェブ(アクション・ウェブ)への転換をはかりたいというニーズがあるようです。
そこには、自分たちのウェブサイトをもっとユーザーに使ってもらうことでユーザー満足度を高める、ユーザーの要求・意見を理解するという狙いがあるようで、そのソリューションの一つとしてSNSが検討されているようです。
この傾向はECサイトにも見られます。商品を購入するというアクション以外に、商品を使った後の感想や評価を書き込んでもらうという次のアクションをユーザーに期待してSNSの導入を検討しているパターンが多いようです。
ただ、最近は単に日記を書いたり友達を作ってコミュニケーションをするだけではユーザーも満足しなくなっています。使うウェブに転換するためには、やはり使ってもらうためのそれなりの工夫が必要です。たとえば、フォトアルバムや動画投稿機能を付加したサイトなどは良い例です。最近のSNSをベースにしたウェブサイトでは、フォトアルバムと動画投稿機能に対するニーズが非常に高い。
最近ではこの動きが、企業内SNSにも飛火しているような気がしています。SNSの導入を検討しているという企業担当者の方と最近話していて強く感じるのは、企業側がただ読むだけのウェブに対して限界を感じ始めているということです。
ここで言う読むウェブとは、イントラネットやグループウェアのことを指しています。企業側が社員に対して一方的に情報を伝えることが目的の読むだけのウェブでは、本当の情報共有は実現できないということに気づき始めてきたようです。
企業側は、自分たちの発信する情報に対して社員からの反応を期待しています。また、社員が自ら情報を発信することを期待しています。ただ、今までの企業中心のイントラネットやグループウェアではそれを実現することは難しい。そうしたジレンマが、企業内SNSの導入に拍車をかけているのは間違いがないようです。
この読むウェブから使うウェブ(アクション・ウェブ)への転換というニーズは、ここしばらく続くのではないかと感じています。あとは使ってもらうための斬新なアイディア、それを期待したいところです。
ブログ、かなりご無沙汰していました。これが6月になってはじめての投稿。ここのところ本当にいろんなことがあって、ちょっとブログを書くような状況じゃなかったというのが正直なところでした。今回わかったことなんですが、私の場合、精神的にも肉体的にも完全な状態にないとブログを書けないみたいです。だから、書く時は一日に何本も書くし、書かない時はまったく書かないという状況に陥ってしまいがちです。反省しています。。。
ところで、ブログの更新をサボっている間に、faamが大幅にリニューアルしました。今回のリニューアルのポイントは二つあります。
一つは、携帯電話からもユーザー登録、日記の投稿・閲覧・コミュニテイの書き込み・閲覧などができるようになったこと。まだ楽曲の投稿・視聴ができないのは残念なのですが、携帯電話対応はかねてからの念願だっただけに、携帯電話から画面の確認ができた時は喜びもひとしおでした。あとは、できるだけ早い時期に楽曲の投稿・視聴ができるようにしたいところです。
もう一つのポイントは、ユーザーインターフェースを変更したこと。それも、かなり大胆に変えてしまいました。簡単に説明すると、ほとんどのSNSサイトではログインした後に自分のページが表示されるわけですが、なんとこのSNSサイトの常識を大胆にも打ち破ってしまったのです。
今回のリニューアルによって、faamではログイン後にメニュー画面が表示されるようになりました。つまり、ログインしてもすぐに自分のページは表示されないわけです。信じられますか?
なぜこんな大胆なユーザーインターフェースを採用したのかというと、faamの場合音楽が中心にあるため、他のSNSサイトとのように、必ずしもログイン後すぐに自分のページを表示する必要がないと判断したからです。お気に入りのアーティストの楽曲や動画を視聴したり、ランキングを片っ端から視聴したいというコアな音楽ファンのユーザーにしてみれば、すぐに目的の音楽コンテンツに辿り着ける方が嬉しいのではないかと考えたわけです。
それに、マイページにあまりにもいろんな機能を加え過ぎたせいで、何処に何の機能があるのかわかりにくくなっているという反省もありました。ぶくぶく太り過ぎてしまったマイページの贅肉を削ぎ落としたわけです。
もちろん社内的には賛否両論。結構勇気がいる決断でした。ただ、今のとこと結果だけをみると一応成功したのではないかと考えています。そう考えられる要因として、たとえばユーザーからは、使いやすくなったという意見・感想が圧倒的に多く寄せられていること。そしてもっと顕著なのは、毎日の新規ユーザー登録者数の数が、サイトリニューアル前の2倍から3倍くらいに増えたことです。
是非この機会に、今までのSNSサイトの常識を大胆に覆してしまった、faam独自のユーザーインターフェースをお楽しみください!
ミクシィのユーザー数が1,000万人を超えたという景気の良い話が聞こえてくる裏で、ユーザーを集めることができなかったために、ひっそりと閉鎖するSNSが後を絶たない。当たり前の話だが、すべてのSNSが成功するとは限らないのである。
最近閉鎖したSNSの運営者に、SNSをやめてしまった理由を聞いたところ、SNSの運営に熱意が持てなくなったからだという答えが返ってきた。SNSをスタートした当初は気になってしかたがなかった新規登録ユーザー数も、日記やコミュニティの書き込み件数も、ある時期を境にまったく気にならなくなってしまったのだと言う。
運営する人間がSNSに対して熱意を感じなくなってしまったら、そのSNSはもう終りだ。利用しているユーザーは、運営者が運営するSNSに熱意を感じなくなったことを自然と察知するものらしい。言われてみれば、私にも何となく思い当たる節がある。
思っていたよりユーザーが集まらないために熱意が持てなくなってしまい、最終的には閉鎖に追い込まれてしまう。閉鎖するSNSは、ほとんどこのパターンである。もちろん、運営コストを支払い続けていくことが困難になったために閉鎖するというパターンもあることにはあるが、ほとんどは運営者の心の問題が理由だ。
運営者から、自分のSNSを何とかして成功させたいという熱意が消えてしまったら、その瞬間からそのSNSは死んだも当然である。朝起きたらパソコンの電源を入れて、ユーザーが何人増えたか確認する。そして、日記やコミュニティの更新頻度を確認する。夜も同じだ。パソコンの電源を入れて、ユーザーが何人増えたかを確認してから寝るのが日課になってしまっている。そして、この作業は休日も変わらない。
ユーザーのブログやコミュニティの更新頻度が少なくなったと感じた時は自ら書き込むこともあるが、ほとんどは毎日地道な作業の繰り返しである。ある程度のユーザー数に達してくれば、運営者側が無理に書き込みをする必要はないというのが私の考えなのだが、それでも熱意だけは失ってはいけないと思っている。
パソコンの前で、ユーザーがたくさん登録してくれることを魂をこめて念じるわけです。
キーワード記事*
昨日は、原宿ペニーレーンで、faamが主催する月に一度のライブの日。突然の雷と雨にもかかわらず、30名近いお客様が駆けつけてくれた。本当に有難うございました!毎度のことながら、感謝です。
faam主催のこの定例ライブは、シンガー・ソングライター光永泰一朗とギタリスト山口周平によるアコースティック・デュオという構成になっていて、オリジナルからカヴァーまで繰り広げるというとても内容の濃いライブである。ファンの熱気も手伝ってか、2時間があっという間に過ぎていってしまう。
