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【アウトソーシングの未来】-コア業務へリーチするサービスへ-

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コンニチワ。鈴与シンワート株式会社の正林です。

本日は、当社のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービスについて、とある調査取材がありました。

調査会社の方いわく、「ERP系のSIサービスを中心に調査してきたが、BPOに関する要望が多くなってきて調査を行うこととなった」とのこと。当社ではBPOソリューション商材として

『ハイブリッド型人事給与業務アウトソーシング「S-PAYCIAL(エスペイシャル)」』

をサービス提供しています。これは鈴与グループの業務受託と人事給与就業システムのSI、この2つの実績・ノウハウを組み合わせて、グループ以外のお客様へサービスをご提供するものです。

私自身がこの立ち上げに大いに携わって、いやちょっと言葉が足りない”外販するためのサービスとして「ひとりで」旗を振って、泥水を飲みながら、新しいフレームを設計、構築し、立ち上げから4年間は全てのお客様を獲得してきた”という自負があり、大変思い入れ深い当社のサービスです。

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ちょっと思い入れ過剰気味で脱線しました。

■本文■

で、BPOサービス或いは市場に関して言えば、私が立ち上げを進めていた頃に比べ、BPOサービスのニーズは着実に増えてきていると感じています。そしてこれは今後も間違いなくニーズとして拡大していくと考えています。

国内企業の多くが苦しい経済環境にある中で、経営者であればスリムな組織体制の構築を志向するはずです。実際の事業へ注力するための体制へシフトしたいと考えるのは当然のことであると考えます。
贅肉を削ぎ落とした、筋肉質な組織とでもいうべき形です。

このような中で人事部門の果たす役割も当然ながら変わってくることになります。人事部門の方にとってBPOとは「人員削減の手段」であり、その対象になってくるのでは?と誤解されている方は多いと感じます。事実、BPOベンダーがそうした謳い文句を挙げているところもある位な訳ですから。
しかしながら実際は、そうではなく(使い古された言葉ではありますが)企業の中のコア業務といわれるJOBに対してコストをかけたい、ノンコア業務によってそれが阻害されてはならない、というひとつの企業運営上の選択肢に過ぎません。

JAMA(日本能率協会)の2010年度調査の中にある「経営者が考える当面の経営課題」をご紹介します。

Jma201032

実は2011年度も同様の調査を行っており、「人材強化(採用・育成・多様化)」に関してはほぼ上記と同じ優先順位をつけています。そして2011年調査では2010年調査で下位項目であった「グローバル化(グローバル経営)」が17ポイントと大きく順位を伸ばしているのです。
この「グローバル化(グローバル経営)」が進むということは、やはりそれに対応した人事戦略、教育、人材確保が当然ながら必要で人事部門の役割はやはり大きなものになってくるはずです。

このようなユーザー側の変化に対して、BPOベンダーを振り返ってみると未だユーザーのニーズに的確にサービス提供できていない、という側面も大いにあるのではないかと考えています。

ノンコア業務といわれる、給与業務を中心とした受託に関しては当然ながらサービスとしてカバーしているものの、果たしてそれが、本質的に利用者が求めているサービスなのでしょうか?
ユーザーはBPOサービスを利用したいのでは無く、BPOサービス利用後の「コア業務」にJOB転換を行うことで企業価値や競争力強化のための業務に注力していくことが真の目的であるはずです。

これからのBPOには、人事・給与業務のうち「ノンコア業務」部分だけでなく、「組織統計分析」や「人件費情報抽出」など、情報分析や抽出をフレキシブルに実現し「コア業務」にまでリーチしたサービスが必要になってくると考えます。

私がある業界最大手のBPOベンダーの、事業責任者とお話をさせていただいたとき「これからのBPOは給与だけではなく、人事情報も含めたシームレスな情報活用を行うスタイルに変わっていくだろう」と同じようなことをおっしゃっていました。

BPOサービスは今後、「人事」や「情報分析」をキーワードにそのビジネスのスタイルを変革していくことになるでしょう。
そしてその中で、変化を恐れず進化し続けていくBPOベンダーが「企業競争力を高める」ためのサービスを提供していくことになるのだと考えます。

※参考 : 日本能率協会「第32回 当面する日本企業の経営課題の調査」
      ハイブリッド型人事給与アウトソーシング「S-PAYCIAL(エスペイシャル)」

<了>

-正林 俊介-



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