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セコイア・キャピタルがベンチャー企業の経営者に宛てたメッセージ

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米国のVCセコイア・キャピタルが、投資先のベンチャー企業のCEOを集めて緊急のメッセージを発したことが先週あたりからネットで話題になっている。私は米国の事情に詳しい知り合いの経営者から聞いて知った。その時に使ったプレゼン資料がすでにネットで出回っている。それがこれ。

Sequoia Capital on startups and the economic downturn

読みたかったのだが、57ページからなる膨大な資料の上に英語ときている。半分あきらめかけていたら、いつもお世話になっている株式会社TNPオンザロードの兼頼(かねより)さんが、自分で日本語に訳した資料をわざわざメールで送ってきてくれた。嬉しいのなんのって、早速何回も読み直した。本当に感謝である。

このプレゼン資料、私のようにベンチャー企業を立ち上げたばかりの経営者や、これから起業をしようと考えている人には必読の内容になっている。これからしばらく続くことになる、厳しい時代を生き抜くための知恵が強烈なメッセージとして込められている。ページによっては、背筋が思わず凍りそうになる記述もちらほら。

ネットでよく取り上げられているのは49ページ目のスライド。こんな図が出てきて、こう書いてある「素早い者が生き残る」と。そして、「死の螺旋」に矢印がしてある。
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資金が底をついてから人を減らしはじめても、悪循環になるだけで手遅れであるということを言っている。資金が底をつく前に必要ない人員には辞めてもらい、これから長く続く厳しい時代に備えろという厳しいメッセージだ。

そして、53ページ目のスライドには9つの解決策が紹介されている(株式会社TNPオンザロード兼頼さん訳)。

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・状況分析を遂行しろ
・迅速に適応しろ
・ゼロベースで予算を策定しろ
・削減しろ
・給料を見直せ
・歩合制の営業部隊を雇え
・バランスシートを増強しろ
・できるだけ早くキャッシュフローをプラスにしろ
・1ドル1ドルをあなたの最後のドルかのように使え

これを読んだら、起業なんかしたくなくなったとしてもおかしくない。

最後、こう結んである。「現実に目を向けるか、それとも家に帰るか」。

■ 株式会社TNPオンザロード

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