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『訪日外国人、急増中!2017年は前年比19%増の2,869万人』~観光庁統計からみる日本の観光立国へ向けた課題とは?~

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こんにちは!

明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

  ■訪日外国人、間もなく3,000人突破か!?

私は仕事がら全国のビジネスホテルをよく利用します。特に東京が多いのですが、近ごろホテルの価格が上がっているとともに予約も取りにくくなりましたよね。
要因のひとつがこちらです。歓迎すべきことではありますが、課題もあります。

<訪日外国人目標は「20年に4,000万人」 >
(2018年4月2日付 日本経済新聞)
『日本政府観光局によると、2017年の訪日外国人の数は16年比19%増の2,869万人だった。5年前に比べ3.4倍に増えた。ビザ要件の緩和や円安に伴い、アジアを中心に訪日旅行需要が拡大した。18年1~2月も前年同期比15%増と勢いは続いている。』

2017年に日本にやってきた外国人の数が2,869万人だったとのこと。2018年には3,000万人超えは間違いないでしょうね。
それにしても凄い勢いで増えていますね。日本が観光に力を入れ始めて、2013年に年間1,000万人を突破しました。それからわずか4年で3,000万人に迫るくらいまで増えたわけです。年間500万人レベルから2013年に1,000万人を超えるまでおよそ10年かかったことを考えますと、この間の伸びは凄まじいの一言です。

そこで観光庁ホームページの統計をいろいろ見てみました。
統計によりますと、外国人旅行客が増えたと言っても世界的に見るとまだまだで、日本は世界16位です。
1位のフランスは8,260万人。アジアでトップの
タイは3,258万人です。アジアトップのタイまであと少しですね。
日本政府は訪日外国人の数を20年に4,000万人、30年に6,000万人まで伸ばすとしています。
多くの観光資源がありながら、「観光後進国」と言われてきた日本ですが、今後人口が
減っていき、多くの内需も見込めない中、観光が主要産業になっていくのは喜ばしいことですよね。私も頑張っていきたいものです(何の力もありませんが)。

  ■訪日数だけでなく、消費は?

短期間で外国人観光客が増えた要因としては、2012年暮れから急速に円安が進んだこと、多くの格安航空会社(LCC)の日本への就航を呼び込んだこと、そして中国や東南アジア諸国向けのビザの発給条件を緩和したことなどがあげられます。
円安という追い風環境はあったものの、一番の成功要因は政府と民間が一体となって本気で観光立国を目指していることでしょう。これまでの努力が実を結び結果が出つつあることに敬意を表したいと思います。

あと、観光を国の主要産業とする「観光立国」を目指す上でよく指摘されるのは、「訪日外国人が増えても観光収入が増えていないのなら意味がない」ということです。

多くの外国の方に日本に来てもらって消費もしてもらうことです。「爆買い」などともてはやされていましたが、実は旅行消費は観光客の伸びほど伸びていない、ということがよく言われていました。

それも今回調べてみましたら、かなり改善してきています。
観光庁の発表(H30年4月27日付 旅行観光消費動向調査)によりますと、2016年の訪日外国人旅行客の消費額は4.4兆円でした。推移を見ますと、東日本大震災があった2011年が0.8兆円、そこから回復して2014年には2兆円を突破、そしてそこから3年後の2017年には4.4兆円ですよ。わずか6年で5倍以上も増加しました。なかなかのものですよね。

  ■課題は、「宿泊日数の増加」

観光消費を増やすポイントは「宿泊」でしょう。
一日でも長く泊まってもらって、数多く食事をしてもらって、いろんなところを観光してもらうことですよね。
観光庁統計によりますと、2017年の延べ外国人宿泊数は、7,800万人(泊)でした。これも2013年から比べると2倍以上に増えています。
ただ平均宿泊日数は、観光客数が2,869万人だったわけですから、単純計算で平均2.7泊です。
訪日外国人の国別宿泊者数の上位が、中国(24%)、台湾(16%)、韓国(15%)、香港(9%)と比較的近い国ですから仕方がないかもしれませんが、ちょっと短いですよね。
折角、日本を楽しむなら1週間くらいは居てもらいたいものです。

そういう意味では、日本の外国人観光消費にはまだまだ伸びしろがあるように見えますね。

課題を上げるとすると、宿泊施設のキャパシティです。
旅行客は、当然のことながら訪日外国人よりも、日本人の方がはるかに多いです。
2017年の延べ宿泊数は、訪日外国人が7,800万人・泊に対して、日本人の延べ宿泊客数は、4億2,019万人・泊です。約5.3倍、3億4千万人・泊も多いのです。

全国宿泊施設の稼働率は2017年の全国平均で60.8%。
これだけ見るとまだ余裕があるように見えるかもしれませんが、外国人の25%が宿泊する東京の宿泊施設稼働率は80.1%、外国人の15%が宿泊する大阪では83.1%と、ほぼ満室状態といえる80%を超えています。

東京、大阪をはじめとして福岡などでも宿泊料は上がっていますし、取りにくくなってもいます。すでに日本人の旅行客・ビジネス客だけでもかなり良い稼働をしているのに、ここからさらに外国人旅行客の都市部宿泊が増えるようだと、国内ビジネス客が割を食うことになってしまいますね。

  ■都市部のキャパ増と地方への誘致を

外国人旅行客が多い、東京(1,903万人泊)、大阪(1,171万人泊)、北海道(743万人泊)、京都(559万人泊)、沖縄(460万人泊)の上位5都道府県(これだけで全体の62%を占める)はもっと客室数を増やさないと、政府の目指す年間4,000万人とか6,000万人なんて絶対に達成できません。都市部のホテルの価格はますます高騰するでしょう。ビジネス客が泊まれなくなりますね。

観光人気都市の客室数を増やすこと、そして地方ももっと頑張って外国人観光客を呼び込んで東京一極集中を解消すること。これらの取り組みが大事ですね。

そして私たち日本国民は、外国人旅行者の人たちが「日本にまた来たい!」と思ってもらえるようなホスピタリティでお迎えしたいものです。

今回は以上です。 次回もお楽しみに。

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