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変革をリード出来ない管理職は価値が無い★書評『業務改革の教科書』

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ビジネス書でありながら、こんなにも高揚し、ワクワクしながらページをめくった本に、未だかつて僕は出会ったことが無い。

すなわち、本書『業務改革の教科書』(著:白川克、榊巻亮)のことだ。

サブタイトルに〝成功率9割のプロが教える全ノウハウ"とあるものの、正直飾り気のない、味気ない感すらする題名。それでありながら、本書を読み進めていくにつれ、「業務改革」の場に立っているかのように、力強く引き込まれていくのである。

本書は題名の通り、「業務改革」を実行するにあたっての実行プロセスやフレームワークなどのノウハウが詰め込まれた、正に「教科書」的な内容になっている。もしかしたら、著者らが所属しているケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ社の社員に渡されるマニュアルかもしれない。

そう思わせるほどに、業務改革を行うにあたって必要なフォーマットや手法が、ノウハウとして惜しみなく書き出されている。言い方を変えれば、ある意味オーソドックスなノウハウ集ともいえる。

にも拘らず、この力強さは何だろう。

それは、本書にある言葉の力強さなんだと思う。余計な装飾のないシンプルな表現ではあるが、そこには実際に現場で成功を勝ち取って来た説得力と生々しさ、そして率直な言葉で綴られているからだ。

本書の冒頭にある「変革をリード出来ない管理職は価値が無い」というフレーズは、それを象徴するものだろう

本書では「4つのP」すなわち

 

「Purpoce(目的)」

「Process(道すじ)」

「Property(資産)」

「People(人)」

 

というキーワードを基に業務改革のプロセスを網羅的に、そして具体的に記述されている。すなわち業務改革に向けた、準備、計画、ネゴシエーション、分析、体制、などをの創成をどのように行うかを飾らない率直な言葉で余すことなく書かれている。

僕は、その中でも特に「Purpoce(目的)」の大切さを繰り返し説いていると感じた。どんなフェーズ、作業であっても「Purpoce(目的)」へ立ち返り、或いは問いかけこそが、プロジェクトが揺るがないためのポイントであると。

業務改革とは特定の優秀な人にしか出来ない事ではなく、誰もが為しえるものだ、ということが本書を読むと理解できる。さらに言えば、「4つのP」は業務改革に限らず、僕らが普段何気なくやっている仕事にも通じるものなのだ。

 

本書の著者である白川克さんは、僕と同じオルタナティブブログのブロガーのひとりでもある。白川さんのブログもその言葉は力強い。偉ぶらず、卑下せず、カッコつけず、率直で正直な言葉でありながら、論理明晰で歪曲しない。

こんなコンサルタントに出会えるお客様は、きっと幸せであるに違いない。

 

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<了>

正林俊介

 

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