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W-ZERO3の夢を叶えたAXGPとPHSの融合端末が発表

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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガー伊藤浩一です。

ウィルコム夏モデルネタが続きます。ウィルコムが新しいスマートフォンを発表しました。「DIGNO DUAL 2」です。このスマートフォンの特徴としては、PHSと3GとAXGPの3つの通信方式に対応したことになります。

この発表を聞いて、私は一つの感慨に耽りました。ウィルコムから発売されていたスマートフォンW-ZERO3のことを思い出しました。

W-ZERO3シリーズは、日本にスマートフォンがまだ存在しない時代に、Windows MobileというOSを積んで、カスタマイズ自由のスマートフォンとして、壊滅してしまったPDAユーザーにとっての救世主として登場したスマートフォンです。このW-ZERO3シリーズは、ウィルコムの会社更正法と共に、消滅してしまいました。そのシリーズの最後を飾った端末が、HYBRID W-ZERO3です。

このHYBRID W-ZERO3は、今から、2年以上前の2010年1月に発売になりました。当時、ウィルコムが新規に取得したAXGPを推進するフラッグシップ端末として活躍するはずでした。しかしながら、AXGP事業が進まず、AXGPの代わりに3Gを搭載して、PHSと3Gのハイブリッド端末としてリリースされた端末です。もし、ウィルコムによるAXGP事業が成功していれば、HYBRID W-ZERO3は、PHSとAXGPの初めての端末として、活躍していたと予想されます。

その後のウィルコムは、更正手続きを申請し、ソフトバンクグループとなり、AXGP事業を手放すことになります。AXGPは、ソフトバンクグループに引き継がれ、4Gサービスとして、ソフトバンクのスマートフォンに搭載されていきます。

このAXGPが、ついにウィルコムのスマートフォン「DIGNO DUAL 2」に搭載されることなりました。奇しくも、更生手続終結決定した同じ7月にリリースされることになりました。

あの2年前にリリースされたHYBRID W-ZERO3が叶えられなかった夢が、「DIGNO DUAL 2」で遂に叶えられたと私は感じました。まあ、古くからのウィルコムユーザーのただの思い入れかもしれません。ただ、私は、今回のリリースで、W-ZERO3の夢を再び感じることができました。

当時、W-ZERO3シリーズに携わったいた方、そして、当時のW-ZERO3ユーザー達は、「DIGNO DUAL 2」のリリースをどんな風に感じているのでしょうか。W-ZERO3でも、テーブルに並べて、久しぶりに飲みたい気分です。
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