昨日のテーマは”ブラコン”。二人のお気に入りだという、ベビー・フェイスやジョーの楽曲をしっとりと歌い上げていた。また、セカンド・ステージの冒頭にはスマップの楽曲も披露するなど、とても楽しい構成のライブだった。
前回は、沖縄で活動するシンガー・ソングライター”ウエサト・モトシ”がゲスト出演してくれて観客を喜ばせてくれたが、今回もサプライズ・ゲストが用意されていた。光永泰一朗の友人でもあり、中島美嘉のデビュー曲『STARS』やケミストリーの『君をさがしてた』などの楽曲を提供していることでも知られている、シンガー・ソングライター川口大輔が飛び入りゲスト出演してくれたのだ。
この思わぬサプライズ・ゲストには、居合わせた観客全員が大喜び。即興にもかかわらず、ピアノで光永泰一朗のオリジナル曲の伴奏を完璧にこなしてみせるあたりは、もうさすがと言うしかなかった。こんなハプニングなら、いくらだって大歓迎だ。
昨日の一番の収穫は、光永泰一朗のお父さんとゆっくり話ができたこと。ライブに毎回足を運んでくれるのだが、ゆっくり話をしたことがなかったのだ。昨日、はじめてちゃんと話をすることができた。驚いたのは、このブログを時々覗いてくれていたことだ。そのおかげもあって、好きな音楽の話題で盛り上がった。
それにしても、一人のアーティストが、大勢の人の力によって支えられているということを、改めて痛感させられた一日だった。ライブはやっぱりいい。。。
※ すべての敬称は略させていただいております。ご了承ください。
■原宿ペニーレーンのHPはこちら。
http://www.harajuku-pennylane.com/
ユーザーがSNSに登録するのは、どの曜日・時間帯が多いのか、ふと疑問に思った。もちろん、SNSの特性によっても多少の誤差があるということは承知の上でだ。
実は、ちょっと調べてみようと思い、数ヶ月前からユーザー登録の推移を簡単にノートにつけていた。faamは、音楽をテーマにした特化型のSNSのため、どこまで参考になるかはわからないが、結果を報告したい。
まず、平日と土・日では、土・日の方が、圧倒的にユーザーの登録数が多い。ちょっと前までは、そんなことはなかった。平日も土・日も大した差はなかったし、むしろ週によっては土・日の方が少なかったこともあるくらいだ。ところが、最近は、土・日の方が見た目にもはっきりとわかるくらい、新規登録のユーザー数が多いのである。
逆の言い方をすれば、土・日にある程度まとまった数のユーザーが登録してくれるようにならないと、SNSのユーザー数はなかなか増えてこないのではないかと考えている。
一方時間帯別にみると、平日も土・日も、夜から朝にかけてが多いように感じる。次に多いのが昼休みの時間帯だ。午前中は、やはり予想していた通り少ない。つまり、勤務中にわざわざSNSに登録してくれるようなユーザーは少ないということだ。
最近は、仕事中にミクシィにアクセスすることを禁止している企業も多いと聞くので、勤務時間中にSNSに登録するというのは、現実的に無理なのかもしれない。やはり、人目を盗んでこっそりとユーザー登録をするしかないのだろうか。そこで、平日の午前から午後にかけてユーザー登録数を増やすための方法を考えてみた。
まず、その時間帯であっても人目を気にすることなくパソコンに触ることができる、主婦層、リタイア層、学生などをターゲットにすること。ミクシィも、主婦層と学生の利用率が高いという結果が出ているらしいので、この層は狙い目なのかもしれない。ただ、問題はどうやってそのユーザー層に訴求していくかだ。
もう一つは、携帯電話からもアクセスできるようにすること。会社の中が駄目なら外というわけではないが、携帯電話からのアクセスは今や必須だと感じている。音楽SNSの場合、扱っているテーマからいっても、携帯電話対応ができることで飛躍的にユーザー数が伸びるのではないかと考えている。
対象とするユーザー層にマッチしたサービス内容の提供と、携帯電話からのアクセスを実現することができれば、もしかしたら曜日も時間帯もあまり関係がなくなるのだろうか。この点に関してはまだ確信が持てていない。
この週末、サイトのトップ・ページをリニューアルした。ユーザーからは概ね好評で、とりあえずホッとしている。今月中には、マイページを含めたサイトの中味の方も大きくリニューアルする予定である。また、念願だった携帯電話対応も5月中にはリリースできる見込みということで、今から本当に楽しみだ。
今回は、もちろんトップ・ページのリニューアルもそれなりに楽しみではあったのだが、戦略的にはサイトのリニューアルよりももっと重要なリリースが控えていた。それは、SNSと連動したSNSコマースのリリースである。
SNSコマースがリリースしたことで、ファンは楽曲を視聴して気に入ったアーティストのCDを、すぐショッピング・サイトに行って買うことができるようになったわけだ。音楽は、直感的に人の心を揺さぶる。気に入ったアーティストのCDは、その場ですぐに買うことができないと意味がないと常日頃から思っていた。
メジャーなレコード会社のサイトでは、いろんな制約があって自社のサイトでCDを販売することができない。楽曲は視聴させることができても、CDをサイト上で売ることは許されていないのだ。アマゾンやHMVなどのECサイトに売上のほとんどを依存している以上、自社のサイトで販売することは許されないことなわけだ。
たしかに、同じウェブ上でサイトを移動するだけなので、大した時間的なロスはないと言ってしまえばそれまでなのだが、できれば気いったCDはそのままダイレクトに買うことができた方がいいに決まっている。それを、インディーズに限定しているものの、今回のリリースで実現することができたわけだ。
SNSコマースは、広告モデルに次ぐ新しいSNSの収益モデルとしても期待されている。何とか工夫を凝らして、売上を拡大したいと考えている。嬉しいことに、この週末に早速売上もあった。日頃サービスの活性化のために協力してくれているアーティストにも、これで少なからず還元ができるわけで、何とかして軌道に乗せたいと思っている。
このSNSコマースの動向については、今後も継続的にレポートしたいと思っているので、お楽しみに。
■ faamはこちら
http://faam.jp/
■ アーティストのCDやグッズが買える「faamストア」はこちら
http://faam.in/
※ 携帯電話からも利用できます。
SNSが成長しているという手応えを感じることは、運営する側にとって、とても嬉しいことである。そして、SNSの成長は、見た目にもそれとわかる現象となってすぐに現れる。
まず、ユーザー数が、それまでとは明らかに違った勢いで増えてくる。いつもは平日よりも少ない週末の登録者数が、今までの実績からは想像もつかないほど急激に増えていたり、定期的に行う登録者の確認作業時にも、それまで一人も登録者がいないこともあったものが、かなりまとまった数の登録者がいたりとか、こちら側がビックリするような現象が次々と起きてくる。
次に、ブログを書くユーザーが急に増えてくる。それまでは、いつも決まった人の記事が、最低でも1日は新着記事として表示されているのだが、ユーザー数が増えてくると同時にブログを書くユーザーが増え、注意していないと新着記事コーナーに表示されていた記事を見落としてしまうほどになる。
