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テクノロジーとライフスタイルの未来を夢想しよう

ブランドというもの(中国製餃子の健康被害問題から考える)

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毒入り餃子という見出しが躍っている中国製餃子の問題は、残念であり、また被害に遭われた方には無事健康に戻られることをお祈りしたいと思います。

この事態、確かに農薬の成分を含んだ食品が製造流通させてしまった中国のメーカーの責に帰すところは大きいと思いますが、大木さんのエントリーにもあるように、消費者の観点では中国製のものは一切避けるというかたちで自衛するのでなければ、日本での輸入元や販売者を信用するということになると思います。

すなわち、消費者は中国の聞いたこともないメーカーを信用するに足るかどうかという情報は持ち合わせないわけですから、JTの関連会社が輸入して生協が販売しているものは保証されていると考えるわけです。

この信頼こそが、”ブランド”というものでしょう。

有名ブランドのバッグは一級品だと世間が認めるのは、それがそのブランドであることで品質、性能が担保されるはずであるからに他なりません。

ブランドというと、かっこいいイメージとか、有名であること、という認識があったりするのも実際ですけれど、たとえ高くてもそれに相応の価値を提供してくれる、充分な安心と満足が保証されるという”信頼”の印なわけです。

であればこそ、ブランドを構築する、ブランドを守るというのは、ある意味悲壮な覚悟で望まねばならないことかもしれません。

絶対に消費者(顧客)を失望させてはならない、ブランドを信用してくれた人に報いなければならない、そういうものだと思います。

今回の事件では、JTや生協は消費者に被害を与えてしまったのと同時に自らも大きな痛手を負われたと思います。既にそれを認識されての昨日の会見であったでしょうから、早くその傷を癒して再び信用されるブランドとして回復されることを祈念いたします。

僕の会社も、大手企業や有名ブランドには及ばないかもしれませんが、Q4 Inc.というひとつのブランド、磯島大という人間を信じていただいているお客様に支えられています。

その信頼に応える、裏切らない、仮にがっかりさせてしまうことがあったとしても、それをがっかりさせたままにせず、やっぱりQ4さんに頼んでよかったと思ってもらえるまで頑張る、そういう姿勢でがんばっていきたいと思います。

ブランドというものに関わるマーケターとして、自社のブランドに責任を持つ経営者として、肝に銘じてまいります。

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