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クリステンセン氏の講演見てきました。とその要点

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先週の金曜日「イノベーションのジレンマ」で有名なクレイトン・クリステンセン氏の講演が
あるということで、参加してきました。

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※画像引用:NECフォーラムより

クリステンセン氏はハーバードビジネススクール教授、有名な著作家、イノベーションの専門家で、
多くのビジネスマンや思想家に影響を与えられています。

僕もご多分にもれず、著作はほぼ読んでおり、もろに影響を受けています。
そんな僕なので講演会があると聞き、最優先事項として時間を作って聞いてきました。

ざっくりですが印象に残った言葉や話の要点です。

【印象に残った言葉】
・ほとんどのイノベーションの失敗は技術ではなく経営の失敗によるもの
・経営の問題解決には最適な理論を引き出しから引っ張り出す作業
・良いものを作ったから破壊的イノベーションが起こるわけではない。
手ごろでシンプルで使いやすいものが破壊的イノベーションを引き起こす
・持続的イノベーション、効率的イノベーションは毎日発生するもの。
破壊的イノベーションは毎日発生しない。だから繰り返し続けることが必要。
・片付けるべき用事を理解すればイノベーションは予測不能なものではない。

■印象に残った3つのお話
・成長のための3つのイノベーション
・成長する国としない国
・片付けるべき用事という考え方

【成長のための3つのイノベーション】
改めて気づきを得た点をざっくりまとめます。

3つのイノベーションには違う役割があるということ。
1.破壊的イノベーション
・手ごろでシンプルで使いやすいものをつくる
・新しい雇用を創出する。会社、国の成長に繋がる
・国の成長には破壊的イノベーションが必要。
・日本の高度成長は破壊的イノベーションがたくさんあった。
・うまく行かない理由は中間管理管理職と財務。

2.持続的イノベーション
・良い製品をより良く作る。(技術革新)
・良いものを追求する過程で利益率が下がる。
・企業成長はしづらい

3.効率的イノベーション
・より多くのもの低コストでつくる(業務プロセス改善)
・フリーキャッシュフローを改善し、効率をよくする
・費用削減は雇用を削減することになる
・国や会社の成長にはつながらない。

【成長する国としない国】
・日本、台湾、韓国は劇的に上昇したが、フィリピン、ベトナムは大きく変わっていない。
・資源を持つ国は価格競争が厳しく効率的イノベーションとなり、雇用は創出されない。
・雇用が創出されない限り国民は豊かにならず、国は繁栄しない
・無消費者が存在するアフリカでは、破壊的イノベーションがどれだけ生まれるかが重要。

【片付けるべき用事という考え方】
特に気づきを得た点をざっくりまとめ書きます。
・破壊的イノベーションでは、「用事」を片付けるために製品・サービスを「雇う」と考える。
・ターゲットは顧客ではなく、状況で絞ることで、お客様が見えてくる。
・用事は安定的に存在する。それを片付けるために雇う「製品・サービス」が変わる。
・イノベーションの変化の回転が速くなってきている。
・片付けるべき用事と企業の提供する価値を統合することでブランドが育成される

<片付けるべき用事を理解するために>
用事とブランドのことを理解するためには、イケアを研究することと言われていました。

少し考えてみました。

僕たちには片付けるべき用事が生じた時にすぐに思いつくブランドがあります。
例えば
・家具を買おうと思ったら、イケア
・分からないことを調べる時には、グーグル
・本を買おうと思ったらAmazon

これらは、片付けるべき用事と、
企業が提供する雇うことで解決してくれる「製品・サービス」
が僕たち、お客様の中で統合されているわけです。

イケアの場合
子供の部屋や、キッチンなどテーマ毎に明確に分かれたショールームタイプの作りになっています。

家具を買いたい人は、具体的な製品を買おうとは思っていません。(その場合はネットでも買えますし)
どちらかというと、希望の部屋にするための家具が欲しいという用事が発生しているわけです。

それを解決させるために、どのようにすればお客様の用事が片付くのかができているのがイケアなわけです。

具体的に書くと、
大抵の人は、希望する部屋のイメージはそこまで持っていないですよね。
その場合、イケアに行けば自分が希望するような部屋あり、あまり悩まずに手軽に商品を購入できちゃうわけです。
その部屋のイメージに近づけるには飾っている商品を購入するだけなので楽ですよね。
しかも大抵は複数の商品も含めて買っちゃいますよね。

つまり、「片付けるべき用事」と「片付けるための製品・サービス」がお客様の中で統合しているから、
お客様はブランドを想起し、雇うことを行う。それがブランドの定着なのでしょう。きっと。

ではどうしたら、そのようなブランド定着にできるのか?

それは、お客様の片付けるべき用事を把握し
それを解決するために雇う「製品・サービス」は何かを追求し続けることなのでしょう。

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