もちろん、コミュニティへのカキコミも増えてくるし、ユーザー自身が自分の興味のあるコミュニティを立ち上げるという現象が目立つようになってくる。それまで様子を窺っていたユーザーが、一気に活動し始めると、いろんなコミュニティが立ち上がってくるから面白い。
以前にも書いたことがあるが、SNSがこうして成長過程に入ってくると、なんとなくそのSNS特有の空気みたいなものが生まれてくる。そして、その空気がSNSをさらに成長に導いて行くことになる。
もちろん、このSNSの成長は、自然発生的に生まれたものではない。相当な労力と、場合によっては相当なコストをかけて達成したものである。ユーザーが必要としている機能を追加したり、ユーザー・インターフェースを改善したり、日々のユーザーからの問合せに迅速に対応したりとか、弛まぬ努力の結果の末に生まれたものだ。
だから、見た目はそんなに違っていなくても、内容がリリース当初とかなり違ったものになっていることが、Web 2.0のサービスでは良くある。毎日ちょっとした何かが変わっているというのは、誇張でもなんでもない。むしろ、それができないサービスは、早々と閉鎖に追い込まれてしまうことになる。
ところが、これは最近気がついたことなのだが、全てのユーザーが自分の利用しているサービスの変化や成長を望んでいるわけではない。数は少ないが、中には変化も成長もない方が望ましいと考えているユーザーもいるのだ。そして、こうした現象は、特にSNSに多いと感じている。
サービスの変化も成長も望まない理由については、いくつか考えられる。ユーザー数が増えてくると、自分の発言が埋没してしまい目立なくなってきてしまうとか、それまでの家族的な雰囲気が壊されてしまうとか、コミュニティという性質を持っているSNSでは、他のサービスにはない複雑なユーザー心理が働いてしまうことがよくある。
SNSにこうした複雑なユーザー心理があることは、ミクシィなどの大規模なSNSを避けて、仲間だけでプライベートなSNSを作って楽しんでいるユーザーが以外に多いということからも推察できるだろう。
そして、そうした自分が利用しているSNSの変化も成長も望まないユーザーは、変化と成長の空気を感じ取った瞬間、自ら退会していくことになる。私が運営するサービスでも、最近になって、こうした退会するユーザーが現れるようになってきた。成長とともに、今まで経験することがなかった問題と直面していることになる。
ユーザーの退会は確かに怖い。なければないに越したことはない。ただ、今はSNSが成長していく過程において、ユーザーが退会していくことも避けて通ることができない問題の一つであると考えるようにしている。
そう考えるようにしないと、胃が痛くなってくるんですよね。
ソーシャルメディアは有料制にするべきだと思っている。ここでいうソーシャルメディアとは、SNSの究極のカタチともいえる、人間の集合知からなる新しいタイプのメディアのことを指している。
たとえば、何か知りたいことがある時、私達は真っ先にグーグルの検索エンジンを使って調べるのが習慣になってしまっている。ところが、グーグルは本当に必要としていた情報を毎回私達に届けてくれるだろうか。
答えは”NO”だ。必要としている情報の内容が深ければ深いほど、グーグルの検索結果は意味をなさなくなってしまう。極端に言ってしまえば、グーグルが私達に提供してくれる検索結果は、テキストに整理することができる情報を見せてくれることと、必要な情報を知っていると思われる人間(あるいは組織・企業)を教えてくれることだけである。
テキストなどに形式化されたデジタルな情報だけで用が足りるのであれば、グーグルでも十分機能するのだろうが、私達が本当に知りたいのは、ほとんどは人間が持っている暗黙知と呼ばれている情報だ。そして、この暗黙知を得るためには、その暗黙知を持っている人間に直接聞くのが一番の近道である。
それを唯一実現できる可能性を持っているのが、デジタル(テキスト:形式知)とアナログ(人間:暗黙知)の両方をカバーしているSNSだ。SNSは、間違いなくソーシャルメディアのフレームワークになれる可能性を秘めている。
※ソーシャルメディアについては、去年執筆した、拙著「SNSビジネス・ガイド」(インプレスジャパン)の最後方で詳しく触れているので、興味のある方は是非お読み下さい。
では、ソーシャルメディアは本当に実現するのか。私は、実現すると思っている。それも、近い将来必ず実現するはずだ。ただ、そのためには、クリアしておかなければならないポイントもいくつかある。中でも重要だと思っているのが、料金の問題だ。
個人的には、ソーシャルメディアは有料制にするべきだと思っている。有料制にすることで、知りたい側と教えたい側に適度な緊張感が生まれ、無料のサービスでは実現が困難な、本当に有意義な情報がやり取りされることになると考えている。
以前、ミクシィの自分が立ち上げたコミュニティ内で、学生相手からの問合せに積極的に答えていた時期があったのだが、続けているうちに何人かの学生から、レスポンスが遅いというクレームが入ってくるようになった。
こっちは、本業の合間をみつけて対応しているわけで、文句を言われる筋合いはない。結局、続けることは無理だと判断して、そのコミュニティでの活動をやめてしまったという苦い経験を持っている。
情報を提供する側はボランティアだと思っていても、情報をもらう側はそうは思っていないケースは多々ある。こうしたバランスを欠いた関係は、結局は何ももたらしはしない。
ソーシャルメディアは、絶対に有料制にするべきである。
実際にSNSを立ち上げてみると、利用規約を作成してちゃんと運営していれば、世間で言われているようなコミュニティやブログの炎上などはほとんど起こらないということがわかる。始める前からマイナス面ばかりを気にしていても、しかたがないということだ。
そんなことよりも、SNSにはもっと真剣になって対策を考えなければならない二つの大きな壁がある。それは、いかにしてユーザーを集めるかという集客と、いかにして儲けるかという収益モデルの二つだ。それを証明するかのように、最近寄せられる相談も、ほとんどがこの二つの問題に集中している。
集客の問題は、ユーザーを増やすことに頭を悩ませなくてもいい、社内SNS以外のすべてのSNSが直面することになる壁だ。最初は、周囲の人間の協力もあって早いペースで集まるユーザーも、数ヶ月もすれば目に見えてペース・ダウンしてくる。
ミクシィのように数百万人という規模のユーザー数は考えていなくても、どのSNSも目標としている数字を持っている。そして、その目標としている会員数に到達するために、毎日苦戦苦闘することになるわけである。
結局、広告やキャンペーンを使ってユーザーを集めることになるわけだが、集客のためにコストをかけられるサービスはまだ救いがある。だけど、広告予算の取れないサービスは悲惨だ。結局、打つ手がなくなり、最終的には閉鎖に追い込まれてしまうことになる。
なぜ集客が、SNSが成功するための重要な要因になっているのかといえば、今のところ広告以外にこれといった収益モデルが見当たらないからだ。そして、広告を掲載してもらうためには、最低でも十万人単位でのユーザー数が必要だ。
広告収入以外の収益モデルが存在しない以上、ユーザー数の獲得に躍起になる以外に方法がないというのが正直なところかもしれない。今のところ考えられる広告以外の収益モデルといえば、コマース、会員費の徴収、情報の売買などがあるが、どれもいま一つだ。結局広告に頼らざるおえないというのが現実である。
