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【第135 MS小隊設立】最前線スタートアップと学生領域における和平的対話を任とする

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7月より第135 MS小隊(135:日本語読みイサゴ)、通称:エマージングテクノロジー推進部(新設)の小隊長(マネージャー)を務めることになったことをここに報告させて頂きたい。連邦軍(マイクロソフト)にも勇気のある上官がいるもので、自分の信じたことしか注力せず、およそ管理職なるものの適正がなさそうな私にチームを任せようというのだ。逆に言えば、それだけ思い切ったことをしないと状況を打開できないという正しい認識を持っているということでもある。連邦軍まだまだ捨てたものではない。

正式名称、役職は

デベロッパー&プラットフォーム統括本部

エマージングテクノロジー推進部 部長

となる。日本においては、英語名称Evangelismのところをテクノロジー推進部と置き換えているのだが、前半の「エマージング」が、我々の使命を的確に表している。

マイクロソフト社内、中でも技術者向けの対応を行っている部門では、技術者のみなさまのニーズを的確に捉えて要望に応えてゆくために、独特の名称で分類を行っている。代表的なものとしてはDeveloperとIT pro。コードを書くのがDeveloper、書いたとしてもPowerShellのスクリプトまでで、所謂サーバー管理者的な存在がIT proである。MSDNとTechNetが分離していたのもこの分類によるものが大きい。かつてはDeveloperとVisual Studioユーザーはさほど変わらなかった(ここに認識の甘さがある)のだが、近年のスマホ向けアプリの激増、OSSの台頭で、業務向け大規模アプリ開発で大半の利益を享受している我々としても、対応方針を変えざるを得なくなってきたのである。

その状況を鑑み、EstablishedEmergingという概念を導入することになった。従来我々が深くお付き合いをしてきた企業向け業務系アプリ開発を主たる生業とする方々をEstablished、マイクロソフトとは違う世界で、スマホアプリやWebサービスなどを創り出している方々をEmergingと分類し、相応の対応をとることとなった。ちなみに、Establishedな技術やビジネスモデルを否定するものではない。Emergingのエコシステムが大きくなってきた結果、我々にとって両方の技術者からの支持を得ることが重要なのである。

Emerging_established_2

Azureをバックエンドに使うスマホアプリや、スタートアップ起業支援などの活動で私と近しいところで接点のあった方々には、特に違和感のある話でもないと思われる。我々がゲリラ的に展開していた活動を、正規軍としてよりしっかりやってゆこうという理解で、方向性としてはほぼ間違いないと思われる。

さらに、この活動は日本に限ったことではなく、グローバルな動きと連動している。先日発表があったMicrosoft Venturesチームが我々のカウンターパートとなり、世界中のアントレプレナーシップあふれる都市で、我々と同じような動きを各国の状況に合わせて、今後展開してゆく予定である。今回 //build/ を地元シアトルではなく、WWDCなどを開催するサンフランシスコのMoscone Centerで行ったのもbay areaのEmergingなDeveloperにできるだけ多く参加して欲しかったのがその理由でもある。

Microsoft Venturesは、従来提供してきたBiz Sparkをさらに発展させ、Windows8ストアアプリ開発やWindows Azureを活用するための技術支援、オフィススペースの提供や、最終的には投資までをも行うプログラムである。日本における活動の規模やタイミングは現在調整中であり、追ってお知らせさせて頂きたい。日本マイクロソフトを含む各国のマイクロソフト支社には、売上責任とは別に、各国の国力増強を支援する責務が与えられており、現政権がアベノミクスと称して日本再興戦略を展開する今こそ、三本の矢を構成する新たな成長戦略において、政府が具体的な目標として掲げる5%の創業率を10%に倍増する観点で、是非とも貢献したいと考えている。

Bizspark_claudia

「エマージング」な開発者のすべてがスタートアップ企業に所属しているわけではない。例えば、最新のテクノロジーを習得し、今後様々な分野で活躍するポテンシャルとパッション、体力を持ち合わせた学生も我々のチームにとって重要な支援対象として捉えている。

