人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でITエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”を紹介します。
さてさて、本日の“つぶやき”は……

*****

仕事を終えての帰り道、ちょっと離れた所から名前を呼ばれました。
振り向くと懐かしい男性の顔が。

一瞬で記憶がよみがえりました。2年前に転職を支援させていただいたSさんです。
彼はコツコツとまじめに仕事をこなし確実に会社に貢献するのですが、
スキル・経験が年齢からするとやや薄く、
さらにすぐに緊張し話が上手とはいいがたい人物でした。
私は彼に好印象を持ち、ぜひ良い転職をしていただきたいと強く思いましたが、
現実には苦戦が予想されたものでした。

Sさんの持ち味が十分伝わる履歴書・経歴書にするべくアドバイス。
それから模擬面接をみっちり行いました。
しかしすぐに緊張するのは簡単には直るものではありません。
時間をかけて話すとだんだんとほぐれてくるのですが、一発勝負の面接においては、
Sさんも私もが不安感をぬぐいきれませんでした。

ところがです。
「面接は場数」と慰め半分の言葉をかけ、書類選考を通過した数社の面接に
送り出したところ、あれよあれよという間に内定が3つも出たのです。
企業側に話を聞いてみると、

「お話しして、必ずわが社で活躍していただける方だと感じました。
 スキルで足りない部分は、うちで学んでもらえれば」とのこと。

その企業も、私と同じことを感じたんですね。
技術で世に貢献する職種とはいえ、
それを扱うのは人間、企業もまた人の集まりです。

企業の個性と求職者の個性の縁結びをさせていただくということ、
カウンセリングの方向性をあらためて考えるきっかけになりました。

その後、Sさんはプロジェクトリーダーに昇格したとのこと。
「忙しいけれど、とても充実しています!」と笑顔で去っていきました。
求職者とともに私も成長する日々、
「ありがとう」の言葉が何よりの励ましだということを実感する出来事でした。



                 ベインキャリージャパン   河原 美恵子



*****

企業もまた人の集まりです。
この言葉にグッときました。

企業のカラーって、そこで働く人によって決まるし
ひとりひとりが目指す方向によって変わってくる。

わが社は番長色に染まってきただろうか?
(それは危険!)


                 生きざま番長 鈴木麻紀


※ 本内容は、メールマガジン「週刊JOB@IT」に掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

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