SNSを立ち上げた後、何ヶ月目からどれくらいの広告予算を使ってユーザーを獲得していくか。そして、何で収益をあげるかといった問題については、計画の段階で事前によく考えておく必要がある。これが明確になっていない状態で見切り発車しても、SNSは成功しない。
集客と収益モデルの二つの壁が、SNSの成功を難しいものにしている。
ユーザー数の増加と伴に、ユーザーの新陳代謝が起きるということが最近わかってきた。特に、積極的にブログに記事を投稿したり、コミュニティにカキコミをしてくれる、いわゆるヘビー・ユーザーの間でこの傾向が顕著に見られる。
サービス開始当初、積極的にブログを書いてサイトを盛り上げてくれたユーザーの更新がぱったりと止まり、それに代わって新しく登録してくれたユーザーがブログを書いてくれるようになった。もちろん、今でもブログを更新し続けてくれているオールド・ユーザーもいることはいるののだが、数はかなり少ない。20%もいるかどうかといったところだ。
ただ、ブログの更新が途絶えてしまったオールド・ユーザーが退会してしまったのかというと、決してそういうことでもない。ログを調べてみると、結構頻繁にログインはしてくれている。ヘビー・ユーザーが、サイレント・ユーザーに変わってしまったということだ。
なぜこうした新陳代謝の現象が起きるのか、ちょっと考えてみた。いくつか原因が考えられるのだが、一番の原因は、ユーザーが増えてサイトが活性化してくると、そのSNS固有の雰囲気というか文化というか、目に見えないそのそのSNSだけが持つ空気みたいなものが確立されてくるからではないかと考えている。
サービス開始当初は、ユーザー数も少なく、運営者側も試行錯誤の状態であるため、サイトを活性化するためにいろんなことを試してみることになる。この時点では、SNS固有の空気といったものはまだ生まれない。サービスを利用するユーザー側も、空気を感じることなく自由気ままにブログやコミュニティで発言ができる。
ところが、いったんSNS固有の空気のようなものが生まれて、それが確立されてしまうと、何となくそこに目に見えない制約のようなものが生まれてしまうのではないだろうか。自分でSNSを運営していて、最近何となくそういう空気のようなものができつつあることを感じている。
たとえば、ミクシィでも、自分の意志で登録したコミュニティでありながら、何となくその発言内容や空気が自分の考えていたものと違っていたため、中に入っていけないといった経験はないだろうか。SNS全体に流れる空気も、何となくそれに似ているのではないかと思っている。
このヘビー・ユーザーの新陳代謝、SNSが成長していく過程において何度か経験しなければならない現象なのかもしれない。ただ、サービス開始当初に盛り上げてくれたオールド・ユーザーのブログが読めないのはちょっと寂しい。。。
あのポータルサイトの老舗ライコスが今日からサービスを再開するそうだ。ライコスは、オールド・ネット・ユーザーには懐かしいポータル・ブランドの一つで、元々は1994年に米国で立ち上がったサービスである。
一時は、ヤフー、エキサイト、インフォシークなどと比較されるほどのサービスだったのだが、この中では唯一消滅してしまったサービスとしても知られている。日本では、1998年に住友商事などが出資してライコスジャパンが設立。その後は、2002年に楽天に買収され、2003年には同じく楽天グループ入りしていたインフォシーク統合されてしまい、実質ライコスブランドは消滅したも同然だった。
このライコスは、ユーザー数では他のポータル・サイトにかなわなかったものの、コアなユーザーがいることで有名だった。実は、そういう私もインターネットを頻繁に使い始めるようになった1998年~2000年にかけて、ライコスのヘビー・ユーザーの一人だったわけで、ブランドが消滅するというニュースを聞いた時はちょっと複雑な気持ちだったのを覚えている。
個人的には、シンプルなインターフェースが使いやすかったという印象を持っている。それと、機能やコンテンツがヤフーのように何でも揃っているわけではないのだが、逆に無駄なものがなくてそこが使いやすかった。黒いラブラドール・レトリーバーのライコス犬も人気だったけ。
さて、新生ライコスだが、完全にWeb 2.0として生まれ変わっている。ポータル機能をすべて捨てて、ブログ・サービス一本で勝負するらしい。早速登録してみたのだが、ユーザー・インターフェースはまあまあだという印象を持った。動画も簡単に張り付けられる。あとは、どれだけ使いやすさを追及してユーザーに使ってもらえるかだろう。
それにしても、むかし自分が愛用していたブランドが復活するというのは嬉しいものだ。相当入れ込んで応援していただけに、また昔のように応援したくなってくる。そこには、郷愁と期待が入り混じっているのかもしれない。
ただ、一つだけ忘れてはいけない重要なことがある。全てのサービスがライコスのように復活できるわけではないということ。それなりのブランドが確立できていなかったとしたら、復活は難しかったに違いない。ちゃんとユーザーに支持されていたブランドだったからこそ、今回の復活劇もあったのではないだろうか。やはりブランディングは重要だということ。
新生ライコスはこちらです。
買い逃した紙ジャケCDを、今までは迷うことなくヤフオクで結構高額なお金を払って買っていたのだが、最近は最初にamazonマーケットプレイスで探すようにしている。なぜなら、amazonマーケットプレイスの方が、ヤフオクよりも価格が良心的だからだ。
つい最近も、昔紙ジャケCDで発売されたセロニアス・モンクのブルーノート時代の名盤『Genius of Modern Music vol.1』が欲しくなって探してみたのだが、ヤフオクでは3,500円、amazonマーケットプレイスでは2,500円だった。どちらも新品だから、この1,000円の差は結構大きい。
amazonマーケットプレイスでは、廃盤になった紙ジャケCDでも、よほど希少価値の高いものでなければ、ほとんど定価のままで手に入れることができるので助かる。その点、ヤフオクでは、商品によっては結構法外な価格のものがあったりして、手が出せない場合がある。
それに、amazonマーケットプレイスの場合は、ヤフオクのように価格が高くなる心配もないし、オークション期間がないため、すぐに手に入れることができる。最近では、紙ジャケCDの商品数も結構増えているので、安い価格ですぐに手に入れたいのであれば、ヤフオクの前にamazonマーケットプレイスで探してみることをお薦めする。
また、決済までの手続きも、ヤフオクよりもamazonマーケットプレイスの方が簡単で使いやすいし、全体のユーザー・インターフェースもamazonマーケットプレイスの方に軍配が上がる。最近では、amazonマーケットプレイスで見つからない商品以外は、ヤフオクで買うことがなくなってしまった。
あくまでも個人的な意見なのだが、ヤフオクは、売る側には便利な仕組みかもしれないが、買う側のことをあまり考えていないように思う。ライバルがいないうちはそれでも良かったのかもしれないが、そろそろそれも限界に来ているのではないだろうか。
昔ヤフオクを良く利用していたユーザーの意見でした。
「音楽主義」という月1回発行されるフリーペーパーがある。発行元は社団法人音楽制作者連盟というところで、CDショップ、楽器店、ライブハウスなんかによく置いてある。フリーペーパーなので、当然タダ。
