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『先進各国で台頭するポピュリズム。なぜポピュリズムはダメなのか?』 ~その時、私たち国民はどういう政治家を選択するべきか?~

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こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回は、世界の政治についてです。
今年のキーワードのひとつ、「ポピュリズム」についてみてみます。

■なぜオランダの選挙は注目を集めたのか?

今年は、フランスやドイツなどで国政選挙が相次ぎますが、 その結果如何では今後の欧州政治の流れが大きく変わるのではないかと注目されています。
先週、その第1弾としてオランダ下院選挙が実施されましたが、 躍進するかどうかが注目されていた極右・自由党は予想外に勢いを欠く結果となりました。

<オランダ下院選、勝者不在 批判票が左右に割れ>
(2017年3月17日付 日本経済新聞)
『欧州で選挙が続く今年、極右の台頭が注目されたオランダ下院選は15日、 投開票され、極右・自由党は第1党に届かなかった。 既存の政治にノーを突き付ける批判票が左右に割れたためで、 ルッテ首相率いる連立与党も大きく後退した。 1カ月余り後のフランス大統領選など、欧州の政治をポピュリズム(大衆迎合主義)が襲う恐れはなおくすぶる。』

この選挙の投票率はなんと8割。
オランダの有権者たちはこの選挙が欧州の行く末を決めると感じていたのでしょう。

オランダ下院選をめぐる関心事は、 「反イスラムや反EU(欧州連合)などの排外的な主張を繰り広げる政党がどれだけ支持を広げるのか」 ということでした。

記事の通り、オランダで極右勢力が躍進すると、 その後に続くフランス大統領選挙にも影響が及ぶのではないかとされていたので、 EUの安定化を望む人たちにとってはひとまず胸をなでおろす結果だったと言えるでしょう。

■先進各国で起きている「ポピュリズム」とは何か?

最近マスコミなどでは、 このオランダの極右自由党のような勢力が台頭していることを「ポピュリズム」と呼んでいます。

「ポピュリズム」とは一般的に「大衆迎合主義」と訳されます。
ポピュリスト政党は、エリート層とか既得権益層からなる現体制に対抗して、 「大衆の権利や利益こそ優先されるべき」と主張します。

フランスでは、ルペン党首率いる「国民戦線(FN)」がポピュリスト政党とされています。 フランスのEUからの脱退や不法滞在している外国人の強制送還、 移民の制限などを主張しています。

ドイツのポピュリスト政党である「AfD」も勢力を伸ばしています。
現政権の難民受け入れ政策に反対しています。

欧州のポピュリスト政党は共通して、反グローバリズム、反EUで、 イスラム系移民に批判的で、なにより自国民の利益優先を主張しています。

昨年にEU離脱を決めたイギリスや、トランプ米大統領もポピュリズムの流れだとされていますね。

■ポピュリズムはなぜダメなのか?

ポピュリズム台頭の背景にあるのは、「脅威」です。
そしてその「脅威」に対して何もしない現体制に対する「失望」です。
多くの国で経済が悪化しています。
格差の拡大、高い失業率、移民問題、難民危機、多発する犯罪や無差別テロ・・・。
こういった脅威の原因を自分や自国以外に求め、外国人を排斥したり、グローバル化を否定したりします。

ポピュリズムが台頭することを、「民主主義の危機」といった形で語られることがありますが、そもそも今の民主主義が機能せずに、目の前に脅威が増大している(ように見せる)から ポピュリズムが台頭しているとも言えます。

私は「ポピュリズムはダメだ」と思っています。
なぜ、ポピュリズムがダメなのかというと、そもそも国民は目先の利害しか見ないものだからです。
例えば、一般的に国民は景気対策の名の下に行われるバラマキを好みます。 福祉の充実を求めます。でも増税は基本的に嫌です。
当然ですが、こういう民意に応えてばかりいるといずれ国は立ち行かなくなります。
しかし、こういう国民の声が大きくなった時にそれに迎合して耳に心地のよい話ばかりする政治家が出てきて人気を集めたりします。 そういう政治家ばかりになったりそういう政党が政権を握ったりすると国はダメになります。
国民の声を聴きすぎるポピュリズムはいずれ衆愚政治になります。
だから実は「ポピュリズムこそが一番の脅威」だとも言えます。

主権はいつも国民にあります。
しかし私たち国民は、目先のことしか見えません。不平・不満もよく言います。
しかし、将来の国のために必要なことだと理解できたならば、 また未来のもっと大きな脅威から子供たちを守ることができることならば、 今を我慢することも痛みを分かち合うことも出来ます。
大局的見地に立って、国民に対して未来への道筋を示すことは政治家にしかできないことです。

ポピュリスト的な政治家は現状を壊します。
しかし国民にとっては壊した後の将来図があるのかということの方がもっと大事です。

ポピュリズムは「大衆迎合主義」と訳されますが、 しかし実は「無知な私たちに付け込んでいるだけではないか?」という視点が私たちには必要だと思います。

■日本も「ポピュリズム」と無縁ではない

さて、次は4月からのフランス大統領選です。
極右政党である「国民戦線」のルペン氏か、それとも中道系のマクロン氏か。
現時点ではマクロン氏が優勢と見られているようですが、 もし、EU離脱を訴えているルペン氏が大統領に当選すれば欧州は混乱に陥るでしょう。

9月にはドイツでも選挙があります。極右政党はどこまで支持を伸ばすでしょうか。

フランスとドイツはEUの中核です。ここが崩れるとEUは崩壊に向かうでしょうね...。

欧州にはポピュリズムの嵐が吹き荒れていますが、日本も決して例外ではないと思います。
今でこそ、日本の経済は安定してきていますが、 依然として借金は多く財政再建へ目途は立っていません。
負担を強いられている若年層の不満がいつ爆発するかはわかりません。

また、外国からの脅威はもう目の前まで来ています。
もし万が一、北朝鮮に有事があった時や中国で何か政変のようなことが起きた時などに 移民や難民が押し寄せたとしたら日本はどう対応したらよいのでしょうか。
人道的見地から受け入れをしたとして、数年後にもし治安が悪くなったり、 職が奪われたり、税金が上がったりしたら、 「昔は良かった。外国人を受け入れてからこうなった。みんな出ていけ!」 と短絡的な感情にならないとは決して言えないでしょう。

そうなったら日本の政治もポピュリズム化してしまうかもしれません。
その時、私たちはどう行動したらよいのか。
まず、今、世界で起きていることをよく見ておきたいと思います。

今回は以上です。
次回もお楽しみに。

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