学生および学校、学術機関に対しては、これまでDream Sparkという開発に必要となるツール類を無償あるいや格安で提供するプログラムや、全世界の学生が参加するプログラミングコンテストであり来週ロシアで世界大会が開催されるImagine Cupを軸に展開してきたが、今後はこれらの活動をさらに強化する。具体的には昨年度実施したDigital Youth AwardImagine Cupの動きを統合し、よりインパクトのある通年イベントとして取り組むことになっている。Dream Sparkの訴求においても、これまでプログラマ比率が高いということでこれまでフォーカスしてきた専門学校や高専だけでなく、大学やK-12と呼ばれる小中高におけるIT教育、プログラミング教育にもWindows8のデバイス展開と歩調をあわせて積極的に関わってゆく予定である。

整理すると、我々のチームが受け持つ主な任務は下記3点となる。

■スタートアップ企業支援

■学生、学校、学術機関向け啓蒙活動:

■これらを通じたEmerging領域におけるAzure採用、Windows8ストアアプリの増加

これら活動を推進してゆくチームメンバーを、それぞれ簡単に紹介させて頂きたい。

春日井 良隆 @ykasugai

HTML5やUX方面での活躍ぶりは言わずもがな。IE推進の原動力の中心で、Windows8がC#/XAML以外にHTML5/JavaScriptを積極的にサポートするようになって以降、Web系開発者、デザイナーへのWindows8訴求を行ってきた。EmergingなWeb開発者のみなさまとの対話に、これまで以上にフォーカスして臨む。従来のマイクロソフトらしからぬ、こだわりぬいた高品質クリエイティブにも期待していただければと思う。

武田 正樹 @masakit555

Windows AzureをWord Press他オープンソース方面に広めてきたエバンジェリスト。iOS/Android、オープンソース大好きなエマージングな開発者との皆様との最初の対話窓口は、Azureになることが多いのだが、幾多の最前線任務を生き抜いてきた。技術啓蒙だけでなく、ここ最近弊社品川オフィスで開催しているSVS(Samurai Venture Summit)など多少無茶なイベント対応なども柔軟にこなす。実は高専卒なので高専の皆様との学生目線での対話もOK。最終学歴は東工大でしかも砂金と同じ学部出身。

渡辺 弘之 @hwata007

これまで数年間、一貫して学生向けの活動を推進してきた頼れるベテランエバンジェリスト。直近は主にWindows8ストアアプリの推進に力を入れてきたが、技術分野を問わず学生との対話を担当する。過去のImagine Cup出場者、入賞者には、彼に大変お世話になったという学生も多々いることと思われる。また、学生だけでなく、授業でプログラミング教育を充実させたいという先生方や、大学院や学術機関のご担当者との対話も活動の範疇となるので気軽にご相談頂きたい。

戸倉 彩 @ayatokura

一部の方には自称3次元版クラウディアとしての印象が強いかもしれないが、Windows Azureを担当するテクニカルエバンジェリストである。ここ直近はみなさまからご要望の多い、最新の技術情報をまとめた書籍を執筆中。はじめてWindows Azureを触る方はもちろんのこと、あまりサーバー系テクノロジーに縁のなかったWebクリエイターでも手軽に扱って頂けるよう意識したドキュメントには、女性ならではのきめ細やかな配慮に定評がある。

馬田 隆明 @tumada

新卒でマイクロソフトに入社して以降、Visual Studioのプロダクトマネージャーなどをこなしながら、業界内で多様な経験をこなしてきたエバンジェリストが多く所属するデベロッパー&プラットフォーム統括本部に生息。その生態を間近に見ながらキャリアを重ね、近年はWindows 8ストアアプリ推進を担当するエバンジェリストとして活躍するようになっている。若手中心のEmerging領域においては世代的に最も近いことから、気兼ねなくお兄さん的役割を担うことになるだろう。

