明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、知らないと損する豆知識や社会情勢の変化の個人の生活への影響などを、ファイナンシャルプランニングの視点から発信したいと考えています。住宅・不動産の相談実例を踏まえたテーマの他、政治・経済の時事も興味をもったテーマを取り上げてみたいと思います。

『変革期を迎える銀行業界の大リストラがバブル入社組を直撃する』~ロボットに仕事が奪われる時代をたくましく生き抜こう~

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こんにちは!

明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今日は銀行員のリストラについてです。私の同期のみんな、大変な時代ですが頑張っていきましょう!

■銀行は大リストラ時代へ

銀行がIT技術によって業務を効率化・省力化して、それで余る人員を削減していく方針です。銀行は今ビジネスモデルの転換期にあります。その過程で、コンピューターやロボットに人間の仕事が取って代わられていく動きが加速していくのでしょうね。

<メガ銀 大リストラ時代 業務3.2万人分削減へ> (2017年10月29日付 日本経済新聞)
『みずほフィナンシャルグループ(FG)など3メガバンクが大規模な構造改革(リストラクチャリング)に動く。デジタル技術による効率化などで、単純合算で3.2万人分に上る業務量を減らす。マイナス金利政策の長期化や人口減で国内業務は構造不況の色合いが濃くなってきたためだ。』

この記事によると、3メガバンクのそれぞれの取り組みは次の通り。

・三井住友銀行は業務の効率化を後押しするソフトウエアを活用して、向こう3年で300万時間分(1,500人分)の業務量を減らす。
・三菱東京UFJ銀行は、約20業務・2万時間分の業務量を削る。また「完全無人」を含めたコスト負担の軽い軽量店舗の開発を急ぐ。
・みずほFGは、年度内に100業務、30万時間分を減らし、向こう3年をメドに20~30店舗を統廃合。

そして、削減されるのは「バブル期の大量採用組」とのことです。
バブル期の大量採用組・・・。
まさに私(1990年入行)の世代です。同期のみんなはどういう思いでこのニュースを見ているのでしょう。

■銀行業務の効率化・省力化は着々と進んでいる

ITやAI(人口知能)の進化でいずれロボットに取って代わられる仕事は何か、というような話題をよく耳にしますよね。「銀行業務」のいくつかは常に上位にランクインします。

実は、銀行はこれまでもずっとIT化を進めていて、すでにかなりの業務が省力化されています。
私が銀行に入った1990年の頃はまだパソコンもありませんでしたので電卓を叩いていました。そろばんを使っていた古い行員さんもまだいましたからね。
窓口にはずらーっと女子行員がならび、その後ろに事務をするスタッフが2~3人。またその後ろには、現金や手形、紙の帳票などを整理する係がそれぞれいました。
今やそういった業務はほぼ機械化されました。キャッシュレス時代なので窓口でも現金はあまり動きませんし、そもそもほぼペーパーレスです。紙の帳票を整理して、束にして、ファイリングして、倉庫に運んで保管、といった仕事は今やほぼなくなりました。

当時はひとつの支店で40~50人くらいは当たり前に行員がいたと思います。それが今では、近隣の2~3店舗を統合して、しかもそれを20~30人くらいの行員で業務が回せています。

時代は変わりました。
店舗は縮小し、無人化していきます。もう人が要らなくなっているわけですから、そりゃリストラにもなりますよね。

そのターゲットが「バブル組」です。

■バブル入社組の銀行員生活

私が就職した1990年はまさにバブルのピークでした。金融機関が絶好調で同級生の多くが銀行に就職しました。
私が就職した銀行は、「都市銀行の中位行」で行員はおよそ1万人いました。その中で私の代はなんと1,000人が入社しました。総合職350人で、一般職650人です。

当時のその銀行の支店の数がだいたい250支店くらいでしたので、「あー、ここにいる総合職全員が支店長になれるわけではないのだな」と思った記憶があります。
当時、銀行員を志す人にとって、「支店長になる」というのは最低限たどり着きたいゴールでした。大きな支店だと支店長の融資の決裁権限は10億円くらいで、小さな支店でも3億円くらいはあります。ある意味、地域経済を任される責任とやりがいが支店長にはあります。
「誰が最初に支店長になるか」というような話はよくしていました。みんな支店長くらいにはなれるだろう、と考えていたわけです。 それがいざ自分たちが支店長になる年齢に差し掛かってきたら、支店はどんどん減っています。支店長の権限も削減されて、ほぼ融資は本部審査です。管理する部下の数も減っています。もはや「支店長」というより、「店長さん」です。権限がなくて、責任だけあるみたいな。