内容はというと、音楽業界関係者はもちろん、インディーズ系のアーティストをはじめとした音楽を作る側の視点に立った記事が多い。とは言っても、普通の音楽ファンが読んでも十分楽しめる内容になっている。
その音楽主義の最新号(4月号#009)が昨日届いたのだが、いま続々と増えている音楽SNSの特集が組まれている。紹介されている音楽SNSは三つで、マイスペース、YoroZoo、そしてfaam。
記事は取材を基にしたものなので、それぞれのサービスのビジネス的な背景や目的なんかがわかって結構参考になる。同じ音楽を扱っているサービスでも、目指す方向性やサービスにかける思いみたいなものがそれぞれに異なっていて面白い。
ちょっと乱立気味な印象も受ける音楽SNSだが、課題はいかに多くのアーティストに登録・使用してもらえるかにかかっているのではないだろうか。日本の場合、米国のように、アーティストが自ら主体的にプロモーション活動を行うという土壌がない。まずは、SNSの効果をアーティストに理解してもらう必要がある。
また、すでにミクシィ内で大規模なファンクラブ・コミュニティを持っているアーティストも多く、それらのファンをどうやって新しい音楽SNSに誘導できるかも大きな課題の一つだ。慣れ親しんだ環境から移ってもらうためには、それなりのメリットが必要になってくる。
ということは、それぞれの音楽SNSの敵は、実は他のサービスではなくミクシィということになる。良いアーティストがせっかく自分たちのサービスに登録してくれても、彼らのファンがミクシィにとどまっていては、新しいサービス内での活動の幅が広がならない。
それに、敵がSNSだけだと思っていたら、それも大間違いだ。YouTubeやニコニコ動画あたりとの競争だって考えておかなければならないだろう。
マイスペースが米国で成功したからといって、必ずしも音楽とSNSの相性が良いとは限らないわけで、サービスが目指すべき明確なビジョンが必要になってくる。
ネットの世界だけで、社会的な営みや人間同士のコミュニケーションのすべてが完結してしまうとは考えにくい。ミクシィで、オフ会と称されるリアルな世界での会合が頻繁に開かれるのも、ユーザーがネット上での関係以上のものを求めているからだと考えられる。
実際、ミクシィ以外のSNSでも、ユーザー同士の交流が活発になってくると、自然発生的にオフ会と同じような会合が開かれるようになるという。リアルな世界での交流が始まるということは、ある意味でSNSが活性化してきた兆しだと考えることができそうだ。
SNSにおけるリアルな世界での交流は、何もオフ会だけではない。音楽を扱っているサイトであれば、ユーザーを集めての限定ライブ、映画を扱っているサイトであれば、同じく試写会などもオフ会の一種だと考えていいだろう。
特化型のSNSは、登録しているユーザーの目的がはっきりしているだけに、リアルな世界での交流が生まれやすい。このリアルな世界での交流だけは、運営者側が意図的に仕掛けてもいんじゃないかと最近思っている。日記やコミュニティに投稿することを煽るよりも効果がありそうだし、ユーザー自身が期待している可能性も高そうだ。
実は、3月に50人限定のfaamライブをやるのだが、応募したところあっという間に売り切れになってしまった。ファンにしてみれば、好きなアーティストのライブがオフ会のようなものなんだろう。実際、ファン同士は、ライブで好きなアーティストの情報を交換し合うことが多いらしい。
運営する側にしても、アーティストを通してユーザーと触れ合うことの意味は大きい。どんな人たちがユーザーになってくれているのかがわかるだけでも、ライブを開いた意味は大きいというものだ。今後は、毎月1回の頻度で定期的に開催して行く予定だ。
ライブだけがオフ会の代わりじゃない。学術的なテーマを扱っているSNSであれば、シンポジウムのようなものだっていいだろう。開催する頻度も、半年に1回や1年に1回だって効果はあると思う。大事なことは、運営者側が、リアルな世界で交流が始まるきっかけを作ってあげることだ。
実際、異業種交流会や勉強会のような、リアルな世界での交流ありきのSNSも最近では珍しくない。SNSを報告・連絡・相談のためのツールとして使い、深い議論や意見交換はリアルな世界で行うというものだ。リアルな世界ですでに実績のある会員組織をそのままSNSに移行しているため、ユーザーの利用率が高くなるという傾向が出ているらしい。
ただ、そうは言っても、リアルな世界に出てくるのが嫌なユーザーだってたくさんいる。あくまでも無理強いすることなく、バランスを取りながら運営することがポイントになりそうだ。
昨日(2月19日)発表されたビデオリサーチインタラクティブの調査によれば、SNSの視聴率が減少傾向にあるという。調査によれば、SNSの年間訪問者数は1104万人で、ブログの年間訪問者数は2687万人とのこと。また、SNSとブログを併用しているユーザーは1057万人。つまり、CGMとしての年間訪問者数は2734万人規模になるという。
さて、肝心のSNSはというと、2006年12月時点のSNSの月間ユニーク推定訪問者数は469万人。2006年1月時点の月間ユニーク推定訪問者数が241万人だったことから、訪問者数に関していえばほぼ倍増したことになる。ここまではいい。
ところが、これが視聴率になると話は変わってくる。SNS訪問者1人あたりの月間平均視聴ページ数は、2006年7月の522.6ページをピークに減少。2006年12月は、約391ページにとどまったという。SNSの月間平均滞在時間も、2006年6月の3時間13分17秒をピークとすると、2006年12月には約2時間34分にまで落ち込んでいるというのだ。
一方、ブログの方は2006年1月時点の1445万人と比べると、2006年12月時点で1592万人と、月間のユニーク推定訪問者数だけみれば微増。しかし、視聴率は2006年12月時点でも訪問者1人あたりの月間平均視聴ページ数は約93.9ページ、月間平均滞在時間は約 55分と、落ち込みもなく安定して推移しているという結果が出ている。
このままSNSは衰退の一途をたどるのか。。。いや、そう結論づけるのは、ちょっと短絡的過ぎるような気がする。この数字だけを取り上げて、SNSベンダーやSNS運営者がことさら悲観的にとらえる必要はない。むしろ、ブームとも言える異常なSNS現象が落ち着いて、やっと本来の姿を取り戻したと見るべきだ。
SNSを運営してみるとわかるが、ユーザの多くは、コミュニティよりもブログを利用する傾向にある。コミュニティに発言するだけのユーザはたまにいるものの、自らコミュニティを立ち上げるというユーザは本当に珍しい。
faamの場合、楽曲や動画を投稿する作業場所をコミュニティにしていることから、自分の演奏を聴いてほしいと考えているアーティストは自らコミュニティを立ち上げることになる。ところが、一般のファンが自らコミュニティを立ち上げるという例はとても少ない。
この現象はミクシィでも証明済みで、コミュニテイを立上げていろいろ発言を繰り返しても、コメントをしてくれるユーザーは本当に少ない。テーマが面白くないと言われてしまえばそれまでだが、他のユーザーからも同じような話を良く聞く。
これが日記になると、反応が断然良くなる。リアルでは会ったことがないユーザーなのに、頻繁にコメントしてくれるから不思議だ。
