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多くの上場企業はJ-SOX(日本版SOX法,内部統制報告制度)の適用初年度を迎えました。IFRS(国際会計基準)の適用は,どのような影響があるのでしょうか。
IFRSの適用に伴い,業務プロセスや情報システムの見直しが発生すると言われています。視点、ポイントが、異なる部分があるからです。この部分について、対応が迫られると考えられています。
(1)原則主義、(2)価値の評価方法、(3)グローバル対応 の3つが大きな異なる部分ではないでしょうか。
原則主義の採用にあたり、経理部門は、自社の会計処理上の判断基準を明確化する必要があります。売上のタイミングが異なってくることが考えられ、売上の基準を明確にさせていくことが求められます。その結果を受けて、業務の見直しを行い、業務プロセスを新しい基準に対応させ、修正し、文書化していきます。また、業務プロセスを評価するメンバーは、IFRSの意図と基準を理解し、IFRSに対応しているかどうかの評価ノウハウを蓄積しなければなりません。
価値の評価方法では、将来キャッシュフローを見積もるための元データの確からしさや,情報の作り方を見直すことになります。減損の戻入判定基準,将来キャッシュフローの再計算モデル,過年度の減損データの管理方法などを整備していきます。
グローバル対応では、決算・開示プロセスの変更が考えられます。連結対象範囲が実質支配基準に変わります。つまり、新しく連結対象となる子会社の対応が迫られます。また、開示しなければならない情報が増加します。増加分について、新しく内部統制の視点で文書化および評価を作り上げなければなりません。
おそらく、当面の間は、内部統制向けとIFRS向けの2刀流で評価し、報告しなければならなくなるでしょう。
まずは、やがてやってくるIFRSを正しく捉え、対策を考えていかなければならないでしょう。内部統制は、なんだったのかと言われそうな雰囲気ですが、導入してしまっている内部統制をないがしろにはできません。IFRSの嵐がやってくる前に、内部統制で学んだ準備態勢を生かさなければなりません。

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