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テクノロジーに心も仕事も奪われそうな日々を綴ります。

どんなスマートフォンであれ使うのは人である

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今年に入ってからというもの、スマートフォンがリリースラッシュでようやっと日本でも一般的になってきたのだなぁと実感します。街ではまだまだiPhoneが多いのですが、そのうちAndroidフォンを見かける機会も相当に増えてくるのでしょう。

忘れてました、おはようからおやすみまで 暮らしに妄想を持ち込むuLive Comm 松井です。

出鼻をくじくとはまさにこのことでしょうね。

さて、Androidフォンを手がける各社の状況を見ているとターゲットとしては二手に分かれているようです。一般向けSNS強化と企業向け端末といった具合に。

つい最近も何社かが11.6インチという少し大きめの画面のAndroid端末を発表していますが正直なところこれには大きなはてなマークをつけたい気分です。

なぜそんなことを思うかといえば、11.6インチというとモバイル用途のノートブックPCと同等の大きさです。そんな大きなものを持ち歩くというのが果たして便利と呼べるのでしょうか。持ち歩いて使うタブレットとしてはiPadが限界ではないかというのが僕の感想です。実際、iPadを購入当初は持ち歩いて便利に使っていました。今では娘のおもちゃとなり、わたくしが触れる機会といえばハングしたYouTubeをリセットするときくらい。

すみません、ちょっと愚痴っぽくなりました。

こうした、Androidの商品ラッシュを見るに付け、「Appleとの決定的な差」をより強く感じるようになりました。その決定的な差とは「何に対して最適化しているか」ということ。Androidを手がける各社はビジネスに最適化した端末、SNSをより便利にする端末という感じで、用途を絞って最適化することに骨身を削っている模様ですが、Appleははるか昔から一貫して「人」への最適化を目指している、そのように感じるわけです。

徹底的にインターフェースを研究し、人に最適化し、人が使いやすい端末を作った結果、ビジネスにも積極的に利用されるようになりました。使いやすければ自然に使う頻度も増えますし、よく使うものだからこそ使い方も工夫するようになる。そして、そのようなものに対しては熱烈なフォロワーも増えるため優秀なアプリも増えていくという連鎖が生まれるのです。その結果、どのような場面でも使い勝手のよい道具となるのですね。

個人的に思う、iPhoneのビジネスシーンでの優位性というのはタッチへの反応の速さと文字入力のしやすさではないかと思います。

え?ビジネス関係ないだろって?

そうですね、特にビジネスに限ったことではないでしょう。だからこそそこにはデバイスとしての本質的な良さがあるのです。そもそも、ビジネスのシーンにおいてそんなにたくさんの機能は必要ないでしょう。ネットとメールと地図が快適に使えればおおかたのことは片付くのですから。

だからこそ、タッチへの反応と文字入力の快適さというのは、ビジネス用途での快適さを担保する重大な要素ではないでしょうか。そう考えると、iPhoneは買った状態のままでビジネスに必要なものはすべて揃っていると言っても過言ではないのです。

今世間で流行っているビジネスツール、例えばEvernote、例えばRememberTheMilkといったアプリは確かに便利だとは思いますが、メールやカレンダーでも十分代用が可能です。逆にそれらの便利なツールが揃っていても、文字入力にもたついたり、スクロールが思い通りに行かなければいったいどうなるでしょう。僕は考えたくもありません。

オルタナブログ読者の皆様は感度の高い方々と思われますが、それ故新しい機能、便利なツールに敏感に反応すると思います。しかし、新しいことや、充実した機能といったものは本質とは少しずれた表面上の問題ではないかと思うのです。

今後、スマートフォンはより身近な存在として、生活を共にすることになるでしょう。そんなパートナーを選ぶときは、どうか表面的なことではなく手で触れた感触というものを重要な判断基準とすることをおすすめします。その結果Appleの製品が選ばれないことだってあるというのは十分承知です。

承知の上でこのような内容になったのには理由があります。

それは僕が、多少熱を帯びたAppleのファンであることです。ま、あえて言わなくとも半分くらい読んだところで分かっていただいていたのでしょうが。

今回はいつもと違って一切の客観性を取り除いて、想いのままに筆を進めてみました。これというのもセブンイレブンのくじでスミノフアイスが当たってしまったことが原因だとおもわれます。ビールだけでやめておけばもう少し人のためになる記事もかけたのでしょうけどね。

では最後に、この言葉でお別れしましょう。


私たちは信じている。
テクノロジーだけでは何かが足りない。
より速く、より薄く、より軽く。
もちろんそれはいいことだ。
しかし、テクノロジーから解放されたとき、全てはもっと楽しくなる。
魔法のように。
その時こそ、飛躍できる。
その時こそ、辿りつける。
こんな、一台に。

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