WBI コンシェルジュの Try ! & Error ?:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) WBI コンシェルジュの Try ! & Error ?

WBIとは Working 、Business & ICT。WBI コンシェルジュとは、働き方の見直し、業務改革、ICT活用の支援・相談役です。

 システムを扱っているとどうしてもバグやら、設定ミスやらに遭遇することはよくあります。人間が作るものには、必ずバグがある。これは隠せない事実。その一方で、完成品ですといってクライアント様に納品して。いるのも事実。完成品=バグがない と認識されてしまうケースもあります。
 
 そこで、クライアント様に、どんなシステムであろうと、バグは存在していて無くすことは不可能であるということを知っていただかなくてはならない。完成品だと言っておきながら、欠陥が存在するという矛盾を説明し、理解していただかなくてはならない。
 
 このクライアント様への説明の努力をどれほど行っているか。小生が知っている範囲では、これらの説明はあまり熱心に説明していない業者がほとんどではないでしょうか。なにせ、矛盾を説明することは、簡単なことではありませんから。しかし、それを納得させる仕事がPMという仕事だとも思っています。
 
 そこで、納入後にバグらしい状況がクライアント様から報告された。報告と言えばかっこいいがいわゆる苦情だ。システム提供側には瑕疵担保責任なるものがあり決められた期間(多くの場合は、1年程度)は、無償で修正する契約にしている。
 
 バグを確認し、対応策を検討し、修正した。当たり前の行為。このとき、窓口になったPMは、「すみませんでした」という言葉がつい出てくる。「バグ=システム提供側の過失」は、紛れもない事実。だから、謝る。当たり前の行為に思える。
 
 しかし、きちんと仕事をしているPMはよほどのことがない限り謝らない。契約上は、クライアント様に納入し、検収をしていただいた時点でバグに対する扱いは、クライアント様と対等と考える。バグが発見された時点で、素早く対応するがこれは契約を履行してるだけで、謝ることではないと考えている。逆に、すばやく、適切に対応することで「ありがとう」とクライアント様から言ってもらえる関係である。
 
 もちろん、この関係を作るには、つまらない...簡単な...大きな障害となるような、バグは全て潰してある状態を確信して納品する必要がある。ある水準以上の品質を担保しなければ、この関係は生まれない。この品質の確保こそが、正しい仕事を進めていくキーワードなのだ。
 
 読者の中で、PMやSEの方。設定変更をクライアント様から突かれた場合、「すみませんでした」「申し訳ありませんでした」という言葉を使っていませんか? 淡々と適切に処理、作業を進めていく姿勢を見せていくことで、信頼を得られるようになりたいものです。

Kawakami

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コメント
Azukian 2007/04/20 13:05

そうでしょうか?
 
書かれている意図は分かります。
ですから、それを否定するものではありません。
 
が、
その、おっしゃりたい意図を汲み取れるのは文面上のことだけであって、
実際、そのような(謝らない)PMに、“私は”信頼を寄せることは出来ませんね。
 
どんなに不可抗力的な問題であったとしても、
どんなに契約上謝る必要のない関係だったとしても、
です。
 
そして、そのように考えているユーザーさんも多いと思いますが。
「ありがとう」と感謝の言葉を言っている言葉の裏で・・・

Kawakami 2007/04/20 15:25

Azukian さん
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりです。
謝る、謝らないという問題ではなく、問題解決は、バグが起きた原因追求とその対策の迅速対応です。

システムの明らかに品質が悪いバグであれば、これはテスト不足という意味からも謝らなければならないでしょう。
この品質の保証、担保が前提にあるのは事実です。

明らかにテスト不足、仕様の悪さからくる障害と、高い品質の上でのバグとでは、明らかに性質が異なります。
これは、クライアント様も理解されていただけることだと思います。
この小生の文章だけでは、そのあたりのニュアンスが伝わりませんね...

