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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

前歯が抜けたので、入れ歯を増歯修理して歯並びを回復した症例

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「どうも~おひさしぶりで~す」
 おっとりとしたテンポで入っていらした2年ぶりに来院したOさんに焦りや不安な感じはありませんでした。50代女性の方です。
 
「歯がグラグラになってしまって」
 見ると前歯のかぶせものが歯の根ごと揺れています。一般的には大変なことですがこれは2年前から想定していた範囲内でした。
 
 当時から揺れていて他の歯科医なら抜きましょうと言っても不思議ではない状況でした。揺れる原因は奥歯がなかったからです。奥歯がないから前歯に負担がかかる。そこで奥歯の入れ歯の歯並びを調整することで、揺れている前歯の負担をなるべく減らすことに期待しました。

 あれから2年間も良好な状態を保ったのですから入れ歯は十分に役割を果たしてくれたことになります。しかしここまで揺れが大きくなると作り直す必要があります。揺れている歯を抜いて入れ歯にプラスチックの人工歯を継ぎ足して前歯を追加。そのような治療を「増歯修理」といいます。
 
 Oさんは2年前に増歯修理の説明を受けていたので気持ちに余裕がありました。説明どおり30分で増歯完了。
「ホントに1日で治療が済んで助かります」明るい笑顔で帰られました。

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