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J-SOX法内部統制を進めていく上で、監査人とのコミュニケーションは、大きなポイントとなるようだ。内部統制の設計や運用、見直しやメンテナンスなどで大きな変化や新しい発生がある場合は、監査人に報告しながらその範囲の再設計や運用の考え方などを同意を得ておくことが、後になって非常に有効となってくる。
監査人が、年度末の最後の最後で「NG」を出せばそこからやり直しとなる。そうならないためにも、監査人の負荷を軽減する、内部統制担当者の負荷を軽減するためにも関係者の間での情報共有は欠かせない。
その中でも、IT統制・IT監査は重要だ。ITの専門家で関係者が占めているわけでもないからだ。ITを語るには、その背景のテクノロジーや機能自体を良く知っていなければならない。ただ、監査する人にとっては、ITにそれほど詳しくなくても構わない。この間のギャップを埋める必要があるわけだが、それがコミュニケーション。
大手の監査会社であれば、IT統制監査にはチェックシートが準備されている。そのチェックシートに沿って監査するのが基本。しかし、このチェックシートは万能ではない。クライアントの業種や規模によっては、多少なりともメンテナンスが必要だ。
ここで、監査人は、チェックシートを基にして考える。クライアントは、できることとできないことを区分けして考える。ここで、できないことをどう修正していくかがポイント。
できないというだけではなく、なぜできないのか、どうすれば代替できるのかをあわせて考え、監査人に提示して、チェックシートのメンテナンスを一緒になってやっていくことになる。
しかし、この作業が簡単ではない。チェックシートに書かれている意図を理解しなければならないし、クライアントの業務の実態を知らなければならない。
この溝をコミュニケーションで埋めるわけだが、話し込めば済むことでもない。互いの立場を尊重しつつ、主張し理解を求めることは、いつも顔を合わせながら仕事をしている同僚でも難しいことだ。
1年、2年とIT統制監査を進めていけば、相手のことも分かってくるだろう。最初の1年、2年を前向きに取り組んでいく根気がコミュニケーションに必要なのかもしれない。

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