この差はどこにあるのだろう。実は、この差はコミュニティとブログの性質の違いによるところが大きいのではないかと考えている。ブログは、他人に邪魔されることなく自由に発言できる。あくまでも主導権は自分にある。ところが、コミュニテイはそうはいかない。
コミュニティには、基本的には管理人なるものがいて、参加しているユーザーは何となくその管理人の監視の目に晒されているような印象を持ってしまう。遠慮なく自由に発言してと促されても、簡単に「はい、わかりました」とはいかない。主導権が自分にない分、参加することに勇気が必要になってくる。
それほど高度な情報を求めていないようなユーザーにとって、管理人という存在がいて、発言が規制されているような印象を受けてしまうコミュニティは、自由に好きなことが発言できるブログより、どうしても敷居が高いと思われてしまっているのでは?
そんなユーザー心理を反映してか、最近は高機能なブログを用意しているSNSが当たり前になっている。それが本来のSNSのあり方として正しいかどうかはさておき、ブログがSNSの重要なコンテンツの一つになっていることだけは間違いない。
数字に惑わされることなく、運営者はSNSを使ってユーザにどんな付加価値を提供したいのか、もう一度よく考えてみるべきだ。
※ ビデオリサーチインタラクティブの調査レポート
http://www.videoi.co.jp/release/20070219.html
SNSには大きく3種類のユーザーが存在する。毎日のようにログインしては、ブログやコミュニティにも自ら積極的に発言するアクティブ・ユーザー。頻繁にサイトにログインはするものの、ブログやコミュニティに自ら発言することはほとんどないサイレント・ユーザー。登録はしたものの、たまに気が向いた時だけログインするダミー・ユーザー。
アクティブ・ユーザーの全ユーザーに占める割合は、20%~30%だと予想している。もちろんSNSの内容によってもこの数字は変わってくると思うが、そんなに多くないことだけは確かだ。
ということは、残りの70%~80%はサイレント・ユーザーとダミー・ユーザー。正確な数字はちょっと控えさせてもらうが、恐らくサイレント・ユーザーの数が今のところfaamでは最も多いと考えられる。つまり、頻繁にログインはするものの、ほとんど何の活動もすることなく沈黙しているユーザーが圧倒的に多いということだ。
では、沈黙しているユーザーは、サイトの内容がつまらないから沈黙しているのか。もちろん、内容がつまらないから沈黙しているユーザーがいることを否定はしない。ただ一方で、沈黙しているユーザーの多くが、つまらないから沈黙しているわけではないということを理解しておく必要がある。
実は沈黙しているユーザーも、それなりに楽しんでいる場合が多い。ただその楽しみ方が、アクティブ・ユーザーのように表面に出てこないため、回りの人間に伝わらない。ブログやコミュニティに自ら発言するだけが、SNSの楽しみ方ではないというということだ。
最近、3人の沈黙するユーザーから直接メッセージをもらう機会があった。その3人のユーザーは、ブログも書いていなければ、コミュニティで発言しているわけでもない。ただ、好きなアーティストの曲や動画を視聴したり、そのアーティストのブログを読むことが楽しみなのだといいう。
最後に感謝の言葉が添えられていた。「居心地の良い空間を提供してくれて有難うございます」。その沈黙するユーザーからのメッセージは、アクティブ・ユーザーこそがSNSにとって重要なんだと思い上がっていたSNS運営者の鼻をへし折ってくれるのに十分だった。
友人申請したい気持ちをぐっと抑えた。たぶん、そんな行為を沈黙するユーザーは望んでいないはずだから。結局、ブログを書いたりコミュニティに参加することを無理に煽っても、何の効果もない。沈黙することの自由も、認めてあげることが重要だ。
活動するアクティブ・ユーザーと、その活動を見守るサイレント・ユーザー。沈黙するユーザーの役割がそこにはちゃんとある。SNSの深みをユーザーに教えてもらった。
リリースしてから2ヶ月ちょっとが経って、faamにもユーザーから日々いろんな意見・質問が寄せられてくるようになった。大別すると、①使い方に関する質問、②バグに関する指摘・報告、③機能追加・変更の依頼の3通りだ。
ちゃんとデータを取っているわけではないが、感覚的には①の使い方に関する質問が一番多く、次が③の機能追加・変更の依頼になる。②のバグに関する指摘・報告は、①の使い方に関する質問と③の機能追加・変更の依頼に比べればはるかに数は少ない。もっとも、バグに関する指摘・報告が多いようでは、サイト運営者としては失格なわけだが。。。
つまり、ユーザーの声を発生する数の多い順番に並べると次のようになる。
1.使い方に関する質問
2.機能追加・変更の依頼
3.バグに関する指摘・報告
ところが、これを対応しなければならない優先度の高い順番に並べてみると次のように入れ替わる。
1.バグに関する指摘・報告
2.使い方に関する質問
3.機能追加・変更の依頼
いくら十分なテストをして臨んだとしても、バグは出てしまう。ユーザーでなければ気がつかない視点や、ユーザー数が増えてこないと発生しない種類のバグがあるからだ。バグは発生しないことに越したことはないが、もし発生したとしても、即座に対応できる体制を作っておくことの方がよほど重要だ。
使い方に関する質問は本当に多い。ヘルプを用意していれば解決するといった問題ではない。ユーザーにしてみれば早くいろんな機能を使ってみたいわけだから、直接問合せてきたとしても何ら不思議はない。サイトのファンを一人でも多く増やすためにも、迅速で丁寧な対応が求められる。
ただ、バグに関する指摘・報告と使い方に関する質問のどちらを優先するべきかは、程度によって順番が入れ替わることを頭の中に入れておく必要がある。程度・内容によっては、すぐに対応できないバグがあるからだ。バグに関する指摘・報告と使い方に関する質問の優先順位には、ほとんど差がないと思っていていい。
機能追加・変更の依頼にも即座に対応するのがWeb 2.0なんじゃないのか、という意見があるかもしれない。でも、先の二つに比べれば対応は遅くても構わないと考えている。それが簡単に実装できる機能だとしてもだ。
一人のユーザーの意見をすべて聞いていては、サイト全体の基本構造が崩れてしまう。たとえそれが簡単な機能の追加・変更依頼だったとしても、社内のスタッフで十分協議した上で決定を下すべきだ。SNSを運営する側の責任として、基本的な機能やコンセプトは守り抜かなければならない。ユーザの意見を聞くことと、ユーザーに媚びることは別物だから。
ただし、サイト運営者側が必要だと思った機能については、すぐにでも実現するべきだ。機能やサービス内容については、それくらい主体的であってもいいのでは。ユーザーと直接触れ合う機会が他のサイトと比べて格段に多いSNS。基本的にはスピード重視。ただ、それを大前提に、スロー&ファストを使い分けることが重要。
それにしても、SNSを運営している人間が寝る時もパソコンを抱いて布団に入れというのは、まんざら冗談でもないみたい。
最近いろんなSNSに登録してみて気がついたことがある。それは、ポータルページのあるSNSが増えているということ。今までは、ミクシィといいマイスペースといい、ポータルページのないSNSが当たり前だった。ユーザー登録がサービスを利用する上で必須になっているため、簡単なログイン画面だけを用意しておくだけで十分だったわけだ。