2007/04/20 17:13

バグが根絶できないことを理解してもらえたら何だと言うのでしょう?
クライアント様の業務を止めてしまったことに対しては何とも思わないのでしょうか。
わざわざバグを報告していただいたことに対しては何とも思わないのでしょうか。

工場の責任だから不二家の店頭販売員は客に謝らなくても良いのでしょうか?
商品を選んでいただいて店頭まで足を運んでいただいているのに商品を提供できないことを申し訳ないと思うでしょう。

ソフトウェアもモノを売る商売なのですからもう少しサービスというものを考えてみたらいかがでしょう。

「バグを無くすことは不可能」と言いつつ、『バグが出さえしなければ良い』というダブルスタンダードを感じます。

Kawakami 2007/04/20 18:38

$ さん
コメントありがとうございます。
おっしゃることはよく分かります。

自分の仕事のアウトプットに責任をもつということが大切だと思うんです。
品質のある意バグを出さない。その上で、障害が発生した場合は、適切に迅速対応を行うことが重要だと思うんです。

もちろん、謝るべき部分があれば謝らなければなりません。担当者同士の会話の中では、謝ることはあります。
システム関連で障害が発生した場合は、すべてバグと解決されることはないはずです。その上で、調査を行い、原因を追究します。この段階では、バグなのか、お客様のミスなのかは分からない。原因が確定されて、それがバグなのか、お客様のミスなのかが判明します。
重要なのは、障害=バグ ではなく、まず、迅速に調査を行い、対策を立て傷害を取り除くことです。

AT 2007/04/21 17:12

こんにちは、ATです。

本文とコメントで大体のおっしゃりたいことは分かっておおむねうなずけます。

疑問が一つ、高い品質の上でのバグとはどんなものでしょうか。高いと低いはどこで線引きをするのでしょうか。使用者が決めていいのか、作成者が決めるのか。

入力ミスによって大きな損害が出た時に作成者としては想定外の入力ミスのよって生じたものなので謝りませんでは済まない様な気がします。第三者から見た場合に単純な入力ミスに対して対応する処理が間違っていたと見られることもあるからです。某株式上場所で起こりましたねえ。

通常、テストをしているのだがシステムを多少なりとも知っている人をテストに使ってはテストの意味がないことはご存知だと思います。

日本に於いては自分達が悪くなかろうと謝らないで済みそうにはないですねえ、国外に於いてもマイクロソフトの姿勢を手放しで賞賛する人はいないでしょう。

普通はまず謝って、クライアントから別に謝らなくてもいいですよとか言われるような関係を築きたいものです。

Kawakami 2007/04/21 20:31

AT さん >
コメントありがとうございます。

高い品質の上でのバグ → 定義は、難しいです。高い品質とは、発注者が感じる品質の高さだと言えるでしょう。発注者が、これくらいの障害発生率であれば納得する(問題ないと感じる)かどうかが、高いか低いかのボーダーだと思います。
発注者が、高い品質であると認識しているシステムでもバグは潜んでいます。この潜んでいるバグが、表面化したところで、品質の評価には影響でない場合もあります。もちろん、障害という表面上の見え方をしていて、それがバグなのか、仕様ミスなのか、使用方法もミスなのか、それ以外の想定外の現象なのかは分かりません。調査をしていく中で、原因が特定されます。品質が高いシステムであれば、それがバグなのかそうでないのかはあまり発注者も意識しなくなります。問題なのは、障害の原因を迅速に適切に除去して正常に戻すことが価値があるからです。
 高い品質のシステムを提供していれば、謝るというよりは、状況報告というコミュニケーションになるはずなのです。バグだ、いや違うと論戦している時点でそのシステムは品質が低いのです。
 謝らなければならないような状態であると感じているのであれば、それは既に品質が低いシステムと言わざるを得ません。そうではなく、障害に対して対等に接することが本来求められる関係であるといえるでしょう。
 もし、そんなシステムはありえないと感じていらっしゃるのであれば、それは今までのシステムへの取り組み方や業者との関係はいいものではなかったのかもしれません。


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SFJソリューションズ株式会社 代表取締役社長。
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