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オープンソースのライセンス

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最近は契約の仕事もしている。契約の内容で、注意をはらわなくてはならないのは、オープンソースだ。

年寄り聞こえてしまいますが、昔はよかった。オープンソースといったら無償で使えるソフトと考えても大きな問題にならなかった。しかし、数年前からはオープンソースのビジネスが普及してしまったために、オープンソースは開発手段に過ぎないと言われるようになった。例えば国内のワークフローソフト会社は、自社製品をオープンソースだと宣伝しているが、実際にソースコードを入手するには、製品を購入しなければならない。また、米国のワークフローソフト会社も、オープンソースと宣伝しているが、基本の部分のソースの入手は不可である。

このような「オープンソース」も年々、多くなってきているようだ。そのため、オープンソースのライセンスも複雑になって来ている。Apacheライセンスだとわりと安全だと言えるが、CPALライセンスだと、実際に使う前にライセンスを細かく読んだ方が無難だ。

ここで問題になるのが、オープンソースのソフトは他の多くのオープンソフトを利用/同根していることだ。例えば、入手したソフトがApacheランセンスだから安全だと思っても、もしその中にCPALのソフトが混入されていると、ライセンス違反になる場合もある。契約しようとしている会社が実際に作成した部分と、第三者が開発した部分の責任をどのようにするのかを明記する必要がある。下手をすると、99%が第三者のソフトの場合もありかねない。

また、ソースを入手して、実際にコンパイルして見た方が安全だ。少しでもソースが公開されていない部分が含まれていたら、その部分のサポートなどをどうするのかを考える必要がある。

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