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モバイルを使い始めて30年の筆者が活用しているモバイル機器、モバイルシーンを紹介していきます。スマートフォン、ノートパソコン、PDA、携帯電話に加え、様々なネットサービス(ソーシャル、クラウド、レンタルサーバーなど)、周辺機器(Bluetoothヘッドセット、Bluetoothキーボード)との連動をご紹介します。

3台のスマートフォンを使う理由の続きの続き(第4回)

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4回目

モバイルを愛していますか?私がスマートフォンを3台愛用している理由をご紹介しています。今回は、マルチタスクに関して言及します。

スマートフォンの良いところは、パソコンのようにいろいろな作業を平行してできることです。例えば、音楽を聴きながら、ネットを閲覧しながら、メールを受信する、といったことが可能になります。昔のPDAはターミナル画面でパソコン通信経由でメール受信をしたりしていましたので、こんなマルチタスクは夢のような環境です。

そんな苦労をしてきたモバイルユーザーの夢としては、小さな端末でパソコン並みの作業が一台で全てできてしまうことです。現在のスマートフォンの端末スペックの向上により、複数の作業を平行してもスムーズに作業ができます。

しかし、実際にスマートフォン一台で全ての作業を行うと、結構、ストレスが溜まります。シームレスにアプリを切り替えて作業することが、スマートフォンの限られた狭い画面では視認性が下がるためです。パソコンのようにマルチウィンドウで、作業しているウィンドウを待機させながら、アクティブなウィンドウを作業できないためです。

パソコンの画面は、デスクトップと呼ばれるように、まさに机の上です。机の上が広いほど、いろいろな作業を平行して行うことができます。例えば、新幹線のような折り畳み式の簡易テーブルでは、複数の作業をすることが難しく感じます。

マルチタスク環境をモバイルで行う上でいろいろ試した結果、複数のモバイル端末を使う方法に行き着きました。一台をテキスト入力専用、一台をブラウズ専用、一台を動画再生専用、など割り当てることで、広い画面のパソコンで作業している感覚に近くなります。端末同士のデータの共有は、クラウド経由であれば、簡単にデータの受け渡しができます。

また、一台の端末にて、複数のアプリにて同時に作業したり、通信したり、マルチメディアファイルを再生させると、負担が大きくかかり、バッテリーの減りも大きくなります。作業を分担させることで、バッテリーの負荷を分散させることもできます。

「マルチタスクで一台で全ての作業を行う」

それが、スマートフォンにとって理想の姿と思っていました。しかし、20年近くモバイルを行ってきた結果は、

「タスクの分だけ複数台の端末を用意してしまう」

という結論になっています。複数の端末に、それぞれのタスクを割り当ててしまった方が、実は小さなモバイル端末では便利でした。昔、iPodで音楽を聴きながら、携帯電話でネットやメールをチェックしながら、キーボード付きPDAにてテキスト入力をする、という使い方をしていました。単機能のモバイル機器では、そのような使い方しかできなかったためです。しかし、高機能なスマートフォンを、タスク毎に単機能PDAのように使っているので、昔のモバイル活用方法と変わらないのが、面白いですね。

スマートフォンを複数台使う理由を数回に分けてお送りしましたが、次回は、いよいよスマートフォン以外で使っているモバイル機器をご紹介します。お楽しみに。


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