また、エマージングテクノロジー推進部自体にはテクニカルエバンジェリストしか所属していないのだが、我々の活動を舟越&中村のマーケティング担当が専属で支援してくれることになっている。

なお、135小隊では、インターンシップを若干名受け入れる予定である。詳細は追ってお知らせさせて頂きたいが、我こそは!という若者がいればいつでもご連絡頂きたい。

余計なお節介ではあるのだが、併せて私およびみなさんのまわりで立場上の変化があるメンバーを紹介しておきたい。

皆さんが愛してくれたパッションの男、石坂誠はマイクロソフト本社(Redmond)勤務となる。彼がこれまで日本で担当していたチームの本社側への異動である。公平性の観点から日本は彼の担当国ではないのだが、これまで通りメールやFacebookか何かの手段でご相談頂いて問題ない。石坂の後任は現在調整中で、そう遠くないタイミングで皆様にご紹介できると思われる。彼が所属するCompete Strategy Initiativeチームとエマージングテクノロジー推進部は今後も密に連携して活動することになる。

また、さとうなおき(あえてひらがなで記載)は、Azure IncubationチームからDeep Techチーム(通称)と報道されている部門の日本における唯一のメンバーとなる。新設のチームなので詳細は社内にいる我々から見てもいろいろ謎なところがあるのだが、日本が誇るGeekなさとうなおきがこれまで以上に活躍する姿は想像に難くない。みなさんにわかりやすい相違点としてはAzure専任ではなくなるというところだろうか。もちろん、Azureは担当し続けるはずである(と願いたい)。

その他、質問されるであろうFAQを先に掲載させて頂くことにする。

FAQ

Q:もうAzureはやらないのですか?

A:やらないわけはありません。やるなといわれてもやります!Establishedなお客様だけでなく、これまでの活動でEmergingな方々の支持を得つつあるAzureとしては、スタートアップ企業におけるBizSparkクラウド無償利用枠提供や技術支援を、むしろ活動の中心として位置づけて注力します。Azureを担当するエバンジェリストが多く所属する平野チームとは密に連携して、ある意味平野組からの暖簾分け的な存在となります。「Emergingを全部いさごちゃんにとられてEstablishだけを担当するのはヤダ!」だそうです。

Q:要するに出世したということですか?

A:Yes and Noです。組織的に部下を持つようになった、チームリーダーとして責任ある判断をする立場になったという点においてはYesですが、待遇は今のところまったく変わっておりませんし、新設部門につき期初からさほど大きな確定予算がついているわけでもないので「奢って下さい!」、「営業に行ってよいですか?」というご要望にはお応えしかねます。

Q:他のエバンジェリストとの関係性を教えて下さい

A:マイクロソフトには技術分野ごとにエバンジェリストが多く所属しています。Azureは平野、Windows8は奥主、インフラ系は板倉がそれぞれマネージャーとしてチームを率いています。が、個性の強いエバンジェリストのマネージャーは、いわゆる管理職としての側面より、芸能事務所のマネージャー的な意味合いの方が強いかもしれません。タレント性の高いメンバーの活躍を最大化するのがエバンジェリストマネージャーの役割です。…というのが一般的な話ではありますが、砂金がその枠にハマるわけもなく、現場には出続けますのでご安心下さいませ。

以上、本日7月1日付をもって新設された、伊藤かつら機械化混成大隊麾下、第135MS小隊の概略をご説明させて頂いた。シロー・アマダ少尉よろしく、甘っちょろい新任マネージャーの奮闘ぶりを温かく見守って頂ければ幸いである。

詳細ご連絡は下記手段でお気軽にお問い合わせ、リクエスト願いたい。

メール shisago@microsoft.com (@を半角に)

twitter: @shin135

facebook: shin135

※本ブログの内容がまったくわからなかったという方は、参考文献として機動戦士ガンダム/第08MS小隊Blu-rayメモリアルボックスの購入、視聴をオススメする。

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