ところが最近のSNS、特にある専門分野を扱う専門型SNSの場合は、ポータルページを用意してあることが珍しくない。内容はどんなものかといえば、ログインやユーザー登録の機能以外に、そのSNSの目的、使い方、目玉となるコンテンツなどの紹介が多いようだ。
結局のところ、ポータルページは訪問してくれたユーザーにユーザー登録してもらうことや、ユーザーに新着・更新情報を伝えるという役割を担っていると考えることができる。自分のマイページにログインする前に、最低限知っておいてほしい情報だけを全ユーザーに通知するのが目的だ。
ミクシィやマイスペースのような、誰でも使い方を知っているような知名度の高いSNSの場合は、余計なポータルページなど経由することなく、ダイレクトに自分のマイページにログインできればそれでいいのだろうが、それ以外の知名度の低い専門型SNSは、どんなことが出来るSNSなのか、まず目的と使い方を知ってもらうことが先決だ。そういう意味では、これからサービスを開始するSNSにとって、ポータルページの役割はますます重要になってくる。
SNSといっても、結局のところはウェブサイトの一種と考えるべきだ。魅力的なコンテンツやデザインが、SNSのポータルページにも必要になってくる。社内で使うイントラ型SNSはともかく、広告収入を収益の柱に考えているコンシューマー向けSNSの場合、ポータルページを避けて通ることはできない。
それに最近のSNSは、どのベンダーのフレームワークを使っても、マイページのインターフェースがあまり変わり映えしない。ポータルページくらい工夫があってもよさそうなもの。ウェブサイトとして見ても魅力的なSNS。そんなSNSがそろそろ出てきてもいんじゃないだろうか。
今日の日経産業新聞の2面にミクシィミュージックの記事が載っていた。日本の音楽配信サービスの草分け的存在であるレーベルゲートと提携するなど、サービスの拡充を急いでいるといった内容。でも、特にこれといった目新しい情報はなかったような気がする。
ところで、僕は仕事がら音楽系のSNSには片っ端から登録している。もちろん今でもかなりの頻度で利用しているサービスもあれば、最近あまりログインしていないサービスもあってまちまち。でも、情報収集の意味もあってすべてのサービスをできるだけ使うようにしている。
そして、あちこちの音楽SNSに登録してみてわかったことだが、この昨年あたりからリリースが相次いでいるWeb 2.0な音楽サイト、利用する目的別に3つのパターンに大別できそうだ。
1.コミュニテイ型音楽SNS
同じ傾向の音楽が好きな友達を見つけて、情報交換することが目的のサイト。iPodで再生した楽曲の履歴をサイト上に公開する機能が提供されていて、最近ではiTunes Storeやレーベルゲートなどの音楽配信サービスから、楽曲を試聴・購入することもできるようになっている。どちらかと言えば、アーティストよりもファンのためのサービスだ。ミクシィミュージック、プレイログ、音ログなどがこれに該当する。
2.楽曲・動画配信型音楽SNS
会員登録してあるユーザーに、楽曲や動画を試聴・購入させることが目的のサイト。アーティスト登録をしたユーザーは楽曲や動画の投稿ができ、ファンはアーティストが投稿した楽曲や動画を試聴・購入することができる。また、CDの購入もできるようになっている。ファンも楽しめるが、どちらかと言えばアーティストのためのサービスかもしれない。audioleaf、YoroZoo、ワッカ、muzie、プレイヤーズ王国、indiesmusic.comなど、老舗と言ってもいいようなサイトがこれに該当する。
3.プロモーション型音楽SNS
2の楽曲・動画配信型SNSの発展系で、楽曲や動画を試聴・購入させること以外に、アーティストのプロモーションを支援することが目的のサイト。楽曲・動画配信型SNSが提供する機能以外に、ライブ情報をブログで配信したり、アーティストのリアルな音楽活動を支援するための機能が揃っている。これもどちらかと言えば、ファンよりはアーティストのためのサービスかもしれない。目的が果たせているかは別にして、マイスペースがこれに該当するのではと思っているのだけど、どうだろう。あとは、モンスターFMやfaamなど。
コミュニテイ型音楽SNSはともかく、楽曲・動画配信型音楽SNSとプロモーション型音楽SNSに明確な境界線を引くことは難しい。中には、どちらに分類してもいいと思えるサイトもある。ただ、今後の傾向として、楽曲・動画配信型音楽SNSは少しづつプロモーション型音楽SNSにカタチを変えて行きそうな気がしている。
ちなみに、YouTubeが完全にSNS化し、さらに音楽だけにカテゴリィを絞ったとしたら、とりあえず動画投稿型音楽SNSといったところだろうか。でも、YouTubeがSNS化してしまったら、途端につまらなくなりそう。マイスペースを真似て、音楽だからSNSをくっつけてしまえば成功するっていうわけじゃない。
噂されていたmixiの動画サービスがいよいよ始まる。ただ、当初は有料会員向けの限定サービスらしい。有料会員の利用状況を見てから、全ユーザーに開放するかどうかを改めて検討するということだ。
また、1本につき5分までという制約があったり、著作権に関する管理(ユーザーからの通報が主体のようです)が厳しかったりとか、かなり堅苦しいサービスになりそうな様子だ。なかなかYouTubeみたいにはいかないみたい。
動画の内容も、ユーザーが撮影した日常生活や旅行の風景などのコンテンツが中心になるようで、YouTubeのようなとんでもないお宝映像を期待するのはちょっと無理かもしれない。mixiとしては、動画をきっかけにスリーピング・ユーザーの利用率を高めたいという狙いがあるに違いない。
一方faamの動画サービスは、1本当りの時間制限などというものはない。また、faamは全てのサービスが無料のため、有料/無料といった制約もない。ただ、今のところ動画を投稿できるのは、楽曲と同様アーティストに限定している。様子を見てから、一般のユーザにも開放するかどうかを決めたいと思っている。
動画投稿サービスにおけるmixiとの一番の違いは、やはりコンテンツの中味だ。faamの場合は、音楽をテーマにしているだけに、コンテンツはアーティストのライブやレコーディング風景など、あくまでも音楽に関連したものが中心。
特にユーザーに人気が高いのが、ライブやレコーディング風景など、我々がビデオ持参で撮影してきた映像。faamに登録していなければ見ることができない動画ばかりなので、アーティストのファンにはかなり好評だ。
またちょっとしたサービスとして、自宅の遅いネットワーク環境でも見れるナローバンド用の動画も用意している。このナローバンド用の動画は、今のところユーザーからの希望があった場合のみの対応だが、これもなかなか好評だ。
faamの場合、一般ユーザーに動画投稿サービスを開放するにしても、mixiのように何でもありではなく、あくまでも音楽に限定したものになる。YouTubeにもmixiにもない、faamに登録しないと見れないような動画コンテンツを、いかにして数多く揃えることができるかが今後の課題だ。
前職の時にお世話になった数人のお客様から、「SNSを導入するんだけど、個人的に手伝ってくれないか」という有り難い言葉をかけてもらった。食べていけないんじゃないかと、皆さん心配してくれているみたい。お客様は天使です!
