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モバイルを使い始めて30年の筆者が活用しているモバイル機器、モバイルシーンを紹介していきます。スマートフォン、ノートパソコン、PDA、携帯電話に加え、様々なネットサービス(ソーシャル、クラウド、レンタルサーバーなど)、周辺機器(Bluetoothヘッドセット、Bluetoothキーボード)との連動をご紹介します。

最新OSはユーザーには楽しみでも開発者には?(第22回)

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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。

スマートフォンを利用していて楽しい事の一つがOSのアップデートです。OSがアップデートされることにより、機能の追加や改善されることがあり、今まで使っていた端末が生まれ変わるような感覚を持つ事があります。

この楽しいはずのOSのアップデートですが、メーカーの方と話をする機会がある度に思うのは、メーカーの方はOSアップデートに関しては、従来の端末への対応に関しては、積極的に採用する、という意見をなかなか発表していただけません。技術者としての見解だと思いますが、「新しいOSだからといって、使いやすいとは限らないので」という発言も聞いたこともあります。それは、現状のOSで十分に安定して使いやすい端末を提供している、という自信が現れと思われます。

新しいOSのアップデートのニュースが出ると、興奮してワクワクしているユーザーがいる一方、冷静に様子を見て考慮するメーカー。もちろん全てのメーカーの方がこういうスタンスではないとは思いますが、OSのアップデートで、現状の端末より良いユーザーエクスペリエンスに期待するユーザーにとっては、残念に見えてしまうスタンスです。

もちろんユーザーとしても既存の機種にOSアップデートをかける場合はリスクもあります。最新機種よりスペックの劣る機種に、最新OSにアップデートすることで、速度が遅くなり使いにくくなる可能性もあります。また、OSのアップデートにより、使えなくなるアプリが出てきて、利用環境を変更する必要もあるかもしれません。この辺りの判断は、ユーザー毎に、自分の使っている端末のスペックと環境を睨みながら、OSアップデートの必要性の有無を考える必要があります。

私自身、iPhoneのOSアップデートは毎回苦い思いをしているので、慎重に行っています。動作が遅くなったり、バックアップからの復元に失敗したり、とトラブルが多かったため、iPhoneはなるべくアップデートしないで使っています。逆に、Androidに関しては、どんどんアップデートしています。Androidは、機能改善されることが多い印象のためです。

あくまでユーザーサイドからのお願いではありますが、OSのアップデートに関しては、なるべく採用する方向でメーカーには検討していただきたいです。スマートフォン自体はまだまだ完成品ではなく、発展途上の端末であり、OSやアプリの進化で変化していく端末と思われるためです。特に、Android端末は、Android 4.0になって大幅に使いやすくなり、さらに、Android 4.1で使いやすくなっていると感じます。感じ方は人それぞれかもしれませんが、こういった意見を持つユーザーが端末を利用していることをご理解いただきたいです。

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