私たちバブル入社組は、確かに就職はラクでした。しかし、その後は決して良いことばかりではありませんでした。入行後すぐに景気が悪くなります。本格的な景気後退期に入った93年頃には、「88年から90年までの景気拡大は実態が伴っていない泡みたいなものだった」ということになって、「バブル景気」という名前がつきました。以降、私たちは「バブル入社組」と呼ばれるようになります。

92年を最後に新入行員の採用は激減します。採用が抑制されましたから、後輩が入ってきません。どこの支店・部署にいっても一番下です。長年下働きが続きました。
そして同期の人数が多いですから、いつも私たちの年代から評価基準が厳しくなりました。私たち以前は、選抜が行われるのは管理職となる課長からでした。それでも第一選抜で半分以上は課長になれていたと思います。私たちの代からは主任で選抜が始まりました。課長になる年代になった時に第一選抜で上がることが出来たのは同期総合職の3割程度だったと思います。ある意味、入社してすぐからふるい落としが始まっていたわけですね。

しょうがないですよね。人数が多いんだから。
でも50歳になったらもうリストラですか・・・。この先もずっと勤めたいと思っていた人にはちょっと早いですね。

■銀行の業態は変わらざるを得ない。その中であなたはどうする?

「伝統的な商業銀行モデルはもはや構造不況化している。非連続的な変革が必要だ」。
記事の中で三菱東京UFJ銀行の三毛頭取はこう語っています。

そもそも銀行業というのは、お金が余っている人のお金を預かり(預金)、お金が必要な人に貸し出す(融資)、その預金金利と融資金利の利ざやで儲ける金融仲介事業です。
いわば、お金の卸売業です。中間業者である卸売業は、生産者と需要者が直接結びついたら不要になります。世界がネットでつながるようになり、IT化が進展したことで多くの業種で卸売業がなくなりました。

実はもうすでに金融業界も銀行が仲介機能を担う必然性はありません。
私は32歳で銀行を退職しました。当時、ナスダックジャパンとか東証マザーズとかの市場が出来始めた頃で、「あー、有望な会社は成長段階からでも直接お金を調達できる時代になった。将来的に銀行は要らなくなるな。」と思ったものです。
まさにそれが今、フィンテックでさらに加速しています。クラウドファンディングでお金は機動的に調達できます。審査も送金決済もAIが自動で安いコストで出来るようになっています。

そもそも国内に資金需要そのものもなくなってきています。
今の銀行が無くなることはないかもしれませんが、業態は明らかに変わらざるを得ないでしょう。

そのあおりを私の同世代の友人たちは受けるわけです。
中には「どうなるのだろうか」と不安に思っている人もいるかもしれません。

でも全然心配することはありませんよ、と言いたいです。
もし、この先の銀行に自分の居場所がないなと感じたら、堂々と転職すればいいだけです。迷わず中小企業に行きましょう。

「俺たち銀行のシニア人材は転職市場で人気がない」と自虐的に話す友人もいます。銀行出身者は、専門性がないのでつぶしが効かないとか、その割に給与とプライドが高くて、評論家が多い、というようなことは確かによく言われます。

しかし、私は銀行時代に得たキャリアに自信を持っていいと思います。銀行員は総じて皆真面目です。コンプラアンス意識も高いし、経営管理の実務にも詳しい人が多い。ロボットには出来ない強みがあります。

なにより今、有望な中小企業ほど人材不足です。
私たちの世代が皆大企業に行ってしまったからかもしれませんが、特にマネジメント層が足りていません。皆さんを求めている会社は世の中にいっぱいありますから。
ただ、一足先に銀行を出た先輩としてひとつアドバイスすると、「謙虚に学ぶ姿勢を忘れないこと」。
これは大事かもしれませんね。銀行出身者はプライドが高い、と思われていますから。

今回は以上です。 次回もお楽しみに。

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