というわけで、僕個人でSNSナビをはじめことにした。数多くのSNS導入に関わってきた経験と、現在自分でSNSを運営しているノウハウが、少しでもこれからSNSを導入しようとしている企業の役に立てばいいなと考えている。僕ができることはだいたい以下のようなこと。
①SNSの企画
いろんなSNSが登場しているが、差別化を図るためにも企画は重要。企画書や提案書の作成を手伝います。
②SNSパッケージの選定
いろんなSNSのベンダーがパッケージを販売しているが、企画や予算に合ったSNSパッケージを選定することが重要。特定のベンダーにとらわれることなく、最適なベンダーのパッケージを紹介します。開発会社の紹介も可能です。
③見積りの評価
ベンダーから取得した見積りの正当性を評価します。希望があれば、ベンダーとの打合せにも立ち会います。
④その他各種ご相談
その他、SNSの導入・運営に関するどんなことでもご相談下さい。
⑤セミナーや勉強会での講師
去年もいくつかやらせてもらったが、セミナーや勉強会での講師も引き受けます。
特にポイントになるのは、SNSパッケージの選定だ。僕の経験から言えることは、評判やウェブ・サイトなどの情報に惑わされることなく、複数の会社からちゃんと説明を聞いた上で、ベンダーを選定した方がいいということ。見た目や評判だけで決めてしまうと、後々痛い目にあってしまう。大事なお金を払うことになるわけだから、この点に関しては細心の注意が必要だ。
一つでも多く社会的に意義のあるSNSが立ち上がることを願っている。
立場が変わると、今まで見えていなかったものが見えてくるようになるから不思議だ。僕は去年まで、SNSをお客に売る側にいたわけなんだけど、売る側にいると、お客が欲しがっているものが技術的な目新しさや豊富な機能にあるとつい錯覚してしまいがちだ。その結果、「弊社のSNSには技術的に優れた機能がこんなに実装されているんです」みたいなセールス・トークに終始してしまう。
そして、ライバルの会社が実装していない機能をことさら強調し、今後も豊富な機能が実装される予定であることを誇示するために、実現されるかどうかもわからない開発ロードマップなるものを用意することになる。ベンダーが得意とするお決まりのパターンっていうやつだ。
結局、僕はなんにもわかっちゃいなかった。お客が技術的な新しさや機能の多さだけを重要視していると、完全に勘違いしてしまっていた。
誤解のないように言っておくと、技術や機能が重要じゃないと言っているわけではない。技術的に陳腐だったり、必要な機能が実装されていないのは最悪だ。僕が言いたいのは、売る側にいると、必要以上にこの二つのことだけに気を取られてしまいがちだということ。
逆の立場になってみるとそのことが良くわかる。SNSを実際に運営してユーザーから感想やら要望やらが毎日届くようになると、今まで見えていなかったいろんなものが見えはじめてくる。最初に痛感したのは、ユーザーは技術的な新しさや機能の豊富さよりも、使いやすさを重要視するということ。
どんなに技術的に新しくて機能が豊富でも、SNSの基本的な機能が使いにくければユーザーはクレームをあげてくる。当たり前の機能が当たり前のように使えることは、サービスとして最低限実現していなければならないこと。むしろ、ユーザーはそれ以上の使いやすさを新しいサービスに期待している。
「ミクシィと同じレベルの使い勝手」ではサービスを提供する側の姿勢としては失格なわけで、「ミクシィ以上の使い勝手」を実現しなければならない。それが実現できてはじめてユーザーは新しいサービスに満足してくれる。
日本のユーザーがマイスペースよりもミクシィを好むのは、ミクシィがマイスペースよりも技術的に優れているからでも機能が豊富だからでもない。ミクシィの方がマイスペースよりも使いやすいからだと僕は思っている。そしてそのミクシィでさえ、ユーザーが毎日使う機能っていくつあるだろうか。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 |
- ASP(3件)
- faam(42件)
- H.264/AVC(13件)
- OS(1件)
- SNS(110件)
- Web2.0(94件)
- YouTube(6件)
- お薦めCD(55件)
- お薦めDVD(2件)
- お薦めのサービス(31件)
- お薦めアーティスト(74件)
- アプリケーション(2件)
- コンサルティング(2件)
- サマー・オブ・ラブ(2件)
- システムインテグレーション(1件)
- テクノロジー(20件)
- ネットワーキング(4件)
- ハードウェア(1件)
- ビジネス(97件)
- ビデオカメラ(2件)
- ビムーブVIDEO(18件)
- ライブハウス、クラブ(10件)
- 動画(34件)
- 動画配信(21件)
- 南青山界隈(3件)
- 原宿(2件)
- 宣伝(10件)
- 社会(60件)
- 読書(14件)
- 起業(18件)
- 音楽(122件)
オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


iPadはコーヒーテーブルブック?
一歩先を行く PCとケータイを使った整理術
年上の男の子
日本のクラウド市場の現状とクラウドの価値へのフォーカス
あなたの一言で職場は変わる