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【歴史の審判に耐えうる正々堂々の経営を行う】-AIJ問題をうけて思うこと-

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皆様こんにちわ。鈴与シンワート株式会社の正林です。

AIJ問題に関するニュースが、今大きな話題を呼んでいます。私はニュースや統計を基本的に疑って見聞きするのですが、それでもこれら報道されていることは到底信じられないことばかりで、憤りを覚えます。

これら個別のニュースや話題についてここで論じることはしませんが、自分として思うところがあり、ここに至っています。

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これは当社グループの基本方針として提示されている、企業グループとして行動規範、ガイドラインです。

別に当社の宣伝をしようと思ってこれを挙げた訳では決してありません。身内びいきに何かを表現しようと考えているわけでもありません。
しかしながら、この一番目の項目として挙げられている

「歴史の審判に耐えうる正々堂々の経営を行う」

この言葉は先に挙げたAIJをめぐる諸問題に対して、その本質的な経営姿勢に対して何かの示唆的なものを感じたのです。

当社、鈴与シンワートは鈴与グループといわれる企業グループの一員です。鈴与という企業は東京などにいるとあまりその名を聞く機会も少ない名前かもしれませんが、鈴与グループは静岡県の清水港を中心として、港湾物流事業を中核として発展した企業グループです。
その歴史は古く、創業200年を超える期間にわたっています。その間にその事業を時代に合わせて変化を続けながら事業を継続してきました。

この創業より200年以上に渡って事業を継続してきたということ。

伝統工芸や伝統芸能でなく、企業として存続しグループで年商数千億円規模にまで事業を発展させてきたという厳然たる事実
だからこそ、先に挙げた基本方針の中の言葉は説得力を持ち重い言葉であると感じたわけです。

企業としてあるいは経済活動を行なう上で、一時の利益を優先するあまり「反社会的」「非道義的」なビジネスは淘汰されてしまう。事業としての継続も拡大もあり得ない。
長い歴史の中を経験した企業だからこそ、グループの基本方針の一番目の項目としてあることに魂を感じるのです。

ビジネスの内容や商材はそれぞれの企業によって違えど、今現在の経済活動が、普遍的に「評価されるものであるのか」或いは「非難されるものでないか」ということ。企業が事業を行なう上で、最も基本的で重要な行動規範であると、考えさせられた。

AIJに関して言えば、利益というものが生み出されることも無く、契約金額を運用せずにいたなんてニュースもあり、経営を行なっていたとも言えないもではあるが、彼らには「歴史の審判に耐えうる正々堂々の経営を行う」という観点での事業運営や事件発覚後の動作も含めて欠如している。

<了>

-